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顧客の要望が直接届く職場|エンジニアの受け方と決め方

監修・編集責任者:牛尾 昭昌(株式会社LASSIC 執行役員)

要望が直接届くとき|受けたあとの決め方のイメージ写真

システム開発や運用の仕事では、顧客から要望が直接届く場面があります。届くこと自体の良し悪しではなく、届いたあとにその要望をどう扱うかが決まっているかどうかで、仕事の進み方は変わります。ここでは、受けたあとの扱いを確かめる観点と、面接での聞き方を順に見ていきます。

要望が届いたときに大事なのは、届き方や頻度ではなく、受けたあとの扱いが決まっているかという点です。決まりがあれば、判断の負担は担当者一人に集中しません。

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数字で見る要望の扱い方 この記事の要約 確かめる観点 4 つの観点 本文2で解説 受けたあとの扱いを見る観点 運用を聞く型 3 つの型 本文6で解説 面接で確かめられる聞き方 新規求人倍率*1 3.92 情報処理・通信技術者 転職市場の前提として提示 扱いの決まりは、受けた場面と面接の場で確かめられます *数値の出典は記事末尾「出典・参考情報」参照

この記事のポイント

  • 顧客からの要望は、届くこと自体ではなく、受けたあとの扱いが決まっているかで進み方が変わります
  • 情報処理・通信技術者の新規求人倍率は3.92倍です*1。転職市場では選べる求人の幅が広い状況にあります
  • 扱いの決まりが見えないときは、面接で運用を聞く、勤務先の上長に相談するという進め方があります

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1. 顧客の要望が直接届いても、扱いの決まりがあれば対応は落ち着きます

顧客からの要望が直接届くこと自体は、良いか悪いかで測る話ではありません。受けたあとにその要望をどう扱うかが決まっていれば、担当者が一人で判断を抱える場面は減り、対応は落ち着いて進められます。決まりの有無は、面接でも確かめられます。

顧客から要望が直接届く場面は、システム開発や運用の仕事で起こります。担当者に直接連絡が入ることも、日々の対応のなかであります。

ここで確かめておきたいのは、届くこと自体の良し悪しではなく、届いたあとにその要望をどう扱うかが決まっているかどうかです。決まりがあれば、担当者は自分の判断だけで進めるかどうかを迷わずに済みます。

扱いの決まりがない状態では、要望が届くたびに、記録するかどうか、誰に伝えるかを担当者がその場で決めることになります。同じ判断を繰り返す負担は、要望の内容そのものより大きくなることがあります。

扱いの決まりがあるかどうかは、外からは見えにくいことがあります。同じような要望でも、対応する担当者によって速さや扱いが変われば、決まりがまだ整っていない可能性を示すサインになります。

この先では、確かめることを表で整理し、受けてから返すまでの流れを示し、扱いが決まっているかを目盛りで測り、面接で聞ける運用の型を見ていきます。

2. 受けたあとに確かめることを表で整理します

受けたあとに確かめておきたいことを、4つ整理します。

確かめること・どこで分かるか・聞き方の例

確かめることどこで分かるか聞き方の例
要望を誰に共有すると決まっているか社内の運用ルールや引き継ぎ資料要望を受けたら、まず誰に伝える運用ですか
顧客からの要望を記録に残す形があるか議事録や管理ツールの運用状況要望は、どこに記録する運用ですか
対応するかどうかを誰が判断するか上長や担当者の役割分担対応の可否は、誰が判断する運用ですか
要望への回答を誰が行うか顧客対応の窓口となる担当者回答は、誰が担当する運用ですか

表の4項目は、要望を受けたあとに確かめておくと、対応の見通しが立てやすくなる項目です。

誰に共有すると決まっているかが分かっていれば、要望を受けた担当者は、共有する相手を毎回考える必要がありません。共有の相手が決まっていない場合は、その都度判断が担当者に委ねられます。

要望を記録に残す形があるかどうかも、扱いの決まりを支える要素です。記録の形が決まっていれば、あとから内容を確認する場面でも、記憶に頼らずに済みます。

対応するかどうかを誰が判断するかが決まっていれば、担当者は自分の裁量だけで進めるかどうかを迷いません。判断する立場が決まっていない場合は、対応の速さや扱いが担当者によって変わりやすくなります。

