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通勤時間が限界のエンジニアへ|在宅と転職で削る方法

監修・編集責任者:牛尾 昭昌(株式会社LASSIC 執行役員)

通勤時間が限界に近いとき|削る順番を決めるのイメージ写真

通勤時間が限界だと感じるとき、原因は移動そのものの長さだけとは限りません。往復する回数や、乗る時間帯の混み具合も、体感の負担を左右します。何が負担を生んでいるかを先に分けてから、削れる順番を考えると、住む場所を変える方法と、出社の回数を変える方法のどちらが自分に合うかも見えてきます。

決めておくのは、時間の長さ・回数・時間帯という3つに分けて考えることです。長さだけを見て判断すると、回数や時間帯という変えやすい部分を見落としてしまいます。

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数字で見る通勤時間の削り方 この記事の要約 25〜29歳の賃金*1 279.4 千円 一般労働者・月額 厚生労働省の調査 45〜49歳の賃金*1 377.9 千円 一般労働者・月額 厚生労働省の調査 削る順番の段階 4 段階 記録→分解→並べる→照らす 本文5で解説します 賃金の目安は年齢による全国平均で、通勤時間や勤務地との関連を示す数字ではありません *数値の出典は記事末尾「出典・参考情報」参照

この記事のポイント

  • 通勤の負担は、移動時間の長さだけでなく、出社する回数や乗る時間帯によっても変わります
  • 一般労働者の賃金は25〜29歳で279.4千円、45〜49歳で377.9千円です*1。勤務地による差を示す数字ではありません
  • 削る順番は、記録する→分解する→削れる順に並べる→求人の条件と照らす、の4段階で考えられます

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出社日数や始業時刻の条件は、リモートワーク対応の求人のなかで比べられます。

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1. 通勤の負担は、時間の長さだけでは測れません

通勤の負担は、移動にかかる時間の長さだけで決まるわけではありません。往復する回数や、乗る時間帯の混み具合も負担を左右します。まず何が負担を生んでいるかを分けてから、削れる順番を考えると、対応しやすくなります。

通勤時間が限界だと感じるとき、多くの場合は移動時間の長さにばかり目が向きます。ですが、同じ移動時間でも、往復する回数や乗る時間帯によって、感じる負担の重さは変わります。

週5日出社する場合と週2日出社する場合では、1回あたりの移動時間が同じでも、1週間で受ける負担の総量は大きく異なります。回数は、時間の長さとは別に効いてくる要素です。

始業時刻が混雑のピークと重なるかどうかも、負担を左右します。同じ路線でも、乗る時間帯によって混み具合は変わり、体力的な負担の感じ方も変わってきます。

負担を減らす方法を考えるときは、まずこの3つを分けて捉えることが出発点になります。時間の長さだけを見て判断すると、回数や時間帯という、実は変えやすいかもしれない部分を見落とすことがあります。

求人票には出社日数や始業時刻の記載があっても、実際にかかる通勤時間そのものは書かれていないことがほとんどです。同じ出社日数の条件でも、住む場所によって移動時間は大きく変わるため、応募者自身があらかじめ3つに分けて把握しておく必要があります。

限界だと感じる基準は、人によって異なります。体力や生活のリズム、家庭の事情によって重く感じる要素も変わってくるため、他人の感じ方をそのまま当てはめるのではなく、まず自分にとって何が負担になっているかを確かめることが出発点になります。

通勤の負担は、一度整理して終わりではありません。転居や転職、暮らし方の変化などで状況が変われば、3つの内訳も変わってくるため、必要に応じて見直す前提で考えておくとよいでしょう。

2. 削り方は、住む場所を変える方法と回数を変える方法に分かれます

通勤の負担を削る方法は、大きく分けると2つの方向があります。住む場所を変える方法と、出社の回数を変える方法です。

削り方は、住む場所を変える方法と回数を変える方法に分かれます 住む場所を変える場合 引っ越しにより、移動時間そのものを短くする 初期費用や住み替えの手間がかかる 一度短くすれば、負担は日々軽くなり続ける 出社の回数を変える場合 勤務先や求人の条件により、出社日数を減らす 住まいを変えずに検討できる 出社する日そのものの負担は残る 住む場所を変えると時間そのものが減り、回数を変えると住まいは変わりません

