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英語が要る場面はどこまでか|求人と面接で測る

監修・編集責任者:牛尾 昭昌(株式会社LASSIC 執行役員)

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求人票にある「英語を使います」という言葉が指す範囲は、職場によって違います。読む・書く・聞く・その場で返す、のどれが求められるのかを、求人票の言い回しと面接での質問でどう切り分けるかに絞って整理します。英語力の基準や学習方法は、求人ごとの違いとは別の話であるため扱いません。

「英語あり」の中身は、読む・書く・聞く・その場で返すのどれが要るかで変わります。求人票と面接でどう切り分けて確かめるかを、ここで具体的に見ていきます。

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数字で見る英語が要る場面の見極め この記事の要約 見極める技能 4 読む・書く・聞く・その場で返す 本文2で解説 確かめる場面 2 求人票と面接 本文4・5で解説 DX人材の不足感*1 85.5 % IPA・2025年度調査 採用の背景として参照 「英語あり」の中身は、読む・書く・聞く・その場で返すのどれが要るかで変わります *数値の出典は記事末尾「出典・参考情報」参照

この記事のポイント

  • 「英語あり」という求人票の言葉が指す範囲は、読む・書く・聞く・その場で返すのどれかで、求人ごとに異なります
  • 求人票の言い回しからは、書く・読むが中心か、その場でのやり取りも含むかがある程度読み取れます
  • 面接で聞き方を変えると、実際にどの場面で英語が求められるかを具体的に確かめられます

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1. 求人票の「英語あり」が指す範囲は、職場ごとに異なります

求人票に「英語を使います」とあっても、指す範囲は職場ごとに違います。読む・書く・聞く・その場で返す、のうちどれが必要になるかは、求人票の言い回しと面接での質問を組み合わせて確かめて初めて分かります。英語力の基準そのものではなく、必要になる場面を見極めることが起点になります。

エンジニアの求人票には「英語を使います」「英語でのやり取りがあります」といった言い回しが載ることがあります。ただし、この言葉が指す業務の範囲は一つに定まっているわけではなく、読む・書く・聞く・その場で返す、のどれを指すかは職場によって異なります。

DX推進人材が「不足」と回答した企業は85.5%、そのうち「大幅に不足」と回答した企業も50.1%にのぼります*1。人材の採用条件は企業ごとに幅があり、英語を使う場面の有無や範囲も、その条件の一つとして求人ごとに設定されています。

ここで整理するのは、英語力がある水準に達しているかどうかではありません。求人票の言い回しと面接での質問という2つの手がかりから、読む・書く・聞く・その場で返す、のどれが求められる場面かを切り分けることに絞って見ていきます。

求人票の段階である程度の見当をつけ、面接で具体的に確かめる、という順番を踏むと、入社後に思っていた場面と違うと気づくことを減らせます。反対に、言葉のまま受け取って確かめずに進むと、実際に必要な場面と自分の想定がずれたまま入社することになります。

次の項目では、必要になる場面を3つの型に分けて見ていきます。

2. 必要になる場面は、3つの型に分かれます

必要になる場面は、3つの型に分かれます 求人票にある「英語を使います」は、どの場面を指していますか 読み書きが中心の場合 ドキュメントやチャットでのやり 取りが主で、その場での応答は少なくなります 定例会議で聞く場面がある場合 資料や進行は日本語でも、 内容の把握を英語の音声で行う場面が加わります その場で返す場面がある場合 質問への回答や説明を、 その場で英語のまま行う場面が加わります 読む・書く・聞く・その場で返すの、どこまでが求められるかで対応は変わります

英語を使う場面は、読む・書く・聞く・その場で返す、の組み合わせによって大きく3つの型に分かれます。3つの分岐は、求人票や面接で聞いた内容が、どの型に近いかを判断する目安です。

読み書きが中心の場合は、ドキュメントやチャットツールでのやり取りが主になります。相手の反応を待つ時間があるため、その場で即座に言葉を返す場面は少なくなります。

定例会議で聞く場面がある場合は、資料そのものは日本語で用意されていても、進行や議論の内容を英語の音声で聞き取る場面が加わります。発言を求められるかどうかは、会議の運営の仕方によって変わります。

