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グループ面接で見られている3つの動き|比較される場での話し方

監修・編集責任者:牛尾 昭昌(株式会社LASSIC 執行役員)

グループ面接で見られている3つの動き|比較される場での話のイメージ写真

グループ面接は、複数の応募者が同じ場に同席して進む形式です。自分が話している時間だけでなく、他の人が話しているあいだの姿勢や、話す長さを場に合わせられるかどうかも見られています。個人面接と比べて、変わる部分と変わらない部分を、順番に整理します。

この記事の中心にあるのは、他の人がいる場面での話す姿勢と、話す長さの調整です。回答の中身の作り方は扱いません。

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数字で見る「グループ面接」 この記事の要約 転職等希望者数 *1 1023万人 転職を希望する人 総務省 労働力調査 実際に転職した人は330万人です 転職者数 *1 330万人 実際に転職した人 総務省 労働力調査 希望者との規模を示す数字です 見られている動き 3 つの動き 聞く姿勢/話す長さ/入り方 当日ここを整えます 同じ場に他の応募者がいても、見られているのは自分自身の動きです *数値の出典は記事末尾「出典・参考情報」参照

この記事のポイント

  • グループ面接で見られているのは、回答の内容だけでなく、他の人がいるときの動きです
  • 転職を希望する人は1023万人、実際に転職した人は330万人です*1。比較される場に立つのは、珍しいことではありません
  • 比較されている感覚と、選考の基準は別のものです。基準は応募者本人の適性と能力にあります*2

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1. グループ面接で見られているのは、他の人がいるときの動きです

グループ面接で見られているのは、答えの中身だけではありません。他の人が話す番になったときの姿勢や、自分の話す長さを場に合わせられるかどうかも見られています。転職を希望する人は1023万人、実際に転職した人は330万人です*1。複数人と同席する場に立つのは、特別なことではありません。

個人面接では、自分の回答の内容と、それを支える理由が主に見られます。グループ面接ではこれに加えて、他の人が話しているあいだの過ごし方が見えるようになります。相づちや視線の向け方、自分の順番が来るまでの姿勢は、1対1の面接では見えにくい部分です。

同じ場に複数の応募者が並ぶという形式の性質上、面接官は答えの内容だけでなく、待っているあいだの様子まで自然に目に入ります。話している内容に集中していると、この部分の準備が後回しになりがちです。

話す長さの調整も、グループ面接ならではの動きです。1人あたりの持ち時間が短く区切られるため、結論を先に述べてから理由を足す組み立てが、個人面接以上に効いてきます。長く話すこと自体が悪いわけではありませんが、持ち時間を超えると、後に控える人の時間を削ることになります。

この記事では、この2つの動きに、発言する順番への入り方を加えた3つに絞って扱います。回答の内容そのものの作り方や、志望動機の組み立て方は、他の記事で扱っています。ここでは、他の人が同じ場にいることで生まれる動きだけを取り上げます。

2. 個人面接とグループ面接で、変わることと変わらないこと

個人面接とグループ面接で、変わることと変わらないこと 個人面接 1人に時間を使って深く聞かれます 他の人の番を待つ場面がありません 自分の回答だけに集中できます グループ面接 1人あたりの時間は短く区切られます 他の人の話を聞く姿勢も見られます 話す長さを場に合わせて調整します 同じ質問に答える場面でも、グループ面接では他の人がいる時間の使い方まで見られています

変わるのは、時間の使い方と、他の人がいる場面での過ごし方です。1人あたりの持ち時間が短くなる分、結論を先に述べる話し方の効き目が個人面接より大きくなります。個人面接であれば多少遠回りに話しても持ち時間の中で修正できますが、グループ面接ではその余地が小さくなります。

変わらないのは、面接官が確かめようとしている対象です。応募者本人の受け答えと、その場での振る舞いを見るという点は、面接の形式が変わっても同じです。形式ごとに準備の重心は動きますが、見られているものの中身までは変わりません。

この違いを踏まえると、グループ面接だからといって回答の内容自体を大きく作り直す必要はないと分かります。変えるのは、話す長さと、他の人がいる時間の過ごし方の2つに絞られます。