住む場所を変える方法は、移動時間そのものを短くできる分、効果が続きます。ただし、住み替えには初期費用がかかり、決断してからすぐには動けません。

出社の回数を変える方法は、住まいを変えずに検討できる点で取り組みやすい方法です。ただし、出社する日そのものの移動時間は変わらないため、負担が完全になくなるわけではありません。

どちらか一方を選ぶ前に、自分にとって削りやすいのはどちらかを確かめておくと、次に検討する求人の条件も絞りやすくなります。

住む場所を変える方法を選ぶ場合は、勤務地が固定されている求人よりも、複数の拠点から選べる求人や、勤務地の相談に応じる求人の方が、住み替え先の選択肢を広げやすくなります。

2つの方法は、どちらか一方に決めてしまう必要はありません。まず取り組みやすい方法から始め、それでも負担が残るようであれば、もう一方もあわせて検討する進め方もあります。

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3. 負担の中身は、3つの観点に切り分けられます

通勤の負担は、次の3つの観点に分けて考えると、削れる部分を見つけやすくなります。

負担の中身と削り方

負担の中身何で決まるか削り方
移動そのものの長さ住む場所と交通手段住む場所や使う交通手段を変える
出社する回数勤務先が定める出社日数出社日数の少ない求人を選ぶ
乗る時間帯始業時刻と混雑のピークの重なり始業時刻をずらせる求人を選ぶ

表の1行目は、移動そのものにかかる時間です。住む場所と使う交通手段の組み合わせで決まるため、変えるには住み替えか、経路の見直しが必要になります。

2行目の出社する回数は、勤務先が定める出社日数によって決まります。求人を選ぶ段階で、出社日数の条件を確かめておくと、入社後に回数を減らせるかどうかが変わってきます。

3行目の乗る時間帯は、始業時刻と混雑のピークが重なるかどうかで決まります。始業時刻に融通のある求人であれば、ピークを外して乗る選び方もできます。

3つの観点は、それぞれ別の理由で決まるため、削り方も別々に考える必要があります。1つの方法ですべてを解決しようとすると、削れる余地を見落とすことがあります。

3つの観点は独立して動きますが、実際には重なって現れることもあります。移動時間そのものは短くても、乗り換えの回数が多い経路では、待ち時間や乗り換えの手間が加わり、体感の負担が残ることがあります。削り方を考えるときは、この重なりも合わせて確かめておくと、見落としを減らせます。

求人票だけでは、乗り換えの回数までは分からないこともあります。気になる場合は、実際の経路を地図アプリなどで確認しておくと、入社後の実感とのずれを防ぎやすくなります。

4. 条件を見比べるときは、賃金の目安が参考になります

通勤の負担を減らす選択肢を比べるとき、給与などの条件面でどこまで譲れるかも合わせて考える場面があります。

厚生労働省の賃金構造基本統計調査では、一般労働者の賃金は25〜29歳で279.4千円、45〜49歳で377.9千円です*1。この数字は勤務地による差を示すものではなく、年齢による全国平均の違いを示したものです。

求人ごとの条件を見比べるときは、こうした年齢による目安を、自分の現在地を確かめる参考程度に置いておくと、通勤の条件と給与条件のどちらを優先するかを整理しやすくなります。

通勤の負担を削ることと、賃金の条件を保つことは、別々の軸として比べる必要があります。どちらか一方を数字だけで決めようとすると、実際の働き方に合わない選択になりかねません。

年齢による賃金の差は、勤続年数や役割の変化を反映した全国的な傾向であり、通勤の条件によって変わるものではありません。求人ごとの給与条件を確認する際は、年齢による目安と、実際に提示されている条件を並べて見ておくと、通勤条件との優先順位をつけやすくなります。

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5. 削る順番は、4つの手順で決められます

削る順番は、4つの手順で決められます 1 記録する 1週間分の通勤にかかる時間と回数を書き出します 2 分解する 時間の長さ・回数・時間帯のどれが負担かを分けます 3 削れる順に並べる 変えやすいものから優先順位をつけます 4 求人の条件と照らす 出社日数や始業時刻など求人票の条件と見比べます 順番を決めてから探すと、求人の条件を見る基準がぶれません

最初の「記録する」は、感覚ではなく実際の時間と回数を書き出す作業です。1週間分を記録すると、負担の中身が数字として見えてきます。

「分解する」の段階では、記録した内容を、時間の長さ・回数・時間帯の3つに割り振ります。どれが最も負担として感じられているかを、この時点で確かめておきます。

「削れる順に並べる」では、変えやすいものから優先順位をつけます。住み替えのように時間がかかる方法と、求人選びのようにすぐ動ける方法を、同じ優先度で並べる必要はありません。

