リモートワーク転職で自分らしく リラシク
  1. リモートワーク 転職で自分らしく「リラシク」
  2. リラシクコラム
  3. 想定外の使い方は必ず出る求人での向き合い方とは

想定外の使い方は必ず出る求人での向き合い方とは

監修・編集責任者:牛尾 昭昌(株式会社LASSIC 執行役員)

想定外の使い方は必ず出る求人での向き合い方とはのイメージ写真

「まさかこんな使い方をされるとは」という声は、開発の現場で繰り返されます。作った側が思っていない使い方は、機能を公開した瞬間から生まれ始めます。エンジニアの仕事は、それをゼロにすることではなく、止めるのか受け入れて直すのかを見極めることです。求人票や面談では、この判断にどう関わってきたかが見られる場面があります。

企業のテレワーク導入率は47.3%です*1。作り手と使い手が同じ場所にいない場面が増えるほど、想定していない使い方が生まれても、気づくまでの時間は長くなります。

Relasic(株式会社LASSIC運営)|リモートワーク対応の転職支援

数字で見る、距離と市場の位置 この記事の要約 企業のテレワーク導入率 *1 47.3% 令和4年から減少傾向 常用雇用者100人以上・2024年8月末 時点 作り手と使い手の距離を示す入口の 数字 転職等希望者数 *2 1023万人 2025年平均・前年比+23万人 総務省 労働力調査(詳細集計) 判断を説明できる経験が埋没しない 市場 一般労働者の賃金・60〜64歳 *3 329.3千円 月額 2025年調査 経験を重ねても判断は求められ続け 止めるか受け入れるかの判断は、現場から離れるほど遅れて届きます *数値の出典は記事末尾「出典・参考情報」参照

この記事のポイント

  • 想定外の使い方は、機能を公開した時点から必ず出てきます。止めるのか受け入れて直すのかは、開発側の好みではなく、業務にとっての必要性で決まります。
  • 企業のテレワーク導入率は47.3%です*1。作り手と使い手が同じ場所にいない場面が増えるほど、その使い方に気づくタイミングは遅れます。
  • 転職等希望者数は1023万人です*2。判断の基準を自分の言葉で説明できる経験は、市場のなかでも埋没せずに伝わります。

リモートワーク対応の正社員求人|Relasic(株式会社LASSIC運営)

使われ方のズレにどう向き合うかを任される求人も、リモートワーク対応の求人の中にあります。

リモートワーク対応の求人を見る →

1. 想定外の使い方は、公開した後に必ず出てきます。

作った側が思っていない使い方は、機能を公開した時点から生まれ始めます。エンジニアの役割は、それを止めるのか、受け入れて直すのかを見極めることです。企業のテレワーク導入率は47.3%です*1(令和4年からは減少傾向にあります)。作り手と使い手が同じ場所にいない場面が増えるほど、想定していない使い方が生まれても、気づくまでの時間は長くなります。

社内システムの検索窓は、たいてい「キーワードで探す」ためだけに作られます。ところが現場では、社員番号や注文番号のような値をそのまま貼り付けて探す使い方が、いつのまにか定着することがあります。作った側が意図した使い方と、現場で根付いた使い方は、同じ画面の上でも別のものになります。

この差が見つかったとき、選べる道は2つしかありません。1つは、意図していない入力をエラーとして止め、正しい使い方に誘導する道です。もう1つは、現場の使い方をそのまま受け止め、検索の仕組み自体をその使い方に合わせて直す道です。どちらが正しいということはなく、どちらを選ぶかは開発の都合ではなく業務の都合で決まります。

止めるか受け入れるかを決めるのは、その使い方が業務にとってどれだけ必要かという判断です。求人票にある「仕様変更」「運用改善」といった語は、この判断が業務に含まれているかどうかの手がかりになります。

あわせて読みたい | 仮登録はいつまで残せる?求人で決まっている期限

2. テレワーク導入企業は、半数に届いていません。

企業のテレワーク導入率(2024年) 47.3% 導入している企業 52.7% 導入していない企業 常用雇用者100人以上・2024年8月末時点*1 導入していない企業のほうが多く、目の前で気づける場面はまだ残っています *数値の出典は記事末尾「出典・参考情報」参照

企業のテレワーク導入率は47.3%です*1。半数を超える52.7%の企業は、導入していません。この内訳が示すのは、離れた場所で働く人がまだ多数派ではないという事実です。

導入していない企業では、作った側と使う側が同じフロアにいる場面が多く残ります。その場合、想定していない使い方は、隣の席から声がかかることで見つかります。

導入している企業では、その場で気づく機会が減ります。ログの記録や問い合わせの内容から、後になってその使い方の存在を知ることになります。気づくタイミングが遅れるほど、現場にはすでにその使い方が根付いてしまっている場合があります。

