転職先のリモートワークが辛い?入社後に慣れない理由

転職先のリモートワークが辛いのは、入社直後に上司や同僚へ気軽に聞けず、一人で抱え込む場面が増えるためです。中途採用の社員は、不安が大きい場合があるとされています*1。慣れないのは本人の努力の問題ではなく、連絡の取り方や仕事の区切り方を変えると軽くなる余地があります。
辛さの理由は、聞く相手が画面の向こうにいること、困っていることが周囲に見えないこと、仕事と生活の時間の区別が曖昧になることの3つです*1。それぞれ、会社に頼めることと自分でできることがあります。会社に話しても軽くならないときは、電話で相談できる窓口もあります*3*4。
Relasic(株式会社LASSIC運営)|リモートワーク対応の転職支援
監修・編集責任者:牛尾 昭昌(株式会社LASSIC 執行役員)
この記事のポイント
- 転職先のリモートワークが辛いときは、連絡の取りにくさと時間の区切りにくさが原因になっている場合があります*1。会社に頼めることは、定期的なオンライン面談や、時間外の連絡の自粛などです*1。
- 頼む内容を、辛い場面と頼みたいことの1文ずつに具体的にすると、上司も動きやすくなります。連絡の取り方を決め直すのは、入社して間もないうちのほうが頼みやすい面もあります。
- 会社に話しても軽くならないときは、電話で相談できます。こころの耳電話相談は平日17:00〜22:00に受け付けており、総合労働相談コーナーは予約が要りません*3*4。
リラシクの強み
入社したあとの辛さは、いまの会社に相談する前に、ほかの会社の働き方も聞いてみたいと感じる場面があります。リラシクの求人は、どれもリモートワークに対応した正社員求人で、エージェントとの面談も企業との面談もすべてオンラインです。転職するか迷っている段階でも面談を受けられるので、いまの会社の働き方と並べながら、求人の連絡の取り方や働く時間の決まりを聞けます。
1. リモートワークが辛い理由は連絡の取りにくさと時間の区切りにくさ
転職先のリモートワークが辛いときは、連絡の取りにくさか時間の区切りにくさが原因の場合があり、会社に頼めることから頼むのが先です。厚生労働省のテレワークガイドラインは、リモートワークでは上司等とコミュニケーションを取りにくい場合が多いとしています*1。会社側には、コミュニケーションの活性化の措置と、健康相談体制の整備が望ましいとされています*1。そのため、慣れないと感じた時点で、困っている場面を具体的に会社へ伝えるのが最も早い動き出しです。
入社後に慣れない理由の1つ目は、聞きたいことがあっても、相手が画面の向こう側にいることです。出社であれば、席の近い同僚に一言たずねれば済む質問も、リモートワークではチャットの文面に直して送る手間が加わります。ガイドラインは中途採用の社員は業務について上司や同僚等に聞きたいことが多いと述べており*1、質問の数が多い入社直後ほど、この手間が積み重なります。
2つ目は、辛さが周囲に見えないことです。周囲に上司や同僚がいない環境では、上司等が労働者の心身の変調に気づきにくい状況となる場合が多いとされています*1。顔色や声の調子で伝わっていた変化は画面越しでは伝わりにくく、辛いと感じていても自分から言葉にしなければ、上司の目には順調に映っている場合があります。
3つ目は、雑談や相談の場が減ることです。厚生労働省のメンタルヘルス対策の手引きは、コミュニケーションの不足で孤独や孤立を感じる人がいることを課題に挙げています*2。あわせて、職場の人間関係が十分にできていない新入社員や異動した人が、不安やストレスを感じやすいことも課題としています*2。転職直後は人間関係を作っている途中の時期なので、この課題に近い状況です。
国土交通省の令和7年度の調査では、雇用型テレワーカーの割合は25.2%で、業種別では情報通信業が最も高く74.1%でした*5。情報通信業の会社では、リモートワークで働く人が半数を超えているので、周囲が気づいてくれる前提を置かず、連絡の取り方を言葉で決めておく働き方が合っています。
2. 辛いと感じたときに会社へ相談する4つの手順

手順1は、辛い場面を書き出すことです。「聞きたいことを聞けなかった」「夜にチャットが来た」「1日誰とも話さなかった」のように、日付と場面を短く書きます。書き出しておくと、上司に相談するときに「辛い」という言葉だけでなく、直したい場面を示せます。傾向を見るなら2週間分が目安です。
