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音で知らせる仕組みがある求人で問われる前提の確認

監修・編集責任者:牛尾 昭昌(株式会社LASSIC 執行役員)

音で知らせる仕組みがある求人で問われる前提の確認のイメージ写真

業務システムの通知は、画面に表示するだけでは、画面を見ていない人に届きません。音を使えば、視線がどこにあっても気づいてもらえますが、鳴らしてよい場所かどうかを先に決めておかなければ、音自体が迷惑になります。エンジニアが音による通知を設計するときは、届けることと、鳴らしてよい範囲を確認することを、同時に考える必要があります。

DX推進人材が「大幅に不足」と回答した企業は50.1%です*1。画面を見ていない人に何かを伝える仕組みを整えられる人材は、なお不足が続く分野の中にいます。

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数字で見る、需要と伝え方の位置 この記事の要約 DX人材の『大幅に不足』割合 *1 50.1% 2023年度から3年連続で低下 2025年度・IPA調査 画面に依存しない仕組みを整える人 材の需要は高水準 情報処理・通信技術者の新規求人 倍率 *2 3.92倍 常用・全国計 2025年12月・厚労省調査 画面外への伝え方を扱う経験は需要 が高い分野 一般労働者の賃金・50〜54歳 *3 388.8千円 月額 2025年調査 運用の判断を担う年代の賃金水準 人材不足は続き、求人倍率も高く、賃金は年代で幅があります *数値の出典は記事末尾「出典・参考情報」参照

この記事のポイント

  • 画面の表示だけでは、画面を見ていない人に通知は届きません。音を使えば視線に関係なく気づいてもらえますが、鳴らしてよい場所かどうかを先に決めておく必要があります。
  • DX推進人材が「大幅に不足」と回答した企業は50.1%です*1。通知の仕組みを整える人材への需要は、なお高い水準にあります。
  • 情報処理・通信技術者の新規求人倍率は3.92倍です*2。画面に依存しない伝え方を設計できる経験は、需要の高い領域で評価されます。

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通知の設計に関わる求人も、リモートワーク対応の正社員求人の中にあります。

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1. 音による通知は、鳴らせる場所を先に決めて設計します。

音による通知は、画面を見ていない人にも気づいてもらえる一方、鳴らしてよい場所を先に決めておかなければ設計が成立しません。情報処理推進機構の調査では、DX推進人材が「大幅に不足」と回答した企業は50.1%でした*1。画面に依存しない伝え方を整える人材への需要は、なお高い水準にあります。

業務システムの通知は、画面上のバッジやポップアップで知らせる方法が中心です。担当者が別の作業をしていたり、席を離れていたりすると、画面の変化には気づいてもらえません。音であれば、視線がどこを向いていても気づいてもらえる可能性が上がります。

ただし、鳴らせるかどうかは画面の設計だけでは決まりません。周囲に人がいる開放的な席か、電話対応をしている窓口か、集中を求められる作業をしている場所かによって、許される大きさや時間帯は変わります。設計を始める前に、その場所での扱いを確認しておく必要があります。

この確認を後回しにすると、通知の仕組みそのものは正しく動いていても、鳴らした結果が周囲の迷惑になり、最終的に鳴らすこと自体を止められてしまう事態につながります。鳴らす前に、鳴らしてよい場所かどうかを決めておくことが、設計の出発点になります。

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2. 鳴らせる場所と、鳴らせない場所で対応が分かれます。

業務の場所によって、鳴らしてよいかどうかは大きく変わります。

場所ごとの通知の扱い その場所で、鳴らしてよいかどうか 鳴らせる場所の場合 対象者だけに聞こえる大きさや、個別の通知を選べま 鳴らせない場所の場合 画面表示や振動など、鳴らさない伝え方に切り替えま 場所ごとに、鳴らしてよい範囲を先に決めておく必要があります

鳴らせる場所というのは、個人の机で個別の機器を使っている場合や、多少の音が業務の妨げにならない環境を指します。こうした場所では、大きさや通知の内容を対象者ごとに調整できます。

鳴らせない場所は、複数人が同じ空間で電話対応をしている窓口や、会議中の部屋などです。ここで鳴らしてしまうと、対象ではない人にも聞こえ、対応の妨げになります。画面表示や振動に切り替える手段を、あらかじめ用意しておく必要があります。

