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「PMの次のキャリア」をPgMで描く方法|複数プロジェクトを束ねる上流人材の市場価値・年収・フルリモート求人の現実を解説

プログラムマネージャー(PgM)が複数プロジェクトを統括するイメージ

管理してきたプロジェクトが、1つから、複数へ。任される範囲が広がるほど、見える景色も変わってきます。コードを書く仕事の一部をAIが担うようになった2026年のいま、価値が高まっているのは、複数のプロジェクトを束ね、事業を前に進める力です。その中心にあるのが、プログラムマネージャー(PgM)という役割です。

「PMの次のキャリアをどう描くか」「PgMへの転職は現実的なのか」「年収はどう変わるのか」。こうした問いを持つ方に向けて、リモートワーク対応の求人に特化した転職支援の立場から、プログラムマネージャー(PgM)転職の実像を整理します。

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この記事のポイント

  • プログラムマネージャー(PgM)とプロジェクトマネージャー(PM)の違いを、役割・責任・時間軸の観点から整理します。
  • AIの普及で評価が変わる転職市場の動きと、PgMの年収・キャリアパスの考え方を、転職支援の視点で解説します。
  • リモートワーク対応の求人を含め、PgMとして働く場所の選択肢を紹介します。

1. プログラムマネージャー(PgM)転職とは|プロジェクトマネージャー(PM)との違い

PgMが複数プロジェクトを統括している様子を示すイメージ

プログラムマネージャー(PgM)転職とは、複数の関連プロジェクトを横断的に統括し、事業成果に責任を持つ役割への転職を指します。個々のプロジェクトを管理するプロジェクトマネージャー(PM)の上位に位置づけられ、PMとして5年以上の実務経験を経てステップアップするのが一般的なキャリアパスです*1

両者は名称が似ているため混同されがちですが、担当する範囲と時間軸が異なります。PMが単一のプロジェクトを計画どおりに完遂することに責任を持つのに対し、PgMは複数のプロジェクトの集合体(プログラム)を束ね、相互依存関係を調整しながら事業全体としての価値を最大化することに責任を持ちます*1。PMが「ミクロ(小規模)」を、PgMが「マクロ(大規模)」を見る関係と捉えると、違いが整理しやすくなります。

比較項目プログラムマネージャー(PgM)プロジェクトマネージャー(PM)
管理対象複数の関連プロジェクト(プログラム)全体単一のプロジェクト
責任の範囲事業成果(アウトカム)の創出成果物とQCD(品質・コスト・納期)
時間軸中長期・継続的プロジェクト期間(短〜中期)
主な関心プロジェクト間の相互依存と全体最適担当プロジェクトの計画遂行
代表的なゴール事業価値の実現計画どおりの納品
キャリア上の位置PMの上位職マネジメント層の中核

PMが「決められた目標を、決められた期間で達成する」役割だとすれば、PgMは「複数の目標が、事業全体として意味を持つように調整する」役割です。個々のプロジェクトが成功しても、全体として市場価値を生み出せなければ意味がありません。この全体最適を担うのが、PgMの中心的な仕事です*1

なお、プログラムマネージャー(PgM)は「プロダクトマネージャー(PdM)」とも混同されがちですが、両者は異なります。PdMが特定の製品・サービスの価値や仕様に責任を持つのに対し、PgMは複数プロジェクトの遂行を統括し、事業成果の実現に責任を持ちます。製品そのものを見るのがPdM、プロジェクト群の進行を見るのがPgM、と整理すると区別しやすくなります。

2. プログラムマネージャー(PgM)の需要が高まる背景

PgM人材の需要が高まる背景には、IT人材の慢性的な不足があります。経済産業省の調査では、IT需要の伸びが中位から高位で推移した場合、2030年には最大で約79万人のIT人材が不足すると試算されています*2(2019年公表の政府推計)。人材が限られるなかで、企業は複数のプロジェクトを同時並行で進める必要に迫られています。

DX(デジタルトランスフォーメーション)の進展も、この流れを加速させています。基幹システムの刷新、データ活用、クラウド移行といった取り組みは、単独のプロジェクトでは完結しません。複数のプロジェクトが連動して初めて、事業としての成果につながります。こうした状況では、個々のプロジェクトを管理するPMだけでなく、プロジェクト群を横断して全体を方向づけるPgMの存在が重要になります。

