教育訓練給付金の対象講座の検索方法と在職中の申請

教育訓練給付金の対象講座は、厚生労働省の教育訓練講座検索システムで、学校名・講座名・分野・資格名から探せます*3。対象は約17,000講座で、オンラインや夜間・土日の講座もあり、働きながら受講できます*4。
在職中でも、雇用保険に1年以上加入していれば対象です(専門実践教育訓練は2年以上)*4。特定一般と専門実践の講座は、受講開始日の2週間前までにハローワークで受給資格確認(給付を受けられるかの確認)をしておく必要があります*4。
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監修・編集責任者:牛尾 昭昌(株式会社LASSIC 執行役員)
この記事のポイント
- 対象講座は教育訓練講座検索システムで、学校名・講座名・分野・資格名のキーワードから探せます*3。
- 給付率は一般教育訓練が20%(上限10万円)、特定一般教育訓練が最大50%(上限25万円)、専門実践教育訓練が最大80%(年間上限64万円)です*1。
- 給付金の支給申請は、講座を修了した翌日から1か月以内に、住んでいる地域のハローワークで行います*2。
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1. 教育訓練給付金の対象講座は講座検索システムで探す
教育訓練給付金の対象講座は、厚生労働省の教育訓練講座検索システムで探します*3。給付の対象になるのは、厚生労働大臣の指定を受けた講座だけです*1。
教育訓練給付金は、働く人が自分で費用を払って講座を受けたとき、その費用の一部が雇用保険から支給される制度です。指定を受けている講座は、教育訓練講座検索システムで検索できます*1。
検索システムは、学校名、講座名、分野・資格名のキーワードで探せます*3。名前の一部だけを入れても検索できるので、受けたい資格の名前を入れて試してみましょう*3。検索システムの掲載は時点を区切って更新されているので*3、気になる講座は申し込む直前にもう一度検索し、指定が続いているかを見ておきます。
分野や資格名を指定して探すこともできます*3。資格の名前が決まっていない段階なら、分野から絞り込むと、どんな講座があるかを広く見渡せます。講座を選ぶときは、通学かオンラインかという受講の形と、修了までの期間も見ておきましょう。仕事を続けながら学ぶなら、期間が長すぎない講座を選ぶと、途中でやめずに済みます。
対象の講座は約17,000講座あります*4。オンラインで受けられる講座や、夜間・土日に受けられる講座もあるので、仕事を続けながら学ぶこともできます*4。
2. 教育訓練給付金の3つの種類と給付率
教育訓練給付金の3つの種類ごとに、給付率と上限額を並べました。令和6年10月以降に開講する講座の場合です*1。
教育訓練の種類と給付率・上限額
| 種類 | 給付率と上限額 |
|---|---|
| 一般教育訓練 | 20%(上限10万円)*1 |
| 特定一般教育訓練 | 40%(上限20万円)、条件を満たせば50%(上限25万円)*1 |
| 専門実践教育訓練 | 50%(年40万円)、条件を満たせば70%(年56万円)、さらに80%(年64万円)*1 |
一般教育訓練は、雇用の安定や就職の促進に役立つ講座が対象で、教育訓練経費の20%、上限10万円が訓練の修了後に支給されます*1。
特定一般教育訓練は、速やかな再就職と早いうちのキャリア形成に役立つ講座が対象です*1。修了後に40%(上限20万円)が支給され、資格を取るなどして修了後1年以内に雇用保険の被保険者として雇われれば、50%(上限25万円)になります*1。
専門実践教育訓練は、中長期で仕事の力を伸ばす講座を対象とし、受講中の6か月ごとに経費の50%(年間上限40万円)が支給されます*1。条件を満たして就職すれば70%、さらに修了後の賃金が受講前より5%以上上がれば80%まで受け取れます*1。
教育訓練経費とは、受講のために教育訓練施設に払った入学料や受講料のことです。どの費用が対象になるかは講座の案内に書かれているので、申込みの前に読んでおきましょう。
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3. ITエンジニアが使える教育訓練給付金の講座
情報通信技術の分野で、どの種類にどんな講座が入るかを、給付率の高い順に上から並べました*4。
ITエンジニアが受けたい資格の講座も、教育訓練給付金の対象に入っています。専門実践教育訓練には、ITSSレベル3以上の情報通信技術関係の資格の取得を目標とする講座と、経済産業大臣が認定した第四次産業革命スキル習得講座が含まれます*4。
特定一般教育訓練には、ITSSレベル2の資格を目指す講座が入ります*4。ITSSとは、ITの仕事に必要な技能をレベルで示した指標のことです。
自分が受けたい資格の講座がどの種類に入るかは、検索システムで資格名を入れれば分かります*3。同じ資格でも、学校によって指定を受けている講座と受けていない講座があるので、講座ごとに見ておきましょう。講座を選ぶ前に、今の仕事や次に目指す仕事でその資格がどう役立つかを書き出しておくと、講座選びで迷いにくくなります。
受講開始日に、その講座が指定期間の中にあるかも大切です。検索システムは、受講開始日の時点で指定されているかを、手続きをするハローワークと受講する教育訓練施設に問い合わせるよう求めています*3。
4. 在職中に教育訓練給付金を受ける条件
教育訓練給付金は、仕事を辞めていなくても受けられます。受講開始日の時点で在職中で雇用保険に加入している人、または離職してから原則1年以内の人が対象です*4。