その場で返す場面がある場合は、質問を受けたときや説明を求められたときに、その場で英語のまま応答する場面が加わります。3つの型のどれに近いかは、求人票の言い回しだけでは判断しきれないことも多く、面接で確かめる対象になります。

3. 同じ「英語あり」でも、必要な技能は職場によって変わります

求人票に「英語あり」と書かれていても、実際に求められる技能は職場によって変わります。海外の開発チームとやり取りする職場もあれば、社内の資料やマニュアルが英語で作られている職場、顧客とのやり取りの一部に英語が含まれる職場など、英語が関わる場面そのものが異なります。

このうち、求人票や募集要項を読む段階である程度分かる部分もあります。たとえば「ドキュメントは英語」という言い回しがあれば、書く・読むが中心になりやすいと見当をつけられます。一方で、実際にどの程度の頻度で、どんな場面でその技能が求められるかは、入社してから初めて分かる部分も残ります。

事前に分かる部分と、入ってから分かる部分を分けて考えると、求人票を読む段階でできることと、面接で確かめておきたいことの違いがはっきりします。求人票の言い回しは手がかりの一つであり、それだけで技能の全体像を把握できるとは限りません。

次の項目では、求人票に出てくる言い回しと、そこから読み取れること、面接で確かめておきたいことを表に整理します。

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4. 求人票の言い回しと、確かめておきたいことを並べます

求人票で見かけやすい英語関連の言い回しと、そこから読み取れること、面接で確かめておきたいことを表にまとめます。

英語に関する言い回しと確かめ方

求人票に出る言葉読み取れること面接で確かめること
英語でのやり取りあり口頭でのコミュニケーションが含まれる可能性があります会話が生じる場面が、会議か、個別のやり取りかを尋ねます
ドキュメントは英語書く・読むが中心になりやすいと見当がつきます音声でのやり取りが別途発生する場面があるかを尋ねます
グローバルチームと連携海外拠点とのやり取りが日常的に発生しやすくなります定例の会議に参加する頻度と、発言を求められるかを尋ねます
外資系企業社内の公用語や資料の言語が英語である場合があります日常業務で使う言語と、英語が必要な場面の割合を尋ねます

表の4行は、求人票で見かけやすい英語関連の言い回しと、そこから読み取れること、面接で確かめておきたい点を並べたものです。同じ「英語」でも、書かれている言葉によって手がかりの中身は変わります。

「英語でのやり取りあり」という言葉は、口頭でのコミュニケーションを含む可能性を示しますが、それが会議での発言なのか、個別のチャットや通話でのやり取りなのかまでは分かりません。面接で場面を具体的に尋ねる対象になります。

「ドキュメントは英語」という言葉からは、書く・読むが中心になりやすいという見当がつきます。ただし、資料は英語でも、それについて話し合う場面は日本語で行われることもあれば、音声でのやり取りが別途発生することもあります。

「グローバルチームと連携」「外資系企業」といった言葉は、英語が関わる場面が日常的に存在する可能性を示しますが、具体的な頻度や、自分が発言を求められる立場かどうかまでは、求人票の文面だけでは分かりません。

表全体を通じて言えるのは、求人票の言葉は見当をつける手がかりにとどまり、実際にどの場面でどの技能が求められるかは、面接で具体的に尋ねて初めて分かるということです。

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5. 面接での聞き方は、3つの型で整えます

求人票に出てきた言い回しを、面接で具体的に確かめるときの聞き方を3つに整理します。

面接で確かめる3つの聞き方

  • 場面を尋ねる型:「英語を使うのは、どのような場面が多いですか」と、会議か個別のやり取りかを尋ねます
  • 頻度を尋ねる型:「英語での対応は、どのくらいの頻度で発生しますか」と、日常的か例外的かを尋ねます
  • 役割を尋ねる型:「その場面で、自分はどこまで発言する立場になりますか」と、聞くだけか答える立場かを尋ねます

3つの型は、いずれも求人票に出てきた英語関連の言い回しを、そのままにせず具体的な問いに変えるための聞き方です。順番に使う必要はなく、気になった言葉に応じて選びます。

場面を尋ねる型は、面接の場で最も使いやすい型です。「英語でのやり取りあり」といった言葉が出てきた時点で、それが会議での発言なのか、個別のチャットや通話でのやり取りなのかを尋ねる形に変えます。