同じ職場のなかでも、部署や時間帯によって鳴らせる場所と鳴らせない場所が混在することがあります。求人票だけでは、この切り分けまでは分かりません。面談で「音を出せる場所と出せない場所をどう分けていますか」と聞くと、設計の考え方が見えてきます。

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3. 画面を見ていない人への伝わり方を考えます。

画面を見ていない人に情報を伝える方法は、大きく2つに分かれます。ひとつは、後で見ればわかる形で残しておく方法です。もうひとつは、その場で気づいてもらう方法です。前者は履歴やログに近く、後者が音による通知の役割です。

後で見ればわかる形だけに頼ると、対応が必要な瞬間に気づいてもらえないまま時間が過ぎてしまいます。注文や依頼が届いた瞬間に対応してほしい業務ほど、その場で気づいてもらう手段が必要になります。

一方で、その場で気づいてもらう手段は、届けたい相手だけに届くとは限りません。鳴らした結果は、周囲にいる人にも同時に聞こえます。届けたい相手に伝わる範囲と、周囲に広がってしまう範囲は、常に一致しません。

この仕事に関わるエンジニアは、届けることと、周囲への影響を同時に見積もる必要があります。対象者だけに伝わる仕組みにできるのか、それとも周囲にも聞こえることを前提に設計するのか、最初の段階で方向を決めておくことが要点になります。

この判断を誰が担うかも、あいまいなままにしておくと迷走します。情報システム部門だけで決めるのか、現場の管理者を交えて決めるのか、決定権の置き場所を先に決めておくと、後からの変更が減ります。

求人票には「通知」「アラート」という語が使われていても、鳴らしてよい範囲まで書かれていることは多くありません。画面での表示だけに頼るか、鳴らす手段を組み合わせるかは業務の性質によって変わり、急ぎの対応が必要な業務ほど、音を使う判断が選ばれやすくなります。面談では、実際にどこまで許されているかを尋ねると、設計の前提がどこまで詰められているかが見えてきます。

4. 通知の設計を、型ごとに比べます。

業務システムで使われる通知の設計には、画面表示だけで知らせる型と、鳴らして知らせる型があります。届き方と周囲への影響を、観点ごとに比べます。

【表1】通知設計の2つの型と、届き方の違い

観点画面表示のみの型鳴らして知らせる型備考
画面を見ていない人への到達気づかれない場合があります視線に関係なく気づいてもらえます
周囲への影響ほとんどありません周囲にも聞こえます
導入前に確認すること画面設計だけで足ります鳴らしてよい場所かどうかの確認が要ります

表のとおり、画面表示のみの型は、画面を見ていない人には気づいてもらえない場合があります。鳴らして知らせる型であれば、音によって視線がどこにあっても気づいてもらえる可能性が上がります。

一方で、鳴らして知らせる型は周囲にも聞こえるため、導入する前に、鳴らしてよい場所かどうかを確認しておく必要があります。画面表示のみの型であれば、この確認は少なくて済みます。

求人票だけでは、どちらの型を採用しているかまでは分かりません。面談で「通知に音を使っている場所はどこですか」と聞くと、設計の考え方が見えてきます。

5. 導入までの3か月で、確認する内容は進みます。

導入までの時期と確認する内容 1か月目 鳴らしてよい場所と鳴らせない場所を 、部署ごとに洗い出します 2か月目 一部の部署だけで試験導入し、 鳴らす範囲や大きさを調整します 3か月目 調整した内容を全体に展開し、 運用のルールとして固定します 確認する内容は、洗い出しから固定まで少しずつ進みます

1か月目は、鳴らしてよい場所と鳴らせない場所を、部署ごとに洗い出す時期です。開放的な席が多い部署と、電話対応が中心の部署とでは、許される範囲が異なります。

2か月目には、洗い出した内容をもとに、一部の部署だけで試験導入します。実際に音を鳴らしてみることで、想定していた大きさが場に合っているかどうかが分かります。

3か月目に全体へ展開する頃には、部署ごとの違いがルールとして固定されます。新しく加わった部署は、このルールに沿って、鳴らしてよい範囲を確認するところから始めます。

3か月という期間は目安であり、部署の数や規模によって前後します。区切りよりも、洗い出し・試験導入・固定という順番で進めることが、後から手直しする範囲を小さくします。

