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源泉徴収票の見方|転職で要る場面

監修・編集責任者:牛尾 昭昌(株式会社LASSIC 執行役員)

源泉徴収票の見方|転職で要る場面のイメージ写真

転職の場面では、源泉徴収票の提出を求められることがあります。前の勤務先が発行するこの書類には、決まった項目が並んでいますが、いつ必要になるのか、どこに何が書かれているのかを知らないまま提出を求められると戸惑います。必要になる場面と、書かれている場所を順にたどります。

源泉徴収票を受け取ったら、転職の場面でいつ必要になるのか、どこに何が書かれているかという位置に絞って確かめると、次の勤務先に聞く点も具体的になります。

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数字で見る源泉徴収票の要点 この記事の要約 要る場面 4 つの場面 本文2で解説 提出を求められる例 確かめる順番 3 つの順番 本文6で解説 受け取ったときに見る順 賃金の前提*1 279.4 →377.9千円 厚労省調査 25〜29歳→45〜49歳の月額 源泉徴収票は、転職の場面ごとに求められる書類です。場所を確かめてから対応できます *数値の出典は記事末尾「出典・参考情報」参照

この記事のポイント

  • 源泉徴収票は、転職のいくつかの場面で提出を求められる書類です。求められる場面を先に把握しておくと、慌てずに準備できます
  • 書かれている項目は、位置を確かめる形で見ていきます。金額に関わる判断は、勤務先の人事・総務や税務署の窓口に確かめる範囲です
  • 一般労働者の賃金は25〜29歳で279.4千円、45〜49歳で377.9千円です*1。年齢によって賃金水準の前提が変わります

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1. 源泉徴収票は、転職の場面で求められます

源泉徴収票は、勤務先が1年間の給与に関する内容を記載して発行する書類です。転職の場面では、次の勤務先や金融機関などへ提出を求められることがあります。求められたら、前の勤務先に発行を依頼して受け取ります。

2. 提出を求められる場面を並べます

源泉徴収票の提出を求められる場面は、転職に関する場面だけではありません。求められる場面は生活のなかで何度か訪れるため、代表的な場面を、目的と頼む先とともに並べます。

要る場面・何のために求められるか・頼む先

要る場面何のために求められるか頼む先
転職先へ提出するとき前の勤務先での給与に関する内容を、新しい勤務先に伝えるため前の勤務先の人事・総務
住宅ローンなどの契約手続き収入に関する内容を金融機関に示すため前の勤務先の人事・総務
保育施設の利用申込み世帯の収入に関する内容を自治体に示すため前の勤務先の人事・総務
確定申告を行うとき1年間の給与に関する内容をまとめて示すため前の勤務先の人事・総務

表の4つの場面に共通するのは、源泉徴収票が前の勤務先の発行する書類として使われる点です。提出先は場面ごとに変わりますが、発行を頼む先は前の勤務先の人事・総務です。窓口が分かっていれば、求められた時点で慌てずに動けます。

「転職先へ提出するとき」は、前の勤務先での給与に関する内容を、新しい勤務先に伝える場面です。新しい勤務先から提出を求められた場合は、前の勤務先に発行を依頼します。依頼するタイミングは、求められた時点で構いません。

「住宅ローンなどの契約手続き」では、金融機関が収入に関する内容を確かめる材料として、この書類の提出を求めることがあります。契約の窓口から案内される提出方法に沿って進めます。

「保育施設の利用申込み」も、世帯の収入に関する内容を自治体に示す場面のひとつです。申込みの案内に、この書類の提出が含まれている場合があります。自治体ごとに案内の書式は異なります。

「確定申告を行うとき」は、1年間の給与に関する内容をまとめて示す場面です。転職して年内に複数の勤務先で働いた場合、それぞれの勤務先からこの書類を受け取ります。まとめ方については税務署の窓口に確かめられます。

4つの場面のほかにも、勤務先や提出先によって求められる場合があります。求められた場面がこの4つに当てはまらないときも、前の勤務先の人事・総務に確かめる進め方は変わりません。求められた理由が分からない場合も、まずは提出先に確認してから動くと落ち着いて対応できます。