顧客への回答を誰が行うかも、扱いの決まりの一部です。回答する担当が決まっていれば、顧客への伝え方がその都度変わることを避けられます。

4項目のうち、どこまで決まっているかは、勤務先によって差があります。決まっている範囲が広いほど、要望を受けたときの進め方は安定します。

4項目を一度に確かめる必要はありません。要望を受ける機会が多い仕事ほど、先に確かめておく効果は大きくなります。

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3. 要望を受けてから返すまでの流れを図で示します

ここで、要望を受けてから返すまでの流れを示します。

要望を受けてから返すまでの流れを図で示します 受ける 要望の内容をそのまま聞き 取ります 書き取る 聞いた内容を記録として残 します 扱いを決める 対応するかどうかを判断し ます 返す 決まった対応を伝えます この流れのどこかが決まっていないと、対応は担当者ごとに変わりやすくなります

流れの4つの場面のうち、扱いを決める場面がもっとも見えにくくなります。受ける場面と返す場面は行動として分かりやすい一方、扱いを決める場面は、誰が何を基準に判断しているかが外からは見えません。

扱いを決める場面の基準が決まっていれば、担当者は自分の判断で進めているのか、決まりに沿って進めているのかを区別できます。基準が決まっていない場合は、判断のたびに担当者の負担が積み重なります。

要望は、内容によって扱い方が変わることがあります。その違いが、誰が見ても同じように分かる基準で決まっているかどうかが、流れ全体の安定につながります。

扱いを決める場面の基準は、明文化された規程だけに表れるわけではありません。チーム内の慣習として続けられている場合もあります。ただし、慣習は入社したばかりの担当者には見えにくく、面接の場で確かめておく価値があります。

4. 直接届くことより、扱いの筋道があるかで進み方が変わります

要望が直接届くこと自体は、担当者の力量とは関係がありません。届く経路が直接かどうかより、届いたあとに扱いの筋道があるかどうかが、仕事の進み方を左右します。

扱いの筋道があるとは、要望を受けてから返すまでの間に、誰が何を確認し、誰が判断するかが決まっている状態を指します。筋道が決まっていれば、要望の内容が変わっても、進め方自体は変わりません。

筋道が決まっていない場合、要望が届くたびに、担当者は対応の範囲や順番をその場で組み立てることになります。届く経路が直接かどうかにかかわらず、この組み立て直しは繰り返されます。

直接届くことの良し悪しを判断する前に、まず筋道があるかどうかを確かめる方が、進め方を整えるうえでは近道になります。

要望の内容が機能の追加であっても、不具合の指摘であっても、扱いの筋道があるかどうかを確かめる考え方は変わりません。内容の種類によって、確かめる観点を変える必要はありません。

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5. 扱いが決まっているかどうかを目盛りで測れます

ここで、扱いの決まりがどこまで進んでいるかを目盛りで示します。

扱いが決まっているかどうかを目盛りで測れます 確認の目安 扱いが決まっていない 扱いの筋道がある 位置は目安であり、決まった数値ではありません この目盛りは確認の進み具合の目安であり、実際の状態は運用のルールで確かめられます

扱いが決まっているかどうかは、「扱いが決まっていない」と「扱いの筋道がある」の間のどこかに位置する、連続した状態として考えると扱いやすくなります。

軸の左に近いほど、要望が届いたときの対応は担当者の判断に委ねられています。軸の右に近いほど、受けてから返すまでの手順が決まっており、担当者が変わっても進め方は変わりません。

