退職時にもらう書類一覧|離職票と源泉徴収票が届く時期

退職時に会社から受け取る主な書類は、源泉徴収票・離職票・退職証明書・雇用保険被保険者証・資格喪失証明書の5つです*1*2*3*4*9。源泉徴収票には退職の日以後1か月以内という期限があり、離職票は会社の届出のあとに届きます。退職証明書は、請求した人だけが受け取る書類です。
雇用保険被保険者証は在職中に有無を調べておく書類で、資格喪失証明書は国民健康保険への加入手続きで使います。反対に、健康保険の資格確認書は、退職後すぐに会社へ返すものです*7*8。
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監修・編集責任者:牛尾 昭昌(株式会社LASSIC 執行役員)
この記事のポイント
- 源泉徴収票は退職の日以後1か月以内が期限で、離職票は退職後に会社の届出を経て届きます*1*3*4。退職証明書は請求した人にだけ交付されます*2。
- 会社が離職票の届出をする期限は、離職の翌日から起算して10日以内です*3。離職票が会社から届くまでの日数は、法令に定めがありません。
- 健康保険の資格確認書は退職日までしか使えず、退職後すぐに会社へ返します*7*8。国民健康保険に入るときは、資格喪失証明書を持って手続きに行きます*9。
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1. 退職時にもらう書類は5つで届く時期が違う
退職時に会社から受け取る主な書類は、源泉徴収票・離職票・退職証明書・雇用保険被保険者証・資格喪失証明書の5つです*1*2*3*4*9。源泉徴収票は、退職の日以後1か月以内に交付されます*1。離職票が届くのは、会社が資格喪失届と離職証明書をハローワークへ出したあとです*3*4。退職証明書は、請求したときに遅滞なく交付されます*2。
5つの書類は、受け取る時期の決まり方がそれぞれ違います。源泉徴収票は交付の期限が退職の日以後1か月以内で*1、離職票には会社の届出期限があり*3、退職証明書は労働者が請求して初めて交付されます*2。分類すると、期限のある書類と、手続きのあとに届く書類と、請求が要る書類の3種類です。
雇用保険被保険者証は、雇用保険の被保険者になったときに交付される書類で、会社経由で渡される場合もあります*3。資格喪失証明書は、会社の健康保険を抜けて国民健康保険に入るときの必要書類です*9。このほかに、会社へ返す書類として健康保険の資格確認書があります*7*8。
2. 退職日を起点にした書類の受け取り時期

退職日を起点に、期限が決まっているものを並べます。離職票が会社から届くまでの日数は、法令に定めがありません。
資格確認書は退職日までしか使えず、退職日の翌日からは使えません*7*8。会社が離職票の届出をする期限は10日以内で、数え始めは退職日そのものではなく離職の翌日です*3。源泉徴収票の交付期限は、退職の日以後の1か月です*1。
国民健康保険の手続きの14日は、北九州市の案内にある期限です*9。住んでいる市区町村によって案内が異なる場合があるため、手続きに行く窓口でも期限を聞いておきます。会社の届出と源泉徴収票の期限は、法令に定められた期限です。
3. 退職時にもらう書類と返す書類の一覧
受け取る書類5つと基礎年金番号通知書、返す書類1つを、根拠と届き方つきで並べます。
退職時にもらう書類と返す書類の一覧(根拠・届き方・使う場面)
| 書類名 | 根拠 | いつ届くか・どう受け取るか | 何に使うか |
|---|---|---|---|
| 源泉徴収票 | 所得税法*1 | 年の途中で退職した人が対象。期限は退職の日以後1か月以内。退職手当等(退職金など)の支払があれば、その源泉徴収票も同じ期限 | その年に支払われた給与や退職手当等を、受け取った人ごとに記した書類 |
| 離職票 | 雇用保険法施行規則*3 | 会社が離職の翌日から10日以内に、資格喪失届と離職証明書をハローワークへ出す。そのあと退職後に届く(受け取りに行く場合もある)。会社経由でも渡せる | 雇用保険の手続きで使う書類。離職票を希望しないときは、会社は離職証明書を添えなくてよい |
