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差し戻しが多い原因|エンジニアが先に合わせる観点と基準

監修・編集責任者:牛尾 昭昌(株式会社LASSIC 執行役員)

差し戻しが多いとき|先に合わせる観点のイメージ写真

差し戻しが多いと聞くと、書いた人の力量に原因があると考えがちです。実際に確かめられるのは、出す前にどの観点を合わせているかということです。何をいつ合わせるかは、求人票の記載を読む、面接で運用を聞く、勤務先の人事・採用担当に確かめるという進め方で見分けられます。

差し戻しが多いのは、書いた側の力量ではなく、合わせる観点が事前に共有されていないことに出ます。何をいつ合わせるかを聞けば見分けられます。

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数字で見る合わせる観点 この記事の要約 合わせる観点 4 つの観点 本文3で解説 単位→段階→記録→置き場 聞き方の型 3 つの角度 本文6で解説 単位→段階→記録 働き方の前提*1 47.3 % テレワーク導入企業 令和6年8月末時点 指摘の多さではなく、合わせる観点が共有されているかで進み方は変わります *数値の出典は記事末尾「出典・参考情報」参照

この記事のポイント

  • 差し戻しが多い理由は、書いた側の力量ではなく、出す前に合わせる観点が共有されていないことに出ます
  • 出す前に観点を合わせているかどうかで、面接で次に聞くことが変わります
  • テレワークを導入している企業は47.3%です*1。働き方の前提として示すもので、差し戻しの理由とは別に扱います

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1. 差し戻しが多い理由は観点のずれに出ます

差し戻しが多いのは、書いた側の力量の問題ではなく、出す前に合わせる観点が共有されていないことに出ます。何をいつ合わせるかを面接で聞けば、差し戻しが起きやすい職場かどうかの手がかりになります。

差し戻しが多い職場を見ると、書いた人の技量が原因だと考えたくなります。ですが実際に確かめられるのは、出す前にどの観点を合わせているかということです。観点が言葉になっていなければ、誰が書いても指摘は重なります。

求職者がこの点を確かめるには、求人票の記載を読む、面接で運用を聞く、勤務先の人事・採用担当に確かめるという進め方があります。担当者一人の力量を尋ねる質問ではなく、出す前に観点を合わせる仕組みがあるかを尋ねる質問です。

面接で聞くときは、差し戻しが多い理由を問い詰める言い方ではなく、出す前にどの観点を合わせているかを尋ねる言い方にすると、答えやすくなります。求人票に記載がなくても、面接で運用を聞けば、合わせる仕組みがあるかどうかの手がかりが得られます。

面接で聞くタイミングは、選考の早い段階でも遅い段階でも構いません。求人票に記載がなければ、最終面接や内定後の説明の場で運用を確かめる進め方もあります。

2. 出す前と出したあとで進め方が分かれます

差し戻しが多いという声を、進め方の違いとして整理すると、比べやすくなります。どちらの進め方も、面接で運用を聞けば見分けがつきます。

出す前と出したあとで進め方が分かれます 出してから指摘を受ける進め方 指摘を受けた時点で初めて観点を確認する 出したあとに背景を説明する場面が増える 直す範囲がそのつど後から広がることがある 確認は指摘が出るたびに繰り返し発生する 出す前に観点を合わせる進め方 出す前に観点をあらかじめ確認しておく 背景の説明を出す前にまとめて済ませる 直す範囲を出す前にあらかじめ絞っておく 確認は出す前にまとめて一度で済ませる 指摘の多さではなく、観点をいつ合わせているかで進み方は変わります

2つの進め方は、どちらが優れているかを比べるためのものではありません。同じ仕事でも、観点を合わせるタイミングが出す前か出したあとかで、確認の回数や説明の場面が変わります。

出したあとに観点を合わせる進め方では、指摘を受けた時点で初めて背景を説明することになりやすく、直す範囲がそのつど変わることもあります。出す前に合わせる進め方では、確認と説明を先に済ませておくため、直す範囲があらかじめ絞られます。