一方で、PgMはPMの上位に位置づけられる役割であり、求められる視座も高くなります。部門をまたいだステークホルダーとの調整力や、戦略目標とプロジェクト成果を結びつける視点が必要とされるため*1、その経験を備えた人材は市場で希少な存在です。需要が供給を上回りやすい構造が、PgM転職の追い風になっています。

3. AI時代の転職市場で評価される人材|転職支援の現場から

転職支援の現場では、ここ数年で評価される人材像が変わってきました。背景にあるのが、生成AIの普及です。IPA(情報処理推進機構)の2025年の調査によると、生成AIを「ソフトウェア開発」に高頻度(毎日・週数日)で利用する人の割合は17.0%でした*6。さらにGartnerが2025年に実施した調査では、ソフトウェア開発の各工程でAIを「使用中」と答えた割合は31.8〜49.0%に達し、前年(12.8〜21.2%)から大きく伸びています*8。コードを書く作業の一部をAIが担う場面は、現実に広がっています。

この変化は、エンジニアのキャリアに2つの方向を生んでいます。一つは、AIを使いこなして開発を加速させる方向。もう一つは、AIが代替しにくい上流の領域へ軸足を移す方向です。要件定義、システム設計、企画、そしてプロジェクトやプログラムのマネジメント。顧客の業務課題を理解し、何をつくるべきかを決める。この仕事は、これからも人が担う領域です。

転職支援の立場から見ると、近年は上流の経験を持つエンジニアほど、転職先が決まりやすい傾向があります。コードを書ける力に加えて、企画やマネジメントといったプラスアルファを備えていることが、評価の分かれ目になりつつあります。プログラムマネージャー(PgM)は、まさにこの上流・マネジメント領域の中心に位置する役割です。技術とマネジメントの両面を理解する人材は、今後さらに求められていくでしょう。

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4. プログラムマネージャー(PgM)転職の年収とキャリアパス

プログラムマネージャー(PgM)の年収は、プロジェクトマネージャー(PM)を上回る水準が期待できます。PMの平均年収は約692万円*3で、複数プロジェクトを統括するPgMはその上位レンジに位置づけられます。ただし、PgM単独の統一的な年収調査は確立されておらず、実際の金額は企業規模や事業領域によって幅があります。

PgM転職で評価される経験

PgM転職では、複数プロジェクトを横断的に調整した経験が評価されます。たとえば、関連する複数のプロジェクトの優先順位を整理した経験、限られたリソースを配分した経験、部門をまたいだ利害を調整した経験などです。プレイヤーとしての技術力に加えて、事業の成果から逆算してプロジェクト群を方向づける視点が、PgMへの一歩を後押しします。

PgMになるためのキャリアパス

PgMへの一般的なキャリアパスは、まずPMとして5年以上の実務経験を積み、複数プロジェクトの横断的な調整を経験することです*1。多くのPMは、シニアプロジェクトマネージャー、プログラムマネージャー、ポートフォリオマネージャーへと、扱うプロジェクト数やステークホルダーのレベル、プロジェクトの価値を高めながらキャリアを進めていきます。

PgM転職で評価される主な資格

資格は必須ではありませんが、専門性を客観的に示す材料になります。実際の現場での横断マネジメント経験が最も重視される点は押さえつつ*1、代表的な関連資格を整理します。

資格認定団体概要
PMP(Project Management Professional)PMI(米国プロジェクトマネジメント協会)プロジェクトマネジメントの国際的に広く認知された認定資格
PgMP(Program Management Professional)PMI(米国プロジェクトマネジメント協会)プログラムマネジメントの認定資格。取得は必須ではない
プロジェクトマネージャ試験IPA(情報処理推進機構)国家試験。国内のIT業界で評価される

PMPは国際的な共通言語として、IPAのプロジェクトマネージャ試験は国内のIT領域で、それぞれ評価されます*1。資格そのものが転職を決定づけるわけではありませんが、横断マネジメントの経験と組み合わせることで、PgMとしての適性を伝えやすくなります。

PgM転職に向けて確認したいこと

  • 横断経験の棚卸し:複数プロジェクトの優先順位づけやリソース配分に関わった場面を、具体的なエピソードで説明できるように整理します。
  • 事業視点の言語化:担当したプロジェクトが事業の成果にどう結びついたかを、数字を交えて語れるようにします。
  • AIとの役割分担:開発でAIを活用した経験や、上流で判断・設計を担った経験を、強みとして言語化します。
  • 働き方の希望:フルリモートかハイブリッドか、出社頻度の希望を明確にし、求人の条件とすり合わせます。

