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  3. 離職票と離職証明書の違い|会社とハローワークの役割

離職票と離職証明書の違い|会社とハローワークの役割

机の左に複写式の用紙の束、右に白い封筒から半分出した用紙

雇用保険被保険者離職証明書(離職証明書)は、会社がハローワークに提出する書類です。離職前に本人が氏名を書き、離職理由の記載内容を確認します*1*2。雇用保険被保険者離職票(離職票)は、離職後に本人の手元に届く書類で、基本手当の手続きに使います*1*3。

離職票はハローワークが離職証明書を受けて交付し、-1と-2の2種類があります*1。-1は氏名や口座番号を本人が記入し、-2は提出する書類です*4。会社が離職証明書を出す期限は、離職日の翌々日から10日以内です*3。

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監修・編集責任者:牛尾 昭昌(株式会社LASSIC 執行役員)

この記事のポイント

  • 離職証明書を提出するのは会社です。本人は離職前に氏名を書き、離職理由の記載内容を確認します*1*2。
  • 離職票は、離職後に本人の手元へ届きます。基本手当(失業給付)の手続きで、-1と-2をハローワークに提出します*1*3。
  • 会社が離職票を発行する手続きをしないと、離職票は届きません。届かないときは、住んでいる地域を管轄するハローワークに相談します*1*3*4。

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1. 離職証明書と離職票の違いは出す人と届く先

雇用保険被保険者離職証明書は会社がハローワークに出す書類で、雇用保険被保険者離職票は、それを受けてハローワークが交付し、離職後に本人へ届く書類です*1*3。雇用保険被保険者離職証明書には、本人が離職前に氏名を書くことになっています*1。雇用保険被保険者離職票は、離職後に基本手当を受けるために必要な書類です*3。名前は似ていますが、離職証明書は離職前、離職票は離職後に動く書類です。

雇用保険被保険者離職証明書を書くのは会社です。会社は、雇用保険の資格喪失届(雇用保険の加入をやめる届け出)とあわせてこの書類をハローワークに出します*3。本人が関わるのは、離職前に氏名を書くことと、離職理由の記載内容を見ることの2点です*1。離職理由は、基本手当の受給資格(受け取れるかどうか)にも給付日数(受け取れる日数)にも関わるため、本人が離職前に見ておく意味があります*2。

雇用保険被保険者離職票は、離職証明書を受けてハローワークが交付します。離職後に本人へ届き、本人はそれを持ってハローワークに行き、求職の申込みをします*1。基本手当の手続きで最初に出す書類が、この離職票です*1*3。

2. 離職証明書と離職票を並べた違い

離職証明書は会社が出し、離職票は本人に届く 離職証明書 会社がハローワークに出す 離職前に本人が氏名を書く 離職理由の記載内容を見る 3枚つづりの複写式の用紙 離職票 ハローワークが交付する 離職後に本人へ届く 離職票-1と離職票-2の2種類 基本手当の手続きで提出する 会社が出した離職証明書を受けて、本人に離職票が届く

離職証明書を作るのは会社で、離職票を交付するのはハローワークです。交付後の離職票は、会社が本人へ送ります*3。動く時期も書類ごとに違い、離職証明書は離職前に会社が用意して本人が署名し、離職票は離職後に本人のもとへ届きます*1。

本人が窓口へ出す書類は、離職票です*1。離職証明書は会社の手続きで使う書類なので、本人が窓口へ持っていくことはありません。離職証明書の署名欄に名前を書くのは、本人が離職前に1度だけ関わる場面です*1。

3. 離職票-1と離職票-2の書き分け

夜の机で、大きさの違う2枚の用紙を並べ、横長の用紙の欄を指す手

離職証明書・離職票-1・離職票-2の違い

書類書く人・出す人使う場面
離職証明書会社が作り、ハローワークに出す。離職前に本人が氏名を書く*1離職前に会社がハローワークへ出す*3
離職票-1本人が氏名や口座番号などを書く。個人番号(マイナンバー)欄は窓口で本人が書く*4基本手当の受給手続き*4
離職票-2ハローワークへ提出する書類。裏面に注意事項がある*4基本手当の受給手続きと、受給期間延長(基本手当を受け取れる期間を延ばす申請)*4