どちらの進め方になっているかは、面接で運用を聞けば手がかりが得られます。求人票の記載だけでは分からない場合は、勤務先の人事・採用担当に確かめる進め方もあります。

求人票の記載だけで進め方が分かることは多くありません。募集要項に開発の進め方が書かれている場合は、出す前に確認する工程があるかどうかの手がかりになります。

3. 合わせておく観点を4点に整理します

合わせておく観点を4点に整理すると、面接で聞く順番を決めやすくなります。

合わせておく観点・どこで分かるか・聞き方の例

合わせておく観点どこで分かるか聞き方の例
どの単位で確認してほしいか求人票や面接での説明「確認の単位はどう決めていますか」
どの段階で見せてほしいか面接での運用の説明「途中の段階で見せる機会はありますか」
指摘の記録が残っているか変更履歴や記録の有無「指摘の記録はどこで確認できますか」
観点がどこに書かれているか社内規程や案内文書「観点はどこで案内されていますか」

4点はいずれも、書いた人の技量を評価するための項目ではなく、出す前に合わせる観点がどこにあるかを確かめるための項目です。単位・段階・記録・置き場のどれが抜けているかで、差し戻しの起きやすさは変わります。

確認の単位が合っていないと、出したものの粒度が期待と違い、指摘が重なりやすくなります。単位をどう決めているかは、面接で運用を聞けば手がかりが得られます。

聞き方の例は、そのまま質問文として使える形にしてあります。面接で聞きにくい場合は、内定後に受け取る資料の中に、同じ内容の記載があるかどうかを確かめる進め方もあります。

4点をすべて一度に聞く必要はありません。面接の時間が限られている場合は、単位と段階の2点を優先して聞き、残りの2点は入社後に確かめる進め方もあります。

出す前に観点を合わせているかどうかを事前に見分ける手がかりは、途中の段階を確かめる工程にもつながります。工程の詳しい観点は、別の記事で扱っています。

観点が置き場に書かれていても、探しにくい場所にあると実際には使われません。面接で置き場を聞くときは、探しやすいかどうかも合わせて聞くと、手がかりが増えます。

あわせて読みたい | 手戻りが起きる場所|どこで確かめると減るか

4. 同じ指摘が重なるのは観点が言葉になっていないからです

差し戻しが多いと感じる職場を見ると、担当した人の技量の差だと考えたくなります。ですが同じ指摘が繰り返されるのは、多くの場合、合わせるべき観点が言葉になっていないことに出ます。

観点が言葉になっていない状態では、担当が変わるたびに同じ指摘が出ます。書いた人が変わっても指摘の内容が変わらないなら、書いた人の側の問題ではなく、共有されている観点そのものが少ないと考えられます。

求職者がこの点を確かめるには、求人票の記載を読む、面接で運用を聞く、勤務先の人事・採用担当に確かめるという進め方があります。指摘の多さを直接尋ねる質問ではなく、観点が言葉になっているかを尋ねる質問です。

指摘の内容を確かめ合う相手が誰かによっても、観点の共有のされ方は変わります。確認を担う人と組んだときの境目の作り方は、別の記事で扱っています。

共有される観点は、最初から完成している必要はありません。入社後に少しずつ言葉にしていく職場もあれば、あらかじめ整理されている職場もあります。どちらであるかも、面接で運用を聞けば見えてきます。

あわせて読みたい | テストを担う人と組んだ経験|境目の作り方

5. 観点を出す前にそろえます

観点を出す前にそろえます 1 観点を出す 合わせたい点を先に言葉にする 2 先に見せる 途中の段階で確認してもらう 3 直す 指摘された点だけ直す 4 記録に残す 確認した内容を記録に残す 観点を出す順番を決めておくと、確認にかかる時間の見立てがしやすくなります

4段は、観点を出す→先に見せる→直す→記録に残すという順に並んでいます。順番を変えても成立しますが、観点を出す前に先に見せる機会がないと、直す段階まで進んでから指摘が重なりやすくなります。

指摘が重なると感じる場面の多くは、観点を出す段階と先に見せる段階のどちらかが抜けています。どちらが抜けているかを面接で聞けば、入社後に同じ場面に出会うかどうかの手がかりになります。

記録に残す段階は、次に同じ観点を確認するときの手間を減らす役割があります。記録の残し方については、面接で運用を聞く、勤務先の人事・採用担当に確かめるという進め方があります。

4段の順番は、業務の内容によって前後することがあります。順番そのものよりも、観点を出す段階と先に見せる段階の両方があるかどうかが、確かめるうえでの手がかりになります。