手順2は、連絡の取り方を上司に頼むことです。ガイドラインの事業者用チェックリストには、上司等が心身の状況をつかむ取組の例として、定期的なオンライン面談と、会話を伴う日常的な業務指示が挙がっています*1。事業者とは、労働者を雇う会社のことです。そこで、週に1回15分のオンライン面談を頼む、質問をためて決まった時間に聞く、指示を通話でも受ける、といった形で頼みます。
頼むときの言い方は、「入社して間もなく、聞きたいことをチャットにまとめるのに時間がかかっています。週に1回、15分だけオンラインで話す時間をいただけませんか」のように、困っている場面と頼みたいことを1文ずつ並べます。場面と頼みたいことが具体的であれば、上司は日程を決めるだけで応じられます。
手順3は、仕事を止める時間を決めることです。終業時刻をチャットで上司に知らせ、時間外の連絡は翌営業日に返してよいかを相談します。終業後はチャットの通知を切り、翌朝の始業時刻に返す、と決めておくと、夜の連絡に気持ちが引っ張られにくくなります。
手順4は、相談窓口を使うことです。会社に話しても変わらないときや、会社には話しにくいときは、会社の外の窓口へ電話できます*3*4。手順1で書いたメモを手元に置くと、場面を順に話せます。
3. 長時間労働と仕事の区別のつかなさは会社に防止を頼める
リモートワークでは、仕事と生活の切れ目が曖昧になりやすい点に注意が必要です。業務の指示や報告が時間帯にかかわらず行われやすくなり、生活時間帯の確保に支障が生ずるおそれがあると、ガイドラインは指摘しています*1。そのため事業者には、長時間労働による健康障害の防止と、ワークライフバランスへの配慮が求められています*1。入社直後は仕事を早く覚えたい気持ちから、夜や休日にも画面を開きたくなりがちです。
防止の方法として、ガイドラインは次のような例を挙げています。1つ目は、上司や同僚から時間外にメールを送ることの自粛を命じることです*1。2つ目は時間外労働の時間帯や時間数の設定で*1、3つ目は、長時間労働のおそれがある人や休日・深夜に働いた人への、使用者による注意喚起です*1。
これらは会社が行う対策なので、働く側は「この対策を使えますか」と聞く立場になります。たとえば上司との面談では、時間外にチャットが来たときの扱いと、深夜や休日に働いたときの連絡先が、聞いておく点です。すでに夜遅くまで働いている場合は、手順1で書いた記録を上司に見せて、連絡してよい時間帯を決めてほしいと頼みます。
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4. 辛さの種類別に会社へ頼めることと自分でできること

辛さの種類によって、会社に頼む内容と自分で変える内容が違います。表の「会社に頼めること」の列はガイドラインの内容で、「自分でできること」の列は一般的な動き方です。
辛さの種類別に見た、会社への頼み方と自分の動き方
| 辛いこと | 会社に頼めること | 自分でできること |
|---|---|---|
| 聞きたいことを聞けない | 定期的なオンライン面談と、会話を伴う日常的な業務指示を頼みます*1 | 質問をためて、決めた時間にまとめて送ります。聞く時間を上司の予定に入れてもらいます |
| 孤独感や孤立感 | コミュニケーションの活性化の措置を頼みます*1 | 同僚に短い雑談の時間を頼みます。画面を共有しながら作業する時間を作ります |
| 時間外の連絡 | 時間外のメール送付の自粛と、時間外労働の時間帯の設定を頼みます*1 | 終業時刻を上司に知らせます。夜や休日は通知を切ります |
| 長時間労働 | 長時間労働のおそれがあるときの、使用者による注意喚起を頼みます*1 | 手順1の記録を上司に見せます。始業と終業の時刻をメモに残します |
| 会社に話しにくい | 健康相談を受けられる体制と、相談窓口や担当者の連絡先の案内を聞きます*1 | 会社の外の電話相談を使います*3*4 |
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5. つらさが続くときは電話相談と総合労働相談コーナーを使う
「こころの耳電話相談」は厚生労働省の電話相談で、電話番号は0120-565-455(フリーダイヤル)です*3。受付は、平日(月曜日から金曜日)が17:00〜22:00(受付は21:50まで)、土曜日と日曜日が10:00〜16:00(受付は15:50まで)です*3。祝日、振替休日、年末年始(12月29日〜1月3日)は受付がありません*3。対象は、働く方、そのご家族、企業の人事労務担当者です*3。
