内定辞退のメール例文|転職の選考を断る書き方と期限
監修・編集責任者:牛尾 昭昌(株式会社LASSIC 執行役員)

内定を辞退する連絡は、書き方に悩むよりも、伝える順番を決めることで負担が軽くなります。誰に、いつ、どこまで伝えるかを先に決めておけば、当日の連絡は短い文章で足ります。理由を詳しく説明する場面ではありません。
決めておくのは、誰に・いつ・どこまで伝えるかという順番だけです。理由の詳しさではありません。
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この記事のポイント
- 内定を辞退する連絡は、誰に・いつ・どこまで伝えるかという順番を決めておくと、短い文章でまとまります
- 転職入職者のうち、賃金が増加した人は40.5%、減少した人は29.4%、変わらなかった人は28.4%です*1
- 辞退の理由は、詳しく説明する必要はありません。伝える範囲を決めておけば、当日の連絡はそれで十分です
1. 内定辞退の連絡で最初に決めるのは、伝える相手です
内定を辞退する連絡は、まず誰に・いつ・どこまで伝えるかという順番を決めます。順番が決まれば、当日に書く文章は短くまとまります。辞退の理由を詳しく説明する必要はありません。
内定を辞退する連絡は、文章の書き方から考え始めると、何を書けばよいか迷いが残ります。先に決めるのは、伝える相手と順番です。
相手は、応募のときに窓口となった先です。企業の人事担当者と直接やり取りしていた場合はその担当者へ、転職支援サービスを使っていた場合は担当者を通じて伝えます。
タイミングは、辞退を決めた時点です。返答期限まで日数が残っていても、決めた時点で連絡すれば、企業側の次の対応にかかる時間を残せます。
伝える範囲は、辞退する旨と結論です。判断に至った経緯を細かく説明する場面ではなく、結論を短く伝える場面として扱えます。
書かなくてよい内容もあります。他社から提示された条件や、比較した企業名は、伝える相手にとって必要な情報ではないため、書く範囲には含みません。
内定を辞退する連絡は、応募した経路が複数あった場合でも、扱いは変わりません。窓口となっていた先へ、それぞれ同じ内容を伝えます。
送り先に誤りがないかも、送信前に確認します。選考のときにやり取りしていたメールアドレスや、案内文に記載されている宛先をそのまま使います。
比べる対象は、複数の内定を比べる場合と、今の勤務先と比べる場合の両方があります。どちらの場面でも、比べた結果を伝える相手に伝える必要はありません。
比べる作業を終えるタイミングも、内定を受け取った直後である必要はありません。返答期限までの間で、判断できた時点が連絡する時点になります。
内定通知が書面で届いている場合は、その書面に記載されている窓口や返信先を使うと、宛先を探す手間を減らせます。
連絡先が分からない場合は、届いた案内文や、応募時に使った企業のサイト・マイページから確認できます。
複数の相手とやり取りしていた場合は、最後に窓口となっていた相手を優先します。以前の担当者へ重ねて連絡する必要はありません。
2. 辞退の連絡は、4つの手順で進められます
4つの手順は、この順番で進めることを想定しています。最初の「決める」を済ませておくと、残り3つは作業として進められます。
連絡手段は、企業から指定されていればそれに従います。指定がない場合は、電話でまず伝え、そのあとメールで記録を残す進め方もあります。
短く伝える段階では、結論を最初の一文に置きます。断る旨と、検討したうえでの判断であることを一言添えれば、それ以上の説明は不要です。
記録する段階は、連絡を終えたあとの作業です。誰に・いつ・どういう方法で伝えたかを書き残しておくと、あとで確認したいときに見返せます。
記録する内容には、相手からの返答や、ほかにやることが残っていないかどうかも含めておきます。あとで見返したときに、対応が済んでいるかを一目で確認できます。
電話をかける時間は、相手の営業時間内を選びます。始業直後や終業直前を避けると、担当者も落ち着いて対応しやすくなります。
手段を選ぶ際、複数の手段を同時に使う必要はありません。1つの手段で伝えたら、同じ内容を別の手段でも重ねて送る必要はありません。
同じ内容を電話とメールの両方で伝える場合は、先に伝えた方法を主な連絡として扱います。もう一方は、記録として残すための短い一言で十分です。
記録に残す方法は、メールの控えでも、自分用のメモでも構いません。形式は決まっていないため、あとで見返せる形であれば十分です。
3. 条件を比べる基準は、数字だけでは示せません
内定を辞退する判断は、条件を比べた結果として決まることがあります。給与や働き方など、比べる対象は人によって異なります。
厚生労働省の雇用動向調査では、転職入職者のうち賃金が増加した人は40.5%、減少した人は29.4%、変わらなかった人は28.4%です*1。ただしこの数字は転職者全体の集計であり、個々の求人の条件の良し悪しを示すものではありません。
比べている条件が、今回の内定にどう当てはまるかは、この数字からは分かりません。判断するのは、提示された条件そのものと、自分が置いている優先順位です。
辞退の連絡で理由を詳しく書く必要がないのも、同じ理由からです。判断の基準は個別の事情にあり、企業に説明して納得してもらう対象ではありません。
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4. 書き方によって、伝わり方が変わります
辞退を伝える文章は、場面によって書き方を変えると、誤解を避けやすくなります。
連絡の場面と書き方
| 連絡の場面 | 伝える範囲 | 避けたい書き方 |
|---|---|---|
| 電話で伝える場合 | 辞退する旨と結論を先に伝える | 長い前置きから話し始める |
| メールで伝える場合 | 件名の時点で辞退の旨が分かるようにする | 件名だけでは用件が分からない書き方 |
| 転職支援サービス経由で伝える場合 | 辞退する旨を担当者に伝え、あとを任せる | 企業への連絡内容を自分で細かく指定する |