受け取る枚数や場面は人によって異なります。次は、受け取っているかどうかと次の勤務先へ入る時期の組み合わせを、位置として整理します。

あわせて読みたい | 給与テーブルの見方|等級と上がり方を確かめる

3. 受け取る前後の位置を整理します

源泉徴収票を受け取っているかどうかと、次の勤務先へ入る時期の組み合わせで、いま自分がどの位置にいるかを整理できます。組み合わせは4つに分かれ、位置によって優先して確かめることが変わります。

受け取る前後の位置を整理します 落ち着いて確かめる位置 この書類を既に受け取っており、次の勤務先へ入るま で時間の余裕がある位置です 早めに渡す位置 この書類を受け取っており、年内に次の勤務先へ入る 位置です。渡す準備を進められます 発行を待つ位置 前の勤務先からの発行を待っている位置です。 年内に次の勤務先へ入る予定がない位置です 発行を確かめる位置 年内に次の勤務先へ入る予定がありながら、 まだこの書類を受け取っていない位置です 年内に入らない 年内に入る 位置は目安であり、発行や提出の時期は勤務先によって異なります

左上の位置は、この書類を既に受け取っていて、次の勤務先へ入るまで時間がある位置です。落ち着いて内容を確かめられます。急いで対応する場面ではありません。

右上の位置は、この書類を受け取っていて、年内に次の勤務先へ入る位置です。次の勤務先へ渡す準備を進める段階に近づいています。渡す前に内容を確かめておくと落ち着いて進められます。

左下の位置は、前の勤務先からの発行を待っている位置です。年内に次の勤務先へ入る予定がなければ、慌てて受け取る場面ではありません。発行の時期は前の勤務先に確かめられます。

右下の位置は、年内に次の勤務先へ入る予定がありながら、まだ受け取っていない位置です。前の勤務先に発行の状況を確かめる場面になります。次の勤務先への提出時期も併せて確かめておけます。

4. 受け取る時期は勤務先によって変わります

源泉徴収票を受け取る時期が勤務先によってずれるのは、発行の元になる社内の処理が完了する時期が、勤務先ごとに異なるためです。処理を担当する部署や進め方も勤務先によって違います。同じ時期に退職した人同士でも、勤務先が違えば受け取る時期がそろわないことがあります。

退職した時期によっても、発行までの流れが前後することがあります。年の途中で退職した場合と、年末に近い時期に退職した場合とでは、勤務先が発行に進む段取りも変わります。どちらの場合も、発行を待つ間にできることは限られています。急かすよりも、進み具合を前の勤務先に確かめる方が進めやすくなります。

受け取るまでの流れを、退職から次の勤務先へ渡すところまで、順にたどります。流れを知っておくと、いまどの段階にいるかを確かめやすくなります。

求人票に書かれた賞与の欄も、書かれている位置を確かめる対象になります。賞与の書き方については、別の記事で扱っています。

あわせて読みたい | 求人票の賞与の書き方|読み取れることの範囲

5. 受け取ってからの流れをたどります

源泉徴収票を受け取ってから、次の勤務先へ渡すまでの流れを、期間を区切らずに順番だけでたどります。4つの段階のうち、いま自分がどこにいるかを確かめると、次にすることが見えてきます。

受け取ってからの流れをたどります 退職する 前の勤務先での勤務を終え ます 受け取る 源泉徴収票が前の勤務先か ら渡されます 内容を確かめる 書かれている項目の位置に 目を通します 次の勤務先へ渡す 提出を求められたら、 この書類を渡します 4つの段階は、期間を区切らずに、順番だけを意識してたどります

流れの中で見落とされやすいのは、受け取った書類を保管しておく段階です。次の勤務先へ提出する場面が来るまで、保管場所を決めておくと探す手間が減ります。書面とデータの両方で受け取ることもあり、どちらも同じ場所にまとめておくと見返しやすくなります。

書面で受け取った場合は、原本を渡す前にコピーを残しておくと、あとで見返せます。データで受け取った場合も、保存先を決めておくと見返しやすくなります。保存先は、次の勤務先へ渡すときにすぐ開ける場所にしておくと便利です。ファイル名に受け取った年を入れておくと、複数年分でも探しやすくなります。