離職票-1は、氏名や口座番号などを本人が書きます*4。個人番号欄だけは、ハローワークに行ってから窓口で本人が書きます*4。離職票-2は、そのまま提出する書類です*4。離職票-2の裏面にも注意事項が書かれているので、提出の前に読んでおきます*4。受給期間延長の申請をするときにも、離職票-2は提出書類に入ります*4。

離職票-1と離職票-2は、どちらも本人がハローワークで出す書類です*1。封筒を開けたら、2種類がそろっているかを届いた日のうちに見ておくと、窓口で書類が1枚欠けていると分かって手続きが止まる事態を避けられます。

あわせて読みたい | 源泉徴収票と離職票の違い|使い道と届く時期

4. 離職証明書に本人が署名する理由と添付書類

離職証明書でとくに本人に関わるのが、離職理由の欄です。離職理由によって、基本手当を受け取れるかどうかと、受け取れる日数が変わるためです*2。後日、本人と会社の間で争いになる例があるため、会社は離職理由を事実に沿って、できる限り詳しく書きます*2。

本人は、離職前に離職証明書を見せてもらい、離職理由の欄で当てはまる事項に○を付けて署名します*2。離職理由の欄以外の内容も、本人に見せたうえで署名をもらう扱いです*2。署名が得られないときは、その理由と事業主(会社)名を書く扱いです*5。

離職証明書は、離職理由を確認できる資料を添えて出します。離職票の交付を希望する場合の添付は、出勤簿またはタイムカード、賃金台帳または給与明細、離職理由が確認できる資料です*6。離職理由が確認できる資料には、出勤記録、賃金台帳、雇用契約書、退職願などがあります*5。

離職理由は、ハローワークが事実関係を調べたうえで判定します*1。実際は会社から退職を勧められたのに、自己都合退職と書かれている場合などは、離職理由に異議があるものとして、ハローワークに相談できます*1。

会社が離職証明書を出す期限は、離職日の翌々日から10日以内です*3。この期限の根拠は、雇用保険法施行規則第7条第1項です*5。離職者本人が交付を希望しないことが明確な場合を除き、離職票を交付する決まりになっています*5。

5. 離職票が届くまでの会社の手続きと受け取り方

マンションの郵便受けから、白い封筒を取り出す手

離職票が発行されるかどうかは、会社が出す届出の種類で決まります。会社が「資格喪失届(離職票交付なし)」を出すと、基本手当に必要な離職票は発行されません*3。離職票が必要なときは、交付を希望すると会社に伝えておきます*4。

離職票は会社から本人へ送られますが、本人が受け取りに行く場合もあります*1*3。2025年1月20日からは、希望する人は、会社が電子申請(インターネットでの届出)で手続きをしたときに限り、マイナポータルで離職票を受け取れます*3。会社が電子申請を使っていない場合は、希望してもマイナポータルでは受け取れません*3。

会社が電子申請を行い、ハローワークの審査が終わると、離職票などの書類が自動的にマイナポータルへ送られます*3。紙で届くか、マイナポータルで受け取るかは、離職票を受け取る手段の違いです。離職票を使う手続きの流れは変わりません。

離職票が手元にそろったら、住居を管轄するハローワークで求職の申込みをし、離職票-1と離職票-2を提出します*1。離職票-1の個人番号欄は、そのとき窓口で本人が書きます*4。

離職票が会社から交付されないときや、事業主(会社)が行方不明のときは、住居地を管轄するハローワークに問い合わせます*1。会社に交付してほしいと伝えたのに手続きをしてもらえず、離職票が届かない場合も、住所を管轄するハローワークに相談します*4。