6. 求人票で確認したい点を4つ整理します。

通知の設計に関わる求人票を見るときに、確認しておきたい点を整理します。

設計の実態を見分ける4つの確認点

  • 場所の洗い出し:鳴らしてよい場所と鳴らせない場所を、部署ごとに分けているかを確認します。
  • 大きさと時間帯:許される大きさや、鳴らしてよい時間帯が決められているかを確認します。
  • 対象者の範囲:全員に同じ通知を出すのか、対象者だけに絞れるのかを確認します。
  • 代わりの手段:鳴らせない場所での、画面表示や振動といった代わりの手段が用意されているかを確認します。

4つの確認点は、どれか1つだけでは設計の全体像を示しません。場所を洗い出していても、対象者を絞れなければ、周囲に不要な通知が広がります。

情報処理・通信技術者の新規求人倍率は3.92倍です*2。画面に依存しない伝え方を扱う経験は、需要の高い分野のなかにあります。

一般労働者の賃金は50〜54歳で月388.8千円です*3。場所ごとの運用ルールを決め、部署間の調整を担う仕事は、この年代の実務経験が生かされる場面のひとつです。

4つの確認点を個人の判断に任せると、答える人によって基準がぶれます。場所ごとの許容範囲を言葉にして共有しておくと、部署が増えても同じ水準を保ちやすくなります。

求人票の「運用ルール」という語だけでは、誰が決定権を持つかまでは分かりません。面談で「新しい部署が増えたとき、誰が最終的に判断していますか」と聞くと、体制の実態が見えてきます。

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7. よくある質問(Q&A)

Q1. この仕事に興味がありますが、実務未経験からでも関われますか。

A. 場所ごとの運用ルールを1人で決める仕事を、未経験からすぐに任されることは難しいですが、既存のルールに沿って通知の設定を調整する作業から関わっていくことができます。

Q2. 実務経験は何年あれば、この判断を任されますか。

A. 目安は実務3年です。鳴らしてよい場所と鳴らせない場所の切り分けや、部署間の調整を担った経験の厚みが問われます。3年未満でも、複数の部署の運用に触れた経験があれば評価される場合があります。

Q3. 面接では、この経験をどう伝えればよいですか。

A. 「鳴らしてよい場所をどう決めていますか」という聞き方に対して、場所の洗い出し・大きさや時間帯の調整・対象者の絞り込みのうち、どこまで自分が関わったかを具体的に話すと伝わりやすくなります。

Q4. 音を使わない代わりの手段は、どう考えればよいですか。

A. 画面表示や振動など、鳴らさない手段を組み合わせておくと、鳴らせない場所でも情報を届けられます。どちらを主にするかは、業務の性質と場所の条件によって変わります。

Q5. 求人票では、どこを見ればこの経験が求められる仕事だと分かりますか。

A. 「通知」「アラート」という語が使われているかを確認します。あわせて、鳴らしてよい場所や時間帯についての記載があるかどうかも、判断の目安になります。

8. まとめ:音は、鳴らしてよい場所を決めてから鳴らします。

この記事の要点

  • 音による通知は、画面を見ていない人にも気づいてもらえる一方、鳴らしてよい場所を先に決めておかなければ設計が成立しません。
  • DX推進人材が「大幅に不足」と回答した企業は50.1%です*1。画面に依存しない伝え方を整える人材への需要は、なお高い水準にあります。
  • 情報処理・通信技術者の新規求人倍率は3.92倍です*2。画面に依存しない伝え方を扱う経験は、需要の高い分野のなかにあります。
  • 一般労働者の賃金は50〜54歳で月388.8千円です*3。場所ごとの運用ルールを決める仕事は、この年代の実務経験が生かされる場面のひとつです。

求人票の「通知」「アラート」という語と、鳴らしてよい場所や時間帯についての記載があるかどうかは、面談で確認できる具体的な観点です。場所ごとにどこまで調整してきたかを整理しておくと、次の一歩につながります。

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※公開中の求人数は時期によって変わります。記事中の求人の傾向は執筆時点のものです。

出典・参考情報

*1 情報処理推進機構(IPA)「DX動向2026 広がるAI導入、DXは変われるか」(2026年7月公表)
*2 厚生労働省「一般職業紹介状況」(令和7年12月)
*3 厚生労働省「令和7(2025)年賃金構造基本統計調査の概況」(2026年3月公表)

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