テレワーク導入率が示すのは働き方全体の分布であり、個々の職場でどちらの状況にあるかは求人ごとに違います。求人票や面談では、想定していない使い方に気づく手段が、目視なのかログなのかを確認しておくと、仕事の進め方の見通しが立てやすくなります。

3. 検索窓は、思っていない使われ方に化けていきます。

検索窓は設計時、フォームに入った文字列をそのまま検索語として扱うだけの機能です。ところが現場では、社員番号や注文番号のような、本来別の画面で探すはずの値をそのまま貼り付けて使う運用が生まれることがあります。

この使い方が生まれる理由は単純です。1つの窓に貼り付けるだけで探せるなら、別の画面を開き直す手間がかかりません。現場にとっては、それが最も速い方法だからです。

作った側からすると、この使い方は想定外です。キーワード検索として作った仕組みに、番号を貼り付けて使われることは、設計の段階では考えていません。ただし想定外であることと、間違っていることは同じではありません。

止める場合は、番号らしい文字列が貼り付けられたときにエラーを返し、正しい検索画面へ案内します。受け入れて直す場合は、番号のパターンを検出したら、該当する画面へ自動で遷移させる仕組みを追加します。どちらも実装できますが、選ぶ基準は業務にあります。

その使い方をやめさせても業務が困らないなら、止める道を選べます。その使い方がすでに現場の手順に組み込まれているなら、受け入れて直す道のほうが、業務全体の手間を減らします。面談では、この判断をどちらの基準で行ってきたかが聞かれる場面があります。

4. 止める対応と受け入れる対応を、表で比べます。

想定外の使い方が見つかったとき、止める対応と受け入れて直す対応を、観点ごとに比べます。

【表1】想定外の使い方への2つの対応を比べる

観点止める対応受け入れて直す対応
対応にかかる開発の手間エラー処理を追加するだけで済みます新しい仕組みを組み込む分、手間が大きくなります
現場の作業への影響その場ですぐに使えなくなります現場の手順を変えずに済みます
今後の保守仕様がシンプルなままです対応した使い方も含めて、仕様が複雑になります

表のとおり、止める対応は開発の手間を抑えられる一方、現場はその場で使えなくなるという影響を受けます。受け入れて直す対応は逆に、現場への影響を抑えられる一方、開発の手間と仕様の複雑さが増えます。

どちらを選ぶかは、その使い方が現場の業務にどれだけ根付いているかで変わります。根付いていないなら止める対応で十分ですが、根付いているなら受け入れて直す対応のほうが、業務全体の手間を減らします。

求人票でこの判断が求められる仕事かどうかを見分けるには、表の3つの観点のどれが重視されているかを確認する視点が役立ちます。「仕様変更」「運用に合わせた改修」といった語があれば、受け入れて直す対応が求められる求人だと分かります。

止める対応を選んだ後も、同じ使い方への要望が現場から繰り返されるなら、判断を見直す余地があります。1回の判断で終わらせず、その後の様子を見ながら選び直すことも、この仕事に含まれます。

5. 気づいてから対応するまでは、4つの工程で進みます。

想定していない使い方に気づいてから対応するまでは、大きく4つの工程に分けられます。気づいた瞬間に対応を決めてしまうと、影響の範囲を見誤ることがあります。

対応までの4工程 発見 ログや問い合わせで気づく 確認 影響の範囲を調べる 判断 止めるか受け入れるか決める 実装 決めた対応を反映する 気づいた直後に決めつけず、影響を確認してから対応を選びます

発見の段階では、その使い方の存在を知るだけで、まだ良し悪しの判断はしません。ログに残った操作の記録や、現場からの問い合わせが、発見のきっかけになります。

確認の段階では、その使い方がどこまで広がっているか、どの業務に組み込まれているかを調べます。1人だけの使い方なのか、複数の部署で定着した使い方なのかによって、次の判断は変わります。

判断の段階では、業務にとっての必要性を基準に、止めるか受け入れて直すかを決めます。この段階を焦って飛ばすと、開発側の都合だけで決めてしまい、現場との食い違いが後で表面化します。

実装の段階では、決めた対応をコードに反映します。止める対応であれば入力を制限する処理を、受け入れて直す対応であれば新しい仕組みを組み込みます。4つの工程のうち、どこを担当するかは求人によって分担が異なります。発見と確認は運用担当、判断と実装は開発担当という分業もあれば、1人が通して担当する求人もあります。