雇用保険の加入期間にも条件があります。初めて教育訓練給付金を受ける場合は、加入期間が1年以上必要で、専門実践教育訓練を受ける場合は2年以上必要です*4。
以前に受けたことがある人は、前回の受講開始日以降の加入期間が3年以上あり、前回の支給日から今回の受講開始日までに3年以上たっている必要があります*4。
パートやアルバイト、派遣で働く人も、雇用保険の条件を満たせば対象です*4。正社員として働いているかどうかでは決まりません。自分の加入期間が分からないときは、ハローワークで支給要件の照会の手続きをすると、給付を受けられるかを詳しく調べてもらえます*4。
5. 教育訓練給付金の申請の手順と期限
特定一般教育訓練と専門実践教育訓練を受けるときは、受講の前に手続きがあります。まずジョブ・カードを作り、ハローワークかキャリア形成・リスキリング支援センターで訓練前キャリアコンサルティングを受けて、ジョブ・カードの確認を受けます*2。
キャリアコンサルティングの前に、これまでの職務経歴と、講座を受けて目指す仕事を簡単にまとめておくと、ジョブ・カードを作るときにも役立ちます。そのうえで、受講開始日の2週間前までに、住んでいる地域を受け持つハローワークで受給資格確認を行います*4。講座の申込みを先に済ませても、この手続きが遅れると給付が受けられなくなるおそれがあるので、日付を逆算しておきましょう。
講座を修了したら、支給申請をします。一般教育訓練と特定一般教育訓練は、受講修了日の翌日から1か月以内です*2。
専門実践教育訓練は、受講開始日から6か月ごとの期間の末日の翌日から1か月以内、または修了の翌日から1か月以内に申請します*2。支給申請の窓口も、住所地のハローワークです*1。受給資格確認のときに持っていく書類は、事前にハローワークに聞いておくと1回で済みます。
期限を過ぎた申請は、受け付けてもらえないおそれがあります。修了証明書や領収書など、講座の施設から受け取る書類は、修了した日にすぐ1つのファイルにまとめておくと、1か月の期限に間に合わせやすくなります。
6. 転職の前後で教育訓練給付金を使うとき
転職を考えているなら、今の会社にいるうちに講座を受け始めるか、辞めてから受けるかで、手続きの場所や条件の数え方は変わりません。受講開始日の時点で在職中か、離職から原則1年以内であれば対象です*4。
ただし、専門実践教育訓練の70%や80%の給付は、修了後1年以内に再び雇用保険に入る形で就職することや、賃金が上がることが条件です*1。転職の時期と講座の修了の時期を並べて考えておくと、受け取れる額の見通しが立ちます。
学んだことを転職で生かすには、講座で何を作り、どんな資格を取ったかを職務経歴書に書けるようにしておきます。講座の課題で作ったものがあれば、面接で見せられる形にまとめておきましょう。
リモートワークの求人では、クラウドやセキュリティなどの資格を応募の条件に挙げる会社もあります。受けたい講座が決まったら、その講座が指定を受けているかを先に調べておくと、費用の見通しが立ちます*3。資格の取得費用を補助する制度を設けている会社もあるので、会社の補助と教育訓練給付金を一緒に使えるかは、ハローワークに相談しておきましょう。
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7. よくある質問
Q1. 教育訓練給付金の対象講座はどこで探せますか?
A. 厚生労働省の教育訓練講座検索システムで、学校名・講座名・分野・資格名から探せます*3。
Q2. 在職中でも教育訓練給付金は受けられますか?
A. はい。働きながらでも、雇用保険に入っていれば対象です*4。
Q3. 雇用保険には何年加入していれば対象ですか?
A. 初めての人は1年以上、専門実践教育訓練なら2年以上です*4。
Q4. 教育訓練給付金はいくらもらえますか?
A. 一般は20%(上限10万円)、特定一般は最大50%(上限25万円)、専門実践は最大80%(年間上限64万円)です*1。
Q5. 受講の前にしておく手続きはありますか?
A. 特定一般と専門実践は、訓練前キャリアコンサルティングと、受講開始日の2週間前までの受給資格確認が要ります*2*4。
Q6. 支給申請の期限はいつですか?
A. 一般と特定一般は、講座を終えた日の翌日から数えて1か月以内です*2。
Q7. ITの資格の講座も対象になりますか?
A. 対象の講座があります。レベル2の資格の講座は特定一般、レベル3以上は専門実践に入ります*4。
Q8. 一度受けたら次はいつ受けられますか?
A. 前回の支給日から3年以上たち、その間の加入期間が3年以上あれば、また受けられます*4。
8. まとめ:教育訓練給付金の対象講座は検索システムで探して期限内に申請
この記事のまとめ
- 対象講座は教育訓練講座検索システムで、資格名などから探す*3
- 給付率は一般20%、特定一般最大50%、専門実践最大80%*1
- 在職中でも、雇用保険に1年以上(専門実践は2年以上)加入していれば対象*4
- 特定一般と専門実践は、受講開始日の2週間前までに受給資格確認をする*4
- 支給申請は、修了の翌日から1か月以内*2
受けたい資格が決まったら、教育訓練講座検索システムで資格名を入れ、給付の対象になる講座を探しましょう。特定一般や専門実践の講座なら、受講開始日の2週間前から逆算して、キャリアコンサルティングと受給資格確認の日を先に決めておきます。
※公開中の求人数は時期によって変わります。記事中の求人の傾向は執筆時点のものです。
出典・参考情報
*1 教育訓練給付金(厚生労働省)
*2 教育訓練給付金の手続きの流れ(厚生労働省)
*3 教育訓練講座検索システム(厚生労働省)
*4 教育訓練給付制度のリーフレット(厚生労働省)
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