位置を決めるのは、運用ルールが明文化されているかどうかや、記録の残し方が決まっているかどうかです。要望の量や内容の難しさは、この位置には関係しません。

軸を右に近づける作業は、担当者一人の努力では終わりません。次の項目では、面接の場でこの位置を確かめる聞き方を見ていきます。

軸の位置は、担当者一人が確かめるものではありません。チーム内で同じ位置を共有できているかどうかも、扱いの決まりが機能しているかを見る手がかりになります。

6. 面接で聞ける運用の型を3つ用意します

扱いの決まりを面接で確かめるときに使える、聞き方の型を3つ示します。

面接で聞ける運用の型

  • 共有先を聞く型:要望を受けたあと、誰に共有する運用かを聞きます
  • 記録を聞く型:顧客からの要望をどこに記録する運用かを聞きます
  • 判断者を聞く型:対応するかどうかを誰が判断する運用かを聞きます

3つの型は、いずれも運用そのものを尋ねる聞き方です。担当者個人の裁量ではなく、決まりとして存在するかどうかを確かめます。

共有先を聞く型では、要望を受けたあとに誰へ共有するかを尋ねます。共有先が明確に答えられる場合、扱いの決まりがすでにある可能性が高くなります。

記録を聞く型では、顧客からの要望をどこに記録するかを尋ねます。記録の場所や形式が具体的に答えられるかどうかで、決まりの有無が見えてきます。

判断者を聞く型では、対応するかどうかを誰が判断するかを尋ねます。判断する立場が担当者以外にも用意されているかどうかが、この型で確かめられます。

3つの型は、どれか1つだけで判断するものではありません。複数の型を組み合わせて聞くと、扱いの決まりがどこまで整っているかが見えやすくなります。

面接で聞いた内容に迷う点が出てきた場合は、勤務先の上長に相談するという進め方もあります。

3つの型を使って聞いた内容は、入社後に実際の対応と一致しているかどうかを、担当者自身が確かめる材料にもなります。答えと実際の運用が食い違う場面が続く場合は、扱いの決まりがまだ機能していない可能性があります。

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7. よくある質問|顧客の要望が直接届くときの扱い方

Q1. 顧客からの要望が直接届く仕事は、避けた方がよいのでしょうか。

A. 直接届くこと自体の良し悪しを判断する話ではありません。受けたあとの扱いが決まっているかどうかを確かめることが、進め方を見極める手がかりになります。

Q2. 扱いの決まりがあるかどうかは、入社前にどこで確認できますか。

A. 面接の場で、要望を受けたあとの共有先や記録の仕方、判断する立場を聞くという進め方があります。運用として答えられる内容かどうかで、決まりの有無が見えてきます。

Q3. 扱いの決まりが見えない場合は、どう進めればよいですか。

A. 決まりが見えない場合は、面接でさらに具体的な運用を聞くという進め方があります。入社したあとに迷う点が出てきた場合は、勤務先の上長に相談する進め方もあります。

Q4. 要望を受ける機会が多い仕事を選ぶ基準はありますか。

A. 要望を受ける機会の多さより、受けたあとの扱いが決まっているかどうかを基準にする進め方があります。決まりの有無は、面接で運用を聞くことで確かめられます。

8. まとめ:要望の扱いは、受けたあとの決まりで整います

この記事の要点

  • 顧客からの要望が直接届くこと自体ではなく、受けたあとの扱いが決まっているかで進み方が変わります
  • 扱いの決まりには、共有先・記録の形・判断する立場が含まれます
  • 情報処理・通信技術者の新規求人倍率は3.92倍です*1。転職市場では選べる求人の幅が広い状況にあります
  • 扱いの決まりは、面接で共有先・記録・判断者の聞き方を使って確かめられます
  • 決まりが見えない場合や迷う点が出てきた場合は、勤務先の上長に相談する進め方があります

要望が直接届くことは、システム開発や運用の仕事で起こる場面の一つです。届くこと自体の良し悪しを判断する前に、受けたあとにその要望をどう扱うかが決まっているかどうかを確かめる方が、仕事の進め方を見通しやすくします。扱いの決まりは、共有先・記録の形・判断する立場という具体的な観点で確かめられます。面接では、この3つを運用として聞くという進め方があります。入社したあとに決まりが見えない点や迷う点が出てきた場合は、勤務先の上長に相談する進め方もあります。

扱いの決まりは、面接で確かめられます

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出典・参考情報

*1 厚生労働省 一般職業紹介状況

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