あわせて読みたい | 離職票はいつ届く?退職後10日〜2週間の目安と届かない時の対処

6. よくある質問

Q1. 離職票と離職証明書は同じ書類ですか

A. 同じ書類ではありません。雇用保険被保険者離職証明書を提出するのは会社で、雇用保険被保険者離職票は離職後に本人へ届きます*1。本人がハローワークの窓口に持っていくのは、離職票のほうです*1。離職票の交付は、会社の提出を受けたハローワークが行います*3。

Q2. 離職証明書は自分で書くのですか

A. 離職証明書の記入は会社の役目で、本人が書くのは離職前の氏名です*1。離職理由の欄では、当てはまる事項に○を付けて署名します*2。署名の前に見るのは、離職理由の記載内容です*1。

Q3. 離職票-1と離職票-2は何が違いますか

A. 離職票-1は、本人が氏名や口座番号などを書く書類で、個人番号欄だけは窓口で書きます*4。離職票-2は、提出する書類です*4。受け取った2種類は、基本手当の手続きでどちらもハローワークに出します*1。

Q4. 会社が離職証明書を出す期限はいつですか

A. 離職日の翌々日から10日以内です*3。離職票が要るなら、交付を希望していることを会社に知らせておきます*4。会社が出す届出の種類によっては、離職票が発行されません*3。

Q5. 離職票が届かないときはどうしますか

A. 住所を管轄するハローワークに相談します*4。会社が離職票を交付しない場合や、事業主が行方不明の場合も、住居地を管轄するハローワークに問い合わせます*1。

Q6. 離職票はマイナポータルで受け取れますか

A. 2025年1月20日から受け取れます。条件は、本人が希望していることと、会社が電子申請で届け出ていることです*3。会社が電子申請を使っていない場合は、紙で届く受け取り方になります*1*3。

Q7. 離職理由に納得できないときはどうしますか

A. ハローワークに相談します*1。離職理由の判定は、ハローワークが事実を調査して行うため、会社が書いた内容と実際が違うときは、その事情を伝えます*1。

Q8. 離職証明書への署名ができないときはどうなりますか

A. 署名が得られないときは、その理由と事業主(会社)名を書く扱いです*5。署名をもらえなかったことで、離職証明書が出せなくなるわけではありません。

Q9. 離職証明書にはどんな書類を添えますか

A. 離職票が要る場合は、出勤簿かタイムカード、賃金台帳か給与明細、それに離職理由を裏づける資料を添えます*6。用紙は3枚つづりの複写式です*6。

Q10. 離職票-2は受給期間延長でも使いますか

A. 離職票-2は、受給期間延長の申請でも提出書類に入ります*4。受給期間延長は、基本手当を受け取れる期間を延ばす申請です。

7. まとめ:離職証明書は会社が出し離職票は本人が使う

離職証明書と離職票の違い

  • 離職証明書は、会社がハローワークに出す書類で、本人は離職前に氏名を書きます*1*2
  • 離職票は、ハローワークが交付して離職後に本人へ届く書類で、基本手当の手続きに使います*1*3
  • 離職票-1は本人が氏名や口座番号を書き、離職票-2は提出します*4
  • 会社が離職証明書を出す期限は、離職日の翌々日から10日以内です*3
  • 離職票が届かないときは、住所を管轄するハローワークに相談します*4

離職前の署名と離職理由の見直しは離職証明書、離職後の受け取りと提出は離職票の場面です。離職票が要るなら、離職の前に会社へ交付してほしいと話しておきます*4。

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出典・参考情報

*1 ハローワークインターネットサービス「雇用保険の具体的な手続き」(厚生労働省)
*2 北海道ハローワーク「雇用保険被保険者離職証明書記載例」(北海道労働局)
*3 「2025年1月から、『離職票』をマイナポータルで受け取れるようになります!」(厚生労働省・ハローワーク)
*4 「離職されたみなさまへ」基本手当版(厚生労働省・ハローワーク)
*5 「離職証明書の書き方 ~初めての方向け~」(ハローワーク名古屋南・愛知労働局)
*6 「雇用保険喪失手続き時の必要書類について」(ハローワーク津島)

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