| 退職証明書 | 労働基準法*2 | 労働者が請求したとき、会社は遅滞なく交付する。請求しない事項は書かれない | 使用期間・業務の種類・地位・賃金・退職の事由のうち、請求した事項を示す |
| 雇用保険被保険者証 | 雇用保険法施行規則*3 | 被保険者になったときに交付され、会社経由でも渡せる。在職中に有無を調べるよう案内されている*4 | 雇用保険の被保険者であることを示す書類 |
| 資格喪失証明書 | 北九州市の案内*9 | 退職した職場(事業所または健保組合)に尋ねる | 職場の健康保険を抜けたあと、国民健康保険に入るときの手続きの書類 |
| 基礎年金番号通知書 | 日本年金機構*5 | 令和4年4月以降は年金手帳に替わって発行され、原則として本人あてに送られる | 基礎年金番号を調べるときに使う書類*6 |
| 返すもの:健康保険の資格確認書 | 協会けんぽの案内*7*8 | 退職後すぐに、被扶養者の分を含めて会社へ返す | 退職日まで使える。退職日の翌日からは使えない |
この一覧のうち、会社が退職日に手渡す書類は決まっていません。源泉徴収票・離職票・退職証明書の3つは、それぞれ交付の期限や請求の有無が違うため、受け取る日もばらばらになります。資格確認書だけは、受け取る書類ではなく返す書類です。
返す資格確認書は、退職前の最終出社日までに、被扶養者の分も含めて手元にそろえておきます。
あわせて読みたい | 退職証明書と離職票の違い|出す人・使う場面・もらい方
4. 源泉徴収票と離職票と退職証明書の受け取り方
源泉徴収票は、給与の支払を受ける人ごとに作られる書類で、年の途中で退職した人に対しては、会社が退職の日以後1か月以内に渡します*1。退職手当等の支払を受けたときは、その源泉徴収票も同じ期限で渡されます*1。この1か月は交付する側の期限であり、手元に届く日そのものではありません*1。
離職票は、会社だけで完結する書類ではありません。会社は離職の翌日から起算して10日以内に、雇用保険被保険者資格喪失届と離職証明書を、事業所の所在地を管轄するハローワークへ出します*3。離職証明書には、賃金台帳などを添えます*3。ハローワークが交付し、会社を通じて本人に渡す形も認められています*3。
離職票を希望しない場合は、会社は離職証明書を添えなくてよい決まりです*3。離職票が必要な人は、退職前に会社へ希望を伝えておきます。離職後に届く離職票(-1、-2)は、受け取りに行く場合もある書類です*4。会社から交付されない場合や、会社が行方不明の場合は、住んでいる地域を管轄するハローワークに問い合わせます*4。
退職証明書は、労働者が請求したとき、会社が遅滞なく交付する書類です*2。使用期間、業務の種類、その事業における地位、賃金、退職の事由のうち、請求した事項だけが書かれます*2。退職の事由が解雇のときは、その理由も含めて請求できます*2。
請求しなかった事項は、書面に載せてはいけないと決められています*2。会社に請求する前に、どの事項が必要かを決めておきます。たとえば在籍期間だけが必要なら、使用期間だけを請求します。
あわせて読みたい | 源泉徴収票と離職票の違い|使い道と届く時期
5. 資格確認書の返却と年金や国民健康保険の書類

協会けんぽの健康保険では、在職中の資格確認書を使えるのは退職日までです*7。退職日の翌日からは使えません*8。退職後すぐに、被扶養者の分を含めて資格確認書を会社へ返します*7。
退職後に誤って資格確認書を使ったときは、協会けんぽが負担した医療費(総医療費の7〜9割)を後日返すことになります*7。返却先は支部ごとに案内が異なります。埼玉支部の案内は会社へ返す形で*7、沖縄支部の案内は日本年金機構福岡広域事務センターへ返す形です*8。支部ごとの案内は、会社の担当者に聞いておきます。
水色の健康保険証は、令和7年12月2日以降、回収が不要になりました*7。個人情報に留意し、自分で破棄します*7。健康保険組合に加入している会社の扱いは、会社の担当者に聞きます。