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5. リモートワーク対応という選択肢|PgM転職の新しい可能性

自宅でオンライン会議を行うマネージャーの様子

マネジメント職は出社が前提と考えられがちですが、リモートワークは働き方として定着しています。国土交通省の調査では、これまでにテレワークを実施したことがある雇用型就業者の割合は全国で25.2%、直近1年間のテレワーク実施率は16.8%です*4(令和7年度調査・2026年3月公表)。完全在宅に偏るのではなく、出社とリモートを組み合わせるハイブリッド型が広がっている点が特徴です。

通勤時間テレワーカーの割合
30分未満13.5%
30分〜1時間未満29.2%
1時間〜1時間半未満43.3%
1時間半以上50.6%

出典:大和総研「テレワークの動向(国土交通省『テレワーク人口実態調査』をもとに作成)」(2025年)*5 ※表の通勤時間別内訳は令和6年度・2024年度調査をもとにした集計です。前述のテレワーク実施率25.2%・16.8%は令和7年度調査(2026年3月公表)の値です。

通勤時間が30分未満では13.5%にとどまる一方、1時間半以上では50.6%です*5。通勤の負担が大きいほどテレワークが選ばれており、雇用型テレワーカーは平均で週2.1日リモートで働いています*5。働く場所を選べることは、もはや一部の職種だけの話ではありません。

PgMの仕事は、プロジェクト間の調整やステークホルダーとの合意形成が中心です。オンラインでの会議や情報共有が前提となる現在、こうした業務はリモートやハイブリッドの環境でも担えます。地方に住みながら、都市部の事業を統括する。そうしたPgMの働き方が、いま現実のものになっています。

リモートワーク対応の求人に特化した転職支援を続けてきたリラシク(Relasic)では、本記事の制作時点で3,790件の求人を公開しており、そのうち1,428件がフルリモートに対応した求人です。PMやPgMといったマネジメント層のキャリアについても、働く場所の希望とあわせて検討できます。

📖 あわせて読みたい【2026年最新】フルリモート転職はまだ間に合う?市場データと求人の探し方5ステップ

6. まとめ

この記事のまとめ

  • PgMは複数の関連プロジェクトを統括し、事業成果に責任を持つPMの上位職です。PMとして5年以上の経験を経てステップアップするのが一般的です。
  • AIがコードの一部を担う時代に、企画やマネジメントを備えた上流人材の価値が高まっています。PgMはその中心にある役割です。
  • PgMの年収はPM(平均約692万円)を上回る水準が期待でき、横断マネジメント経験が評価されます。
  • マネジメント職もリモートやハイブリッドで担える時代になり、働く場所の選択肢が広がっています。

技術がわかり、全体を束ねられる人が評価される時代です。役割の違いと年収の見通し、そして働き方の選択肢が見えれば、次の一歩は描きやすくなります。まずは、どんな求人があるのかを見るところから始められます。

Relasic(リラシク)について

Relasic(リラシク)は、株式会社LASSICが運営する、リモートワーク対応の正社員求人に特化した転職支援サービスです。フルリモートからハイブリッドまで、リモートワークに対応した求人を扱い、プロジェクトマネージャー求人をはじめ、PgMやPMといったマネジメント層のキャリアを支援しています。AI時代に価値が高まる上流・マネジメントのキャリアアップを、働く場所の自由とあわせて考えてみませんか。

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出典・参考情報

*1 Asana「プログラムマネージャーとプロジェクトマネージャーの違い:役割、仕事内容、スキルを比較」(2026年)
*2 経済産業省「IT人材需給に関する調査(概要)」(2019年公表)
*3 求人ボックス 給料ナビ「プロジェクトマネージャーの平均年収」(2026年時点)
*4 国土交通省「令和7年度テレワーク人口実態調査」(2026年3月24日公表)
*5 大和総研「テレワークの動向(国土交通省『テレワーク人口実態調査』をもとに作成)」(2025年)
*6 情報処理推進機構(IPA)「AIの動作・分析・利用方法の説明に関するアンケート調査」(2025年)
*7 総務省「令和7年版 情報通信白書(企業におけるAI利用の現状)」(2025年)
*8 ガートナージャパン「国内のソフトウェア開発におけるAI活用の現状に関する調査」(2025年)

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