6. 面接では合わせる観点をこう聞きます

合わせる観点を面接で聞くときは、聞き方をそろえておくと、聞き取れる内容が増えます。3つとも一度に聞けなくても構いません。次の3つを揃えておきます。

聞くときの3つの言い方

  • 単位を聞く:確認の単位をどう決めているかを聞きます
  • 段階を聞く:途中で見せる機会があるかを聞きます
  • 記録を聞く:指摘の記録がどこに残るかを聞きます

3つの言い方は、単位・段階・記録という3つの角度に対応しています。どれか1つだけを聞くより、3つを順に聞いておくと、答えの抜けに気づきやすくなります。

面接の場で聞きにくいと感じる場合は、内定後に労働条件通知書や社内規程を受け取った段階で、同じ3つの角度から記載を確かめる進め方もあります。

指摘が重なるかどうかを事前に見分けたい場合は、単位と段階の2点を優先して聞くと、面接の時間が短くても手がかりが得られます。

3つの言い方をひとつずつ確認していくと、面接の時間が短くても、抜けなく聞き取りやすくなります。聞けなかった項目は、次の面接や入社後の確認に回せば十分です。

確認した内容をどう報告するかは、粒度の合わせ方によって変わります。報告の粒度については、別の記事で扱っています。

3つの言い方を聞いたあとに、実際の運用と食い違う場面に出会うこともあります。そのときは、勤務先の人事・採用担当に改めて確かめる進め方があります。

あわせて読みたい | 進捗報告は粒度で決まる|相手が判断できる形に

7. よくある質問|合わせる観点を面接で確かめます

Q1. 差し戻しが多い職場は、避けるべきでしょうか。

A. 避けるべきとは言えません。差し戻しが多い理由は職場によって異なるため、出す前に観点を合わせているかを面接で聞く、求人票の記載を確かめるという進め方があります。面接で聞きにくい場合は、求人票の記載を先に確かめる進め方もあります。選考の早い段階で聞きにくい場合は、最終面接や内定後の場で確かめる進め方もあります。

Q2. 同じ指摘が重なるのは、担当した人の技量で決まりますか。

A. 技量だけで決まるとは言えません。同じ指摘が繰り返される場合は、合わせるべき観点が言葉になっているかを面接で聞く、勤務先の人事・採用担当に確かめるという進め方があります。技量ではなく、共有されている観点の量を確かめる質問だと考えると、聞きやすくなります。

Q3. 出す前に観点を合わせているかは、求人票に書かれていますか。

A. 記載がある場合とない場合があります。記載がない場合は、面接で運用を聞く、勤務先の人事・採用担当に確かめるという進め方があります。記載がある場合は、面接で内容を深掘りして聞く進め方もあります。

Q4. 面接で聞きにくい場合は、どう確かめればよいですか。

A. 内定後に受け取る資料の記載を確かめる、入社後に社内規程を確かめるという進め方があります。分からない点が残る場合は、勤務先の人事・採用担当に改めて確かめる機会を作ることもできます。メモに残しておくと、あとで比べるときの手がかりになります。

8. まとめ:合わせる観点を先に共有します

この記事の要点

  • 指摘が重なる理由は、書いた側の力量ではなく、出す前に合わせる観点が共有されていないことに出ます
  • 出す前に観点を合わせているかどうかで、面接で次に聞くことが変わります
  • 合わせておく観点は、単位・段階・記録・置き場の4点に整理できます
  • 観点を出す→先に見せる→直す→記録に残すという順で確かめると、抜けが少なくなります
  • テレワークを導入している企業は47.3%です*1。働き方の前提として示すもので、ここでの話とは別に扱います

差し戻しが多いかどうかは、担当した人の力量では判断できません。出す前にどの観点を合わせているかを、求人票の記載を読む、面接で運用を聞く、勤務先の人事・採用担当に確かめるという進め方で確かめられます。分からない点が残るときは、面接で聞き直すか、勤務先の人事・採用担当に確かめる進め方があります。面接で聞いた内容と求人票の記載が異なる場合も、勤務先の人事・採用担当に確かめ直す進め方があります。分かった段階までを、いったんの手がかりとして扱えば十分です。

合わせる観点は、求人票の記載や面接で確かめられます

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出典・参考情報

*1 総務省 通信利用動向調査

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