次の勤務先へ渡す段階になったら、提出先や渡し方を、次の勤務先の案内に沿って確かめます。案内がまだ届いていない場合は、次の勤務先の窓口に確かめられます。

渡す前に内容の位置を確かめておくと、次の勤務先から聞かれた場合にも答えやすくなります。確かめる作業は、受け取った直後に済ませておくと後から慌てません。

6. 受け取ったら確かめる順番を決めます

源泉徴収票を受け取ったら、次の3つを順に確かめておくと、次の勤務先へ渡す前の準備が進みます。順番を決めておくと、確かめ忘れを防げます。

受け取ったときに確かめる3つの順番

  • 発行元:前の勤務先が発行した書類であるかを確かめます
  • 項目の並び:どこに何の項目が並んでいるかを確かめます
  • 提出先:次の勤務先や窓口のどこに渡すかを確かめます

3つの順番に沿って確かめると、次の勤務先から提出を求められたときにも、迷わず渡せます。順番を守らなくても内容は変わりませんが、抜け漏れを防ぎやすくなります。

「発行元」を確かめるときは、前の勤務先の名称が記載されているかを見ます。年内に複数の勤務先で働いた場合は、勤務先ごとにこの書類を受け取ります。

「項目の並び」は、金額の意味を確かめる作業ではありません。どこに何の項目が並んでいるかという位置を確かめる作業です。分かりにくい箇所があれば、前の勤務先の人事・総務に確かめます。

「提出先」を確かめたら、次の勤務先が案内している方法に沿って渡します。渡し方が分からない場合も、次の勤務先の窓口に確かめると進めやすくなります。郵送・データ提出など、方法は勤務先によって異なるため、案内が届いた時点で確かめておくと直前で慌てません。

次の勤務先から求められる書類は、源泉徴収票だけではありません。労働条件通知書との違いについては、別の記事で扱っています。

あわせて読みたい | 労働条件通知書|求人票との差を見る

7. よくある質問(Q&A)

Q1. 源泉徴収票は、いつ受け取るものですか。

A. 前の勤務先で、発行の元になる処理が終わった段階で渡されます。受け取っていない場合は、前の勤務先の人事・総務に確かめるとよいでしょう。渡し方は書面とデータのどちらもあります。

Q2. 源泉徴収票をなくした場合はどうすればよいですか。

A. 前の勤務先に、再発行を依頼する方法があります。依頼の窓口や進め方は、前の勤務先の人事・総務に確かめます。依頼してから渡されるまでの時間は、勤務先によって異なるため、あわせて確かめておくと見通しが立ちます。

Q3. 源泉徴収票に書かれている内容の意味が分からない場合はどうすればよいですか。

A. まず書かれている項目の位置を確かめ、内容の意味については前の勤務先の人事・総務、または税務署の窓口に確かめる方法があります。窓口によって案内の詳しさが異なる場合もあります。

Q4. 年内に前の勤務先と次の勤務先の両方で働いた場合、この書類はどうなりますか。

A. 勤務先ごとに発行されるため、年内に複数の勤務先で働いた場合は、それぞれから受け取る場合があります。まとめ方や提出の仕方は、次の勤務先や税務署の窓口に確かめる方法があります。受け取った枚数はまとめて保管しておくと、あとで確かめやすくなります。枚数が多い場合は、勤務先ごとに分けてファイルしておくと見返すときに探しやすくなります。

8. まとめ:源泉徴収票は位置を確かめて使います

この記事の要点

  • 源泉徴収票は、勤務先が発行する書類で、転職の場面ではいくつかの提出先から求められることがあります
  • 受け取っているかどうかと、次の勤務先へ入る時期の組み合わせで、いま確かめるべき位置が変わります
  • 受け取る時期が勤務先によってずれるのは、発行の元になる社内の処理の完了時期が異なるためです
  • 受け取ったら、発行元・項目の並び・提出先の順に確かめると、次の勤務先へ渡す準備が進みます
  • 一般労働者の賃金は25〜29歳で279.4千円、45〜49歳で377.9千円です*1。年齢によって賃金水準の前提が変わります

源泉徴収票は、書かれている位置を確かめてから使う書類です。金額の意味や税の扱いについては、勤務先の人事・総務や税務署の窓口に確かめながら進められます。次の勤務先へ渡す準備は、受け取った時点から始められます。受け取ってからの整理についても、専任エージェントに相談しながら進める方法があります。転職の場面で何度か訪れる書類だからこそ、確かめる順番を決めておくと、そのたびに迷わず対応できます。

源泉徴収票の場面は、勤務先に確かめながら進められます

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出典・参考情報

*1 厚生労働省 賃金構造基本統計調査

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