最後の「求人の条件と照らす」は、並べた優先順位を、実際の求人票の条件に当てはめる段階です。出社日数や始業時刻の記載を確かめれば、削りたい部分に合う求人かどうかが分かります。求人票に記載がない場合は、選考の過程で確認しておくと、入社後に想定と違うという事態を防げます。

記録する期間は、1週間分で足ります。繁忙期や出張が重なった週は、普段の通勤の実態から離れてしまうため、なるべく通常の週を選んで記録しておくと、あとで判断するときの基準として使いやすくなります。

分解する段階では、感じている負担の大きさを厳密に数値化する必要はありません。時間の長さ・回数・時間帯のうち、どれが最も重く感じられているかを、大まかにでも把握できれば、次の段階に進めます。

6. 書く範囲は、3点に絞れます

通勤の負担を書き出すとき、確かめる範囲を3点に整理します。

負担を分けて書く3点

  • 時間の長さ:移動そのものにかかる時間を減らせるかどうかです
  • 回数:出社する日数を減らせるかどうかです
  • 時間帯:始業時刻をずらして混雑を避けられるかどうかです

3点はいずれも、書き出すときは一言で十分です。長くなるのは、これら以外の事情を混ぜて書いたときです。

時間の長さは、住む場所や交通手段によって変わる部分です。今すぐ変えられない場合は、次の2点を先に確かめておきます。

回数と時間帯は、求人を選ぶ段階で確かめられる部分です。出社日数や始業時刻の条件は、求人票に記載があることが多く、比べる材料にしやすい項目です。

3点を分けて書いておくと、求人票を読むときに、どの条件が自分の負担を減らすかを見極めやすくなります。

3点を書き出したメモは、求人票を読むときの確認リストとしても使えます。出社日数や始業時刻の記載を見るたびに、自分の3点と照らし合わせる習慣をつけておくと、比べる手間を減らせます。

3点の優先順位は、一度決めたら固定ではありません。転職活動を進めるなかで、譲れる条件と譲れない条件の感じ方が変わることもあるため、そのつど書き直してかまいません。

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7. よくある質問(Q&A)

Q1. 通勤時間が長いと感じたら、まず何をすればよいですか。

A. 移動にかかる時間・出社する回数・乗る時間帯を分けて書き出すと、負担の中身を確かめやすくなります。特別な機材やソフトは必要なく、メモ程度で十分です。

Q2. 住む場所を変えるのと、出社の回数を変えるのでは、どちらを先に検討すべきですか。

A. 住み替えは移動時間そのものを短くできますが、手間がかかります。出社日数を変える方法は、住まいを変えずに検討できるため、先に試しやすい選択肢です。

Q3. 始業時刻をずらせば、通勤の負担は必ず減りますか。

A. 混雑のピークを外せる場合は負担が軽くなりますが、始業時刻の融通は求人ごとに異なるため、条件を確かめる必要があります。記載がない場合は、選考の過程で確認しておくとよいでしょう。

Q4. 通勤の条件と賃金の条件は、どちらを優先すればよいですか。

A. どちらか一方だけで決めるのではなく、削れる通勤の負担と、譲れない賃金の条件を分けて比べる考え方があります。通勤は工夫で変えられる部分がある一方、賃金は入社後に変えにくい部分だという違いも判断材料になります。

8. まとめ:通勤の負担は、分けてから順番で削ります

この記事の要点

  • 通勤の負担は、移動時間の長さだけでなく、出社の回数や乗る時間帯によっても変わります
  • 負担は、時間の長さ・回数・時間帯に分けると、削れる部分を見つけやすくなります
  • 削る順番は、記録する→分解する→削れる順に並べる→求人の条件と照らす、の4段階で決められます
  • 一般労働者の賃金は25〜29歳で279.4千円、45〜49歳で377.9千円です*1。勤務地による差を示す数字ではなく、条件を見比べる目安です
  • 住む場所を変える方法と、出社の回数を変える方法は、どちらも通勤の負担を減らす選択肢になります

分けてから削る順番を決めることが、通勤の負担を減らす最初の一歩になります。

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※公開中の求人数は時期によって変わります。記事中の求人の傾向は執筆時点のものです。

出典・参考情報

*1 厚生労働省 賃金構造基本統計調査

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