頻度を尋ねる型は、場面が分かったあとに使います。毎回発生するのか、特定のプロジェクトや相手とのやり取りに限られるのかを確かめておくと、実際の業務量の見当がつきやすくなります。

役割を尋ねる型は、その場面における自分の立場を確かめる聞き方です。聞き取るだけの立場なのか、その場で説明や回答を求められる立場なのかによって、必要になる対応は変わります。

3つの型は、1つの場面で1つだけ使うとは限りません。場面を尋ね、頻度を確かめ、そのうえで自分の役割を尋ねる、という形で組み合わせて使うこともできます。

3つの型に共通するのは、英語関連の言い回しを自分の想像で埋めず、具体的な問いに変えて相手に確認するという姿勢です。

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6. 見極める観点は、3段階に積み上がります

見極める観点は、3段階に積み上がります 求人を見極める 技能の切り分けをもとに、応募先を判断しま 技能を切り分ける 読む・書く・聞く・その場で返す、 のどれが要るかを分けます 場面を記録する 今の仕事で英語を使う場面を書き出しておき ます 使う場面の記録→技能の切り分け→求人の見極め、の順で積み上がります

3段階は、下から積み上がる関係にあります。今使っている場面を記録することが土台になり、その記録をもとに必要な技能を切り分け、最後に求人を見極めるという順序です。

土台になるのは、今の仕事で英語を使う場面を記録しておくことです。会議で聞く場面が週に何回あるか、資料を読む場面がどのくらいあるかなど、具体的な場面を書き出しておくと、次の段階で比べる材料になります。

中段では、記録した場面をもとに、読む・書く・聞く・その場で返す、のどれが実際に求められているかを切り分けます。この切り分けができていると、求人票や面接で出てくる言い回しと、自分の経験を照らし合わせやすくなります。

頂点にあたる求人の見極めは、切り分けた技能をもとに、応募先の求人でどの場面が求められそうかを判断する段階です。土台と中段を飛ばして求人票の言葉だけで判断すると、実際の場面と想定がずれたまま進むことになります。

7. よくある質問(Q&A)

Q1. 英語ができないと、エンジニアの転職で不利になりますか。

A. 必要になる場面は求人ごとに異なるため、一律に不利とは言えません。求人票の言い回しと面接での質問を組み合わせて、実際に求められる場面を確かめることが判断の起点になります。

Q2. 面接官から英語での質問がある場合、どう対応すればよいですか。

A. 対応の仕方は職場や面接の運用によって異なるため、こちらで断定できません。事前に、想定される場面の有無を求人票や面接の案内で確認しておくと、当日の見通しが立てやすくなります。

Q3. 英語を使う場面が多い求人かどうかは、どこで見分けられますか。

A. 求人票の言い回しだけで判断せず、面接で具体的な場面や頻度を尋ねると見分けやすくなります。表で整理した言い回しと確かめ方が手がかりになります。

Q4. 入社後に、思っていたより英語を使う場面が多いと感じたら、どうすればよいですか。

A. その場で自己判断せず、配属先の上長や人事に、実際の場面と入社前に確認した内容との違いを伝えて相談します。

8. まとめ:英語が要る場面は、求人票と面接で見極めます

この記事の要点

  • 「英語あり」という求人票の言葉が指す範囲は、読む・書く・聞く・その場で返すのどれかで、職場ごとに異なります
  • 必要になる場面は、読み書き中心・定例会議で聞く・その場で返す、の3つの型におおむね分かれます
  • 「英語でのやり取りあり」「ドキュメントは英語」などの言い回しは、面接で具体的な場面と頻度を尋ねる手がかりにします
  • 今使っている場面を記録し、要る技能を切り分けたうえで、求人を見極めるという順で進めます
  • 入社後に想定と違うと感じたときは、配属先の上長や人事に相談します

英語が要る場面は、求人票の言葉だけで定まるものではなく、面接で具体的に尋ねて初めて見えてきます。今の場面を記録し、技能を切り分けたうえで求人を見極める進め方に立ち返れば、状況に応じた判断がしやすくなります。

英語が要る場面を見極めてから、次の一歩へ

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※公開中の求人数は時期によって変わります。記事中の求人の傾向は執筆時点のものです。

出典・参考情報

*1 IPA DX動向2026

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