| 一次回答をすでにしている場合 | 変更した結論だけを短く伝える | 前回の回答内容を繰り返し説明する |
表の左列は、辞退の連絡が発生する主な場面です。右に進むほど、実際に書く・話す内容に近づきます。
電話とメールでは、伝える順番は同じでも、書き方の工夫が変わります。電話では結論を最初の一言で伝え、メールでは件名の時点で用件が伝わるようにします。
転職支援サービスを使っている場合は、企業への連絡そのものを担当者に任せられることがあります。自分が用意するのは、担当者に辞退の意思を伝える一言です。
一次回答をしたあとに結論を変える場合も、書き方は変わりません。変更した結論だけを短く伝え、前回の回答を繰り返し説明する必要はありません。
電話で辞退を伝えた場合も、内容を書面で残すために、あとから確認のメールを送っておくと、双方に記録が残ります。件名だけで用件が伝わるようにしておきます。
どの場面でも、書き方や話し方の丁寧さは変えません。宛先や手段が変わっても、伝える内容の重さは同じです。
オファーレターへの返信で辞退を伝える場合も、書き方は変わりません。返信の本文に、辞退する旨と結論を一文で置きます。
表に当てはまらない書き方を見つけた場合も、結論を最初に置くという基本は変わりません。場面が変わっても、伝える順番はそろえられます。
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5. 状況によって、対応は3つに分かれます
内定を辞退する連絡は、承諾する前か後かで、伝える内容の重さが変わります。承諾前であれば、辞退する旨と結論を伝えるだけで進められます。
返答期限が残っている間に結論を変えた場合も、対応は同じです。先に伝えていた内容を、変更後の結論に置き換えて伝えれば十分です。
すでに口頭で受けると伝えている場合は、企業側の対応がすでに進んでいることがあります。まず担当者に事情を伝え、そのあとの進め方を確認します。
いずれの場合も、伝える内容の骨組みは変わりません。結論を先に置き、経緯の説明は短くまとめます。
複数の内定を同時に検討している場合も、伝える内容は変わりません。辞退する内定について、結論だけをそれぞれの窓口へ伝えます。
担当者から返信を求められた場合は、辞退の結論をもう一度一文で伝えれば十分です。新しい説明を加える必要はありません。
口頭で受けると伝えたあとに事情が変わった場合も、伝える相手は変わりません。最初にやり取りした窓口へ、変更後の結論を伝えます。
6. 書く範囲は、3点に絞れます
辞退の連絡で書く範囲を、3点に整理します。
辞退の連絡に書く3点
- 結論:内定を辞退する旨を、最初の一文で伝えます
- 感謝:選考の機会をもらったことへの一言を添えます
- 結び:迷惑をかけたことへの一言で、連絡を締めます
3点はいずれも、一文から二文で十分です。長くなるのは、これら以外の説明を加えたときです。
結論を最初に置くのは、読む側が最初の一文で用件を把握できるようにするためです。感謝や結びを先に書くと、用件が後半まで分かりません。
感謝の一言は、選考にかけてもらった時間に対するものです。具体的な選考内容を振り返って書く必要はありません。
結びの一言も、簡潔にまとめます。今後の関係を気にして長く書くよりも、3点を守って短く終えるほうが、読む側にも伝わりやすくなります。
3点を並べる骨組みは、結論を一文、感謝を一文、結びを一文の計三文です。言い回しは、伝える相手との関係や連絡手段に合わせて調整できます。
感謝の一言は、選考の全体に対するものです。個別の面接官や担当者の名前を挙げて言及する必要はありません。
御礼と辞退を、別々の連絡に分けて送る必要はありません。1件の連絡のなかに、結論・感謝・結びの3点をまとめて書けます。
3点を守れば、宛先や連絡手段が変わっても、伝える内容の骨組みはそのまま使えます。書き直す範囲は、あいさつの言葉程度で済みます。
3点の順番を変えずに書けば、初めて辞退の連絡をする場合でも、迷う箇所を減らせます。
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7. よくある質問(Q&A)
Q1. 内定辞退の連絡は、電話とメールのどちらが適していますか。
A. 企業から連絡方法の指定があれば、それに従います。指定がない場合は、電話で伝えたうえでメールに残す進め方もあります。
Q2. 辞退の理由は、どこまで伝える必要がありますか。
A. 結論を伝える一文があれば、理由を詳しく説明する必要はありません。一言添える程度で十分です。
Q3. 転職支援サービスを使っている場合、辞退の連絡は誰がしますか。
A. 企業への連絡を担当者に任せられる場合があります。まず担当者に辞退の意思を伝えます。
Q4. 返答期限より前に辞退を決めた場合、連絡を期限まで待ってもよいですか。
A. 決めた時点で伝えるほど、企業側の次の対応にかかる時間を残せます。期限まで連絡を待つ必要はありません。
8. まとめ:内定辞退の連絡は、順番を決めれば整えられます
この記事の要点
- 内定を辞退する連絡は、誰に・いつ・どこまで伝えるかという順番を決めておくと、短くまとまります
- 転職入職者のうち、賃金が増加した人は40.5%、減少した人は29.4%、変わらなかった人は28.4%です*1。個々の求人の条件の良し悪しを示す数字ではありません
- 辞退の理由は、詳しく説明する必要はありません。結論と一言の感謝で十分です
- 承諾前か、返答期限内か、すでに口頭で受けているかによって、伝える内容の重さが変わります
- 書く範囲は、結論・感謝・結びの3点に揃えられます
伝える順番を先に決めておくことが、内定辞退の連絡をまとめる最初の一歩になります。
※公開中の求人数は時期によって変わります。記事中の求人の傾向は執筆時点のものです。
出典・参考情報
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