選考が一次面接から最終面接まで複数回に分かれる場合、個人面接とグループ面接が組み合わさって進むこともあります。どの段階でどちらの形式になるかは、応募先によって違います。段階ごとの準備の進め方は、こちらの記事で扱っています。

あわせて読みたい | 【転職面接対策】一次面接〜最終面接までを段階別に準備する方法とSTARフレームを使った回答例

3. 同席する人がいる場面で、見られている3つの動き

他の応募者が同じ場にいることで、個人面接では見えにくい3つの動きが見えるようになります。それぞれ、当日その場でできることがあります。

見られている動きと、当日できること

見られている動き面接官が確かめていること当日できること
他の人が話す番の姿勢話を聞く姿勢が保てているかうなずきや視線を相手に向けます
自分の話す長さの調整持ち時間に合わせて話せるか結論を先に述べてから理由を足します
発言する順番への入り方場の流れを乱さず話せるか前の人の発言に一言触れてから話します

3つの動きは、いずれも回答の内容そのものとは別の場所で見られています。内容の準備を重ねても、この3つを意識していなければ、当日の印象は整いません。

1つ目の「話を聞く姿勢」は、自分の順番が終わった直後に崩れやすい動きです。答え終えた安心感から視線が下がったり、次に話す人への関心が薄れたりすると、そこまでの印象が薄れます。

2つ目の「話す長さの調整」は、練習で回答を作り込むほど、逆に伸びやすくなります。準備した内容を全部話そうとすると、持ち時間を超えがちです。結論から先に述べる組み立てにしておくと、途中で切り上げても伝えたいことは残ります。

3つ目の「発言する順番への入り方」は、前の人の発言をまったく受けずに、用意した内容だけを話し始めると、場から浮いた印象になります。前の発言に一言触れてから自分の話に移るだけで、この動きは整います。

逆に、内容の準備が途中でも、他の人が話しているときの姿勢と、自分の話す長さの調整、発言の入り方の3つを意識しておくだけで、当日の動きは変わります。3つとも、特別な練習を必要とするものではありません。

4. 比較されている感覚は、選考の基準とは別のものです

複数人が同じ場に座り、順番に答えていく形式では、他の人と比べられているように感じることがあります。声の大きさや話す速さの違いが目に入りやすく、自分の番の前後で緊張の度合いが変わることも珍しくありません。隣の応募者がよどみなく話しているのを聞くと、自分の番への不安が増すこともあります。

ただし、選考が何を基準にしているかは別の話です。採用選考は応募者の適性と能力に基づいて行うという考え方が、厚生労働省によって公的に示されています*2。同じ場に他の応募者がいることと、選考の基準がその応募者との比較に置かれることは、同じ意味ではありません。

見られているのは、他の人と並べたときの優劣ではなく、他の人がいる場面での自分自身の動きです。話を聞く姿勢や話す長さの調整は、周囲との比較ではなく、応募者本人の振る舞いとして確かめられています。この記事の前半で挙げた3つの動きも、他の応募者との相対評価ではなく、自分自身の行動として整えられるものです。

比較されている感覚そのものをなくす必要はありません。感じたうえで、自分が当日できることに意識を向けるほうが、その場では動きやすくなります。定番の質問への答え方や、面接全体の通過率については、こちらの記事で扱っています。

あわせて読みたい | 転職面接の完全ガイド|定番5問の意図・通過率データ・Web面接の作法

5. 当日の流れに沿って、やることを4つに分ける

当日の流れに沿って、やることを4つに分ける 1 入室 他の人の入り方を見てから、自分の番を待ちます 2 自己紹介 持ち時間を意識して、結論から先に話します 3 質疑応答 他の人の回答を聞く姿勢を崩さずに待ちます 4 退室 自分の番が終わっても、最後まで姿勢を崩しません 4つの場面に分けておくと、当日どこで何をすべきか迷いません

グループ面接は、入室から退室までの一連の流れで進みます。4つの場面に分けておくと、いま何をすべきかがその都度はっきりします。場面ごとにやることを決めておけば、次に何をするかで迷う時間が減ります。

入室の場面では、先に入る応募者の動きを見てから自分の番を待つだけで足ります。急いで前に出る必要はありません。自己紹介の場面では、持ち時間を意識して結論から話す組み立てにしておくと、緊張していても言葉に詰まりにくくなります。