総合労働相談コーナーは、解雇、雇止め、配置転換、賃金の引下げ、募集・採用、いじめ・嫌がらせ、パワハラなど、あらゆる分野の労働問題を対象にしています*4。専門の相談員が面談か電話で対応し、予約は要らず、利用は無料です*4。各都道府県労働局や、全国の労働基準監督署内などの378か所に設置されています*4。土曜日、日曜日、祝日、年末年始(12月29日〜1月3日)は閉庁しています*4。
使い分けは、話したい内容で決めます。上司の言動がいじめや嫌がらせにあたるのではないか、配置や賃金の扱いに納得できない、といった相談は、総合労働相談コーナーの対象分野です*4。仕事の辛さや、人と話す機会の少なさを聞いてほしいときは、働く方を対象にしたこころの耳電話相談へかけます*3。どちらにかけるか迷うときは、手順1のメモを手元に置き、受付時間に合うほうへかけます。
窓口に電話する前に、会社にも健康相談の窓口があるかを、上司や人事に聞けます。ガイドラインのチェックリストには、事業者が健康相談を行える体制を整え、相談窓口や担当者の連絡先を労働者に知らせているかが項目に入っています*1。窓口が決まっていない会社でも、頼む内容は変わりません。手順2と手順3で上司に頼んだ内容を、人事にも同じ言葉で伝えます。
6. よくある質問
Q1. 入社したばかりでリモートワークに慣れないのはおかしいことですか
A. おかしいことではありません。ガイドラインには、入社したばかりの人が仕事を進めるうえで不安を抱きやすいことが書かれています*1。慣れないと感じたら、辛い場面を書き出して、会社へ連絡の取り方を相談します。
Q2. 上司に連絡の取り方を相談するとき何を伝えればよいですか
A. 困っている場面と、頼みたいことを1つずつ伝えます。たとえば「質問を文面にする手間が大きいので、週に1回15分、通話で聞ける時間がほしい」という形です。定期的なオンライン面談は、ガイドラインのチェックリストにも挙がっています*1。
Q3. 孤独を感じるときはどうすればよいですか
A. 同僚に短い雑談の時間を頼むか、画面を共有しながら作業する時間を作ります。孤独や孤立は手引きが課題に挙げている事柄です*2。会社に話しにくいときは、こころの耳電話相談に電話できます*3。
Q4. 時間外にチャットが来るときは返信しなければなりませんか
A. 返信が必要かどうかは、上司との間で決まっていなければ分かりません。時間外の連絡を控える取り組みは、会社が行う対策としてガイドラインに載っています*1。まず上司に、時間外の連絡へ返信してよい時間帯を聞きます。
Q5. 辛いときはすぐ次の転職を考えたほうがよいですか
A. まず、会社に頼めることを試して、連絡の取り方と時間の区切りが変わるかを見ます。それでも変わらないときは、ほかの会社の連絡の頻度や時間外の扱いを、求人の面談で聞いてから選ぶ方法があります。
7. まとめ:転職先のリモートワークが辛いときは会社に頼んで窓口も使う
転職先のリモートワークが辛いときの動き方
- 辛さの理由は3つあり、相手が画面の向こう側にいること、辛さが周囲に見えないこと、仕事と生活の切れ目が曖昧になることです*1
- 会社に頼めることは、定期的なオンライン面談、会話を伴う日常的な業務指示、時間外のメールの自粛、注意喚起*1
- 辛い場面を書き出し、「場面」と「頼みたいこと」を1つずつ上司に伝える
- 会社に話しても軽くならないときは、こころの耳電話相談(0120-565-455)か、総合労働相談コーナーに電話する*3*4
入社後の辛さは、本人の努力で解決するものとは限らず、会社に頼める措置があります。辛い場面を書き出して上司に伝え、窓口も使いながら、上司との連絡と仕事を止める時間を、会社と決め直します。
※公開中の求人数は時期によって変わります。記事中の求人の傾向は執筆時点のものです。
出典・参考情報
*1 テレワークの適切な導入及び実施の推進のためのガイドライン(厚生労働省 令和3年3月25日改定・公表)
*2 テレワークにおけるメンタルヘルス対策のための手引き(厚生労働省「こころの耳」掲載ページ)
*3 働く人の「こころの耳電話相談」(厚生労働省)
*4 総合労働相談コーナーのご案内(厚生労働省)
*5 令和7年度 テレワーク人口実態調査 調査結果(国土交通省)
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