リモワ求人とは|在宅勤務ありでも出社が残る場合

「リモワ」で検索して、リモートワーク対応の正社員求人を探すITエンジニアは少なくありません。求人票に「リモート可」「在宅勤務あり」と書かれていると、出社が完全に無い働き方だと思い込みやすいのですが、その表記だけでは出社の有無まで保証されているとは限りません。
テレワークを導入している企業は50.1%、正社員全体のテレワーク実施率は22.5%です*1*2。導入と実施のあいだにある差が、求人票の言葉だけでは出社の有無を判断できない理由になります。
Relasic(株式会社LASSIC運営)|リモートワーク対応の転職支援
監修・編集責任者:牛尾 昭昌(株式会社LASSIC 執行役員)
この記事のポイント
- テレワークを導入している企業は50.1%です。制度があることと、出社が完全に無いことは別の話です*1。
- 正社員全体のテレワーク実施率は22.5%です。「リモワ」という言葉が指す働き方の幅は広く、出社を伴う求人も含まれます*2。
- 求人票に出社の有無が書かれていない場合は、面談と内定後の書面で確認します。給与水準の基準もあわせて確認しておくと、比較がしやすくなります*3。
リモートワーク対応の正社員求人|Relasic(株式会社LASSIC運営)
リモートワーク対応の正社員求人には、出社を伴わない求人も、一部だけ出社が残る求人も含まれています。
1. リモワ求人はリモート可の表記だけでは出社ゼロと限りません
「リモワ」と呼ばれる求人票の「リモート可」「在宅勤務あり」という表記は、出社が完全に無いことまでは保証しません。総務省の調査では、テレワークを導入している企業は50.1%でした*1。パーソル総合研究所の調査では、正社員全体のテレワーク実施率は22.5%です*2。導入している企業のなかでも、実際に在宅勤務が使われている割合はさらに絞られます。この差が、「リモワ」という言葉だけでは出社の有無まで読み取れない理由です。
「リモワ」はリモートワークの略称で、検索する人の多くは、リモートワーク対応の正社員求人を探すITエンジニアです。求人票の「リモート可」「在宅勤務あり」という言葉を見て、出社が全く無い働き方だと受け取りたくなりますが、企業ごとに運用が違います。
この記事で扱うのは、出社が週に何日あるかという頻度ではなく、出社そのものが完全に無いのか、一部でも残るのかという有無の区分です。頻度の数え方は求人ごとに事情が違い、別の記事で扱っています。
求人票の言葉だけで判断せず、面談と内定後の書面で出社の有無を確かめる。次の項目から、その確かめ方を順番に整理します。
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2. テレワークを導入している企業はまだ半数をわずかに超えます
求人票に「テレワーク制度あり」と書かれていても、制度を導入している企業の割合そのものを先に確認しておきます。
テレワークを導入している企業は50.1%です*1。半数をわずかに超える水準であり、制度が珍しくなくなってきた一方で、まだ導入していない企業も多く残っています。
求人票に制度の名前が書かれていても、対象になる部署や職位は企業によって違います。開発チームでは在宅勤務が使えても、別の部署では対象外という運用も見られます。
制度を導入しているかどうかは、求人票やコーポレートサイトである程度確認できます。ただし、募集している部署が制度の対象に含まれるかどうかは、別に確認する必要があります。
3. 在宅勤務ありという表記は出社の有無まで示しません
「在宅勤務あり」という表記は、在宅勤務という選択肢が存在することしか示していません。出社が全く無いのか、一部の業務やタイミングで出社が発生するのかは、この一文だけでは分かりません。
同じ「リモート可」という表記でも、出社が完全に無い求人と、月に数回だけ出社が残る求人の両方が含まれます。求人票を作る企業ごとに、どこまで書くかの基準が違うためです。
出社が発生する場面としては、入社時の手続きや備品の受け取り、チームの顔合わせ、トラブル対応などが挙げられます。これらは日常的な出社ではないため、「リモート可」という表記のなかに埋もれやすくなります。想定していない場面で出社が求められると、住まいの場所によっては対応が難しくなります。
求人票に出社の有無が明記されていない場合、書かれていない理由は企業によって違います。まだ運用が固まっていない場合もあれば、状況に応じて幅を持たせている場合もあります。どちらであっても、聞けば現在の運用は分かります。
「リモワ」という言葉は、在宅勤務・ハイブリッド勤務・フルリモートのいずれも指して使われます。求人サイトの検索欄に「リモワ」と入れたときに表示される求人にも、出社が完全に無い求人と、一部残る求人の両方が混ざっています。略語であるぶん指す範囲が広く、求人票の本文まで読まないと判断できません。
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4. 求人票の書き方で出社の有無の分かりやすさが変わります
求人票に書かれる表記の型によって、出社の有無がどこまで読み取れるかが変わります。代表的な3つの型を並べて確認します。
求人票の表記の型と、出社の有無の分かりやすさ
| 表記の型 | 出社の有無 | 確認しておきたい点 |
|---|---|---|
| 出社は無いと明記 | 明記されている | 対象部署が求人票と一致するか |
| リモート可とだけ記載 | この表記だけでは分からない | 出社が発生する場面の有無 |
| 在宅勤務ありと記載 | 選択肢の存在のみを示す | 在宅勤務が前提か、任意か |
「出社は無い」と明記された求人票は、そのまま受け取れます。ただし、書かれている条件が募集している部署にそのまま当てはまるかどうかは、別に確認します。
「リモート可」とだけ記載された求人票は、出社の有無そのものが読み取れません。表のとおり、この表記からは在宅勤務が使えることしか分からず、出社が発生する場面があるかどうかは含まれていません。