国民健康保険は、前の保険資格を失った日から14日以内に手続きをします*9。期限の14日は北九州市の案内によるもので、職場の健康保険を抜けた場合は資格喪失証明書が必要書類に挙がっています*9。資格喪失証明書は、退職した職場(事業所または健保組合)に尋ねます*9。
退職が決まった時点で、証明書を発行してもらえるかを会社に問い合わせておきます。
年金の書類は、令和4年4月以降、年金手帳に替わって基礎年金番号通知書が発行されています*5。通知書は原則として本人あてに送られます*5。基礎年金番号は、基礎年金番号通知書、青色の年金手帳、国民年金保険料の口座振替額通知書、年金証書などの書類で調べられます*6。
6. よくある質問
Q1. 退職時に会社からもらう書類は何ですか
A. 主な書類は、源泉徴収票・離職票・退職証明書・雇用保険被保険者証・資格喪失証明書の5つです*1*2*3*4*9。退職証明書は請求したときだけ交付されます*2。
Q2. 源泉徴収票はいつまでにもらえますか
A. 年の途中で退職した人は、退職の日以後1か月以内が期限です*1。退職手当等の支払があるときも、期限は同じです*1。
Q3. 離職票は退職後いつ届きますか
A. 会社がハローワークへ届出をしたあとです*3*4。会社の届出期限は10日以内ですが、届くまでの日数は法令に定めがありません*3。
Q4. 離職票が届かないときはどうしますか
A. 住んでいる地域を管轄するハローワークに問い合わせます*4。会社が行方不明の場合も同じです*4。
Q5. 退職証明書は退職すると自動でもらえますか
A. 自動では交付されず、請求が要ります*2。請求しなかった事項は書かれません*2。
Q6. 健康保険の保険証は退職後も使えますか
A. 協会けんぽの場合、資格確認書を使えるのは退職日までです*7。退職日の翌日からは使えません*8。
Q7. 国民健康保険に入るときの書類は何ですか
A. 職場の健康保険を抜けたときは、資格喪失証明書が要ります*9。証明書は退職した職場に尋ね、手続きの期限は14日以内です(北九州市の案内)*9。
Q8. 年金手帳は退職時に使いますか
A. 令和4年4月以降は、年金手帳に替わって基礎年金番号通知書が発行されています*5。基礎年金番号は、通知書や青色の年金手帳などで調べられます*6。
7. まとめ:退職時にもらう書類は5つで返すものは1つ
退職時にもらう書類のまとめ
- 源泉徴収票は、年の途中で退職した人に対し、退職の日以後1か月以内を期限に交付されます*1。
- 離職票は、会社が離職の翌日から10日以内に届出をしたあと、退職後に届きます*3*4。
- 退職証明書は、請求したときだけ交付され、請求しない事項は書かれません*2。
- 国民健康保険に入るときは、退職した職場に尋ねて資格喪失証明書を用意します*9。
- 健康保険の資格確認書は退職日までしか使えず、退職後すぐに被扶養者の分も含めて返します*7*8。
退職時にもらう書類は、期限のある源泉徴収票、届出のあとに届く離職票、請求が要る退職証明書で、受け取る手順が違います。退職が決まったら、離職票を希望することと、必要な退職証明書の事項を、会社の担当者に伝えておきます。
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出典・参考情報
*1 所得税法(e-Gov法令検索)
*2 労働基準法(e-Gov法令検索)
*3 雇用保険法施行規則(e-Gov法令検索)
*4 雇用保険手続きのご案内(ハローワークインターネットサービス・厚生労働省)
*5 「基礎年金番号通知書」は被保険者あてに送付します(日本年金機構)
*6 自分の基礎年金番号の確認方法を教えてください(日本年金機構)
*7 退職後の資格確認書の取り扱いについて(協会けんぽ埼玉支部)
*8 保険証を使用できるのは退職日までです(協会けんぽ沖縄支部)
*9 国民健康保険の加入手続き(北九州市)
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