とくに、自分の番が終わったあとの質疑応答の場面は見落とされがちです。答え終えた安心感から気が緩みやすい場面ですが、他の応募者が話しているあいだの姿勢も、退室するまでは見られている前提で過ごします。

退室の場面まで含めて4つに分けているのは、面接が「自分が話し終えた時点」で終わるわけではないからです。最後の応募者が話し終え、全員で退室するまでが、この形式の一連の流れです。

6. 話す長さを整えるための3つの目安

1人あたりの持ち時間が短く区切られるグループ面接では、話す長さを自分で調整する意識が個人面接以上に必要です。

話す長さを整える3つの目安

  • 結論を先に置く:理由より先に、答えの結論を一文で示します
  • 持ち時間を分で区切る:話す前に、使える時間の目安を自分の中で決めます
  • 次の人の時間を意識する:長く話しすぎていないか、話しながら確かめます

3つとも、話す内容を変えるものではなく、話す順序と長さを整える目安です。結論を先に置く組み立てにしておくと、途中で時間が足りなくなっても、伝えたいことは先に伝え終えています。

持ち時間の目安は、面接の案内に明記されていない場合もあります。その場合は、他の応募者の持ち時間から逆算するのではなく、自分の話す内容を短くまとめる方向で調整します。話す内容を削るときは、結論を残し、理由の説明を短くするほうが伝わりやすくなります。

次の人の時間を意識する目安は、話しながら自分で気づくのが難しい部分です。目安として、1つの質問に対して要点を2つか3つに絞ると、長くなりすぎるのを防ぎやすくなります。

逆質問の場面でも、他の応募者の時間を意識する姿勢は同じです。持ち時間が短いなかで、限られた質問を選ぶ必要があります。質問例や避けたほうがよい質問については、こちらの記事で扱っています。

あわせて読みたい | 面接の逆質問で差がつく!|実際に使える質問例やNG質問について

7. よくある質問(Q&A)

Q1. グループ面接では、他の人より目立つ必要がありますか。

A. 目立つことよりも、他の人が話しているときの姿勢や、自分の話す長さを場に合わせられるかどうかが見られています。声の大きさや発言の量を他の応募者より増やそうとする必要はありません。

Q2. 他の応募者の回答が優れていた場合、その時点で不利になりますか。

A. 選考は応募者本人の適性と能力に基づいて行うという考え方が、厚生労働省によって公的に示されています。他の応募者の回答の内容によって、自分の評価がその場で直接決まるものではありません。

Q3. 発言する順番は、早いほうと遅いほうのどちらが有利ですか。

A. 順番そのものに有利・不利があるとは言い切れません。早い順番であれば持ち時間の感覚をつかむ前に話し始めることになり、遅い順番であれば待つ時間が長くなります。どちらの順番であっても、他の人の発言を聞く姿勢と、自分の話す長さを場に合わせる動きは変わらず見られています。

Q4. 緊張して声が小さくなってしまう場合、どうすればよいですか。

A. 声の大きさを無理に変えようとするより、結論を先に述べる話し方を意識するほうが、当日は取り組みやすくなります。話す順序を先に決めておくと、緊張していても組み立てやすくなります。

8. まとめ:グループ面接は、動きを整えれば臨めます

この記事の要点

  • グループ面接で見られているのは、回答の内容だけでなく、他の人がいるときの動きです
  • 個人面接とグループ面接で、面接官が確かめている評価の対象そのものは変わりません
  • 見られている動きは、話を聞く姿勢・話す長さの調整・発言する順番への入り方の3つです
  • 比較されている感覚と、選考の基準は別のものです。基準は応募者本人の適性と能力にあります
  • 入室・自己紹介・質疑応答・退室の4つの場面に分けておくと、当日の動きを整えやすくなります

他の人がいる場での自分の動きを、当日までに一度整理しておけば、グループ面接にも落ち着いて臨めます。回答の内容は個人面接と同じ準備で足り、変えるべきは場面ごとの過ごし方だけです。

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出典・参考情報

*1 総務省「労働力調査(詳細集計)」(2025年)
*2 厚生労働省「公正な採用選考の基本」

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