「在宅勤務あり」という記載も同じで、在宅勤務という選択肢が存在することしか示しません。在宅勤務が前提の働き方なのか、出社を基本としたうえで任意で使える制度なのかは、この表記だけでは区別できません。
3つの型を見分けられるようになると、応募する前の段階で確認したい求人と、そのまま応募できる求人を分けられます。表記の型を先に見分けておくと、面談で聞く内容も絞り込みやすくなります。
5. 出社の有無は面談と書面の順番で確かめます
求人票だけで出社の有無が分からないときは、面談と内定後の書面で確かめます。順番を決めておくと、聞き漏らしを防げます。
求人票の段階で分かるのは、出社に関する記載があるかどうかまでです。記載が無い、または「リモート可」とだけ書かれている場合は、面談で確認する項目として書き出しておきます。
面談では「出社は発生しますか」という聞き方で、まず有無を確認します。頻度を先に聞くと、有無の説明が曖昧なまま終わることがあるため、順番を分けて聞きます。
面談での回答が「基本的には無い」「状況によって発生する」といった幅のある答えだった場合は、どのような場面で出社が発生するのかまで聞いておきます。
内定後は、労働条件通知書の勤務地や就業場所の欄で、面談の内容と書面の記載が一致しているかを確認します。異なる場合は、その時点で問い合わせます。
面談で聞いても答えが曖昧なままのときは、選考を進めている担当者に改めて確認を依頼します。転職支援サービスを通して応募している場合は、専任のエージェントに企業側への確認を頼む方法もあります。
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6. 求人を選ぶときに確認しておきたい項目を整理します
「リモワ」という言葉に頼らず求人を選ぶために、応募前に確認しておきたい項目を整理します。
出社の有無を確認する項目
- 求人票の文言:「出社は無い」「リモート可」「在宅勤務あり」のどれに当たるかを確認します。同じ言葉に見えても、示している範囲は違います。
- 対象部署:制度を導入している企業でも、募集している部署が対象に含まれるかを確認します。
- 面談での質問:出社が完全に無いのか、一部残るのかを、選考の面談で直接確認します。
- 給与水準の基準:出社の有無と合わせて、年収の目安も確認します。一般労働者の賃金(40〜44歳)は月364.3千円です*3。
4つの項目はどれも、求人票だけでは埋まらない情報です。面談で聞く前提を持っておくと、限られた時間でも聞き漏らしを防げます。
求人票の文言と対象部署は、書面と募集要項を照らし合わせれば、ある程度は絞り込めます。ただし、実際の運用は配属先の事情で変わるため、面談での確認が必要になります。
給与水準の基準は、出社の有無と切り離して考えがちですが、通勤にかかる時間や費用も含めて条件を比べると、判断がしやすくなります。月364.3千円という40〜44歳の一般労働者の賃金は、条件を比べるときの目安になります*3。
4つとも、応募先を決める前に確認できる項目です。聞いたうえで応募すれば、入社後に運用と説明が食い違っていた場合にも、確認した記録が手元に残ります。
複数の求人を並行して見ているときは、4つの項目を求人ごとに書き残しておきます。表記の型・対象部署・面談での回答・給与水準の基準をそろえて並べると、求人どうしを比べるときの基準が揃います。
7. よくある質問(Q&A)
Q1. 「リモワ」という言葉は完全リモートという意味ですか
A. 「リモワ」はリモートワークの略称で、完全リモートに限らず在宅勤務を含む働き方全般を指して使われます。出社が一部残る求人が「リモワ求人」と呼ばれる場合もあります。
Q2. 求人票に出社の有無が書かれていない場合どう確認しますか
A. 面談で直接質問します。「出社は発生しますか」という聞き方で有無を先に確認し、発生する場合は場面を聞きます。
Q3. テレワークを導入している企業なら出社は無いと考えてよいですか
A. 導入している企業でも、部署や職位によって運用が異なります。制度の有無と、募集している部署での運用は別に確認します。
Q4. 出社の有無は内定後の書面のどこで確認できますか
A. 労働条件通知書の勤務地や就業場所の欄に、出社の有無や条件が記載されます。面談での説明と書面が異なる場合は、その場で問い合わせます。
Q5. 出社が一部でも残る求人はリモワ求人と呼べますか
A. 呼ばれる場合があります。「リモワ」は在宅勤務を含む働き方全般を指す言葉のため、出社を伴う求人も含めて使われます。名称だけで判断せず、求人票と面談の両方で条件を個別に確認します。
8. まとめ:リモワ求人は書かれていない出社の有無を自分の目で確認します
この記事のまとめ
- テレワークを導入している企業は50.1%で、半数をわずかに超えます*1。
- 正社員全体のテレワーク実施率は22.5%です。導入と実施は別の数字です*2。
- 「リモート可」「在宅勤務あり」という表記だけでは、出社が完全に無いかどうかまでは分かりません。
- 求人票・面談・内定後の書面という順番で、出社の有無を確認します。
- 給与水準の基準もあわせて確認します。一般労働者の賃金(40〜44歳)は月364.3千円です*3。
「リモワ」という言葉に頼らず、求人票に書かれていない出社の有無を、面談と書面で確かめてから応募先を決めていきましょう。
※公開中の求人数は時期によって変わります。記事中の求人の傾向は執筆時点のものです。
出典・参考情報
*1 総務省「通信利用動向調査」(令和7年)
*2 パーソル総合研究所「第十回テレワークに関する調査」(2025年)
*3 厚生労働省「令和7(2025)年賃金構造基本統計調査の概況」(2026年3月公表)
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