あわせて読みたい | CSVの取込は受ける前に形を決める求人かどうかで変わる

6. 対応を選ぶ前に、見ておきたい点を挙げます。

止めるか受け入れて直すかを選ぶ前に、確認しておきたい点を整理します。

対応を選ぶ前の4つの確認点

  • 広がりの範囲:その使い方が1人だけのものか、複数の部署に広がっているかを確認します。
  • 業務への組み込み度:その使い方がすでに日々の手順に組み込まれているかを確認します。
  • 止めた場合の影響:止めても業務が滞らないか、代わりの手段があるかを確認します。
  • 受け入れた場合の手間:受け入れて直す場合、どれだけの開発の手間がかかるかを見積もります。

4つの確認点はどれも単独では判断材料として不十分です。広がりの範囲が狭くても、業務への組み込み度が高ければ、止める対応は現場の負担につながります。

確認点を1つでも飛ばすと、止めた後に現場から同じ要望が繰り返され、判断をやり直すことになります。順番を決めておくだけで、この手間はかなり減らせます。

転職等希望者数は1023万人です*2。市場に人が多いほど、判断の基準を自分の言葉で説明できる経験は、埋没せずに伝わる材料になります。

職務経歴書には、止めるか受け入れるかをどの基準で選んだかを書くと、判断の中身が伝わりやすくなります。数字ではなく、何を優先して決めていたかを書くことが要点です。

あわせて読みたい | 差分の抽出は何と比べる?求人で確かめる基準の決め方

7. よくある質問(Q&A)

Q1. 想定外の使い方は、どうすれば早く見つけられますか。

A. ログの記録や問い合わせの内容を定期的に見る習慣が、早く見つける手段になります。現場から直接声がかかる環境であれば、その場で気づける場合もあります。

Q2. 止める対応と受け入れて直す対応は、どちらが評価されますか。

A. どちらか一方が優れているわけではありません。業務にとっての必要性を基準に選んだ理由を説明できることが評価されます。

Q3. 実務経験は何年あれば、この判断を任されますか。

A. 目安は実務3年です。使い方の広がりや業務への組み込み度を踏まえて対応を選んだ経験の厚みが問われます。3年未満でも、複数の対応を使い分けた経験があれば評価される場合があります。

Q4. 面接では、この経験をどう伝えればよいですか。

A. 想定していない使い方に気づいた場面と、止めるか受け入れるかをどんな基準で選んだかを、具体的な場面とともに話すと伝わりやすくなります。

Q5. 求人票では、どこを見ればこの判断力が求められる仕事だと分かりますか。

A. 「仕様変更」「運用改善」「現場の声を反映」といった語が使われているかを確認します。あわせて、複数の部署が使う仕組みを担当する職種かどうかも、判断の目安になります。

8. まとめ:想定外の使い方は、止めるか受け入れるかを業務で決めます。

この記事の要点

  • 作った側が思っていない使い方は、機能を公開した時点から必ず出てきます。止めるのか受け入れて直すのかは、業務にとっての必要性で決まります。
  • 企業のテレワーク導入率は47.3%です*1。作り手と使い手が離れているほど、想定外の使い方に気づくタイミングは遅れます。
  • 転職等希望者数は1023万人です*2。判断の基準を自分の言葉で説明できる経験は、市場のなかでも埋没せずに伝わります。
  • 一般労働者の賃金は60〜64歳で月329.3千円です*3。経験を重ねても、この判断が求められる場面は続きます。

求人票の「仕様変更」「運用改善」という語と、使い方がどれだけ現場に根付いているかは、面談で確認できる具体的な観点です。止める対応と受け入れる対応のどちらを、どんな基準で選んできたかを整理しておくと、次の一歩につながります。日々の業務で出会った想定外の使い方を思い出すことが、その整理の出発点になります。

使い方の想定外にどう向き合うか、その経験を次の一歩へ

Relasic(株式会社LASSIC運営)は、リモートワーク対応の正社員求人に特化した転職支援サービスです。フルリモートからハイブリッドまで、居住地を問わない求人を専任エージェントが厳選してご紹介します。仕様と現場の使われ方のズレにどう向き合ってきたかを、判断の基準として評価してくれる求人を、条件を絞って探せます。

会員登録は無料です。リモートワーク求人の情報を受け取れます

※公開中の求人数は時期によって変わります。記事中の求人の傾向は執筆時点のものです。

出典・参考情報

*1 総務省「令和6年通信利用動向調査」(2025年公表)
*2 総務省統計局「労働力調査(詳細集計)2025年(令和7年)平均結果」(2026年公表)
*3 厚生労働省「令和7(2025)年賃金構造基本統計調査の概況」(2026年3月公表)

転職ノウハウ その他の記事

もっと読む 〉
上部に戻る