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午後試験の対策が転職の書類にそのまま効く理由を解説

監修・編集責任者:牛尾 昭昌(株式会社LASSIC 執行役員)

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情報処理技術者試験の午後(記述式)で問われるのは、知識の量ではなく、短い字数で前提・判断・理由の順に書く力です。この力は、職務経歴書で経歴を説明する場面や、面談で口頭で答える場面にもそのまま使えます。対策を始めた時点から、転職に向けた言語化が並行して進みます。

転職して賃金が「増加」した人の割合は40.5%です*1。書く力を鍛える対策は、資格の合否だけに向かうものではなく、賃金が増える転職につながる準備としても働きます。

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数字で見る、対策と転職の位置 この記事の要約 賃金が増加した転職 *1 40.5% 転職入職者のうち 令和6年・雇用動向調査 対策は賃金の変化にも関わる IT系の新規求人倍率 *2 3.92倍 情報処理・通信技術者 令和7年12月・一般職業紹介状況 採用の需要は高い水準にある 一般労働者の平均年齢 *3 44.4歳 全国・一般労働者 令和7年・賃金構造基本統計調査 経験の長さより説明の質が問われる 書く力を鍛える対策は、転職の準備としても数字に表れます *数値の出典は記事末尾「出典・参考情報」参照

この記事のポイント

  • 情報処理・通信技術者の新規求人倍率は3.92倍です*2。採用の需要が高い分野だからこそ、書類と面談で判断の理由を短く説明できるかどうかが選考の材料になります。
  • 転職して賃金が「増加」した人の割合は40.5%です*1。前提・判断・理由の順で書く練習は、その賃金が増える転職につながる準備としても使えます。
  • 一般労働者の平均年齢は44.4歳です*3。年齢を重ねるほど、経験の年数を並べるより、判断の理由を短く示す力が選考で問われる場面が増えます。

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1. 午後試験の記述式は、面談で使う力と同じです。

午後試験の記述式で問われるのは、知識の量ではなく、短い字数で前提・判断・理由の順に書く力です。厚生労働省の調査では、情報処理・通信技術者の新規求人倍率は3.92倍でした*2。採用の需要が高い分野だからこそ、書類と面談で自分の判断を短く説明できるかどうかが選考の材料になります。

午後試験の記述式問題は、状況を読み、何を選び、なぜそう決めたかを、決められた字数で書かせる形式です。知識を並べるだけでは字数に収まらず、前提・判断・理由の3つに絞って書く練習が必要になります。

この3つに絞る書き方は、職務経歴書の1行にも、面談で聞かれる「なぜその設計にしたのか」という質問にもそのまま使えます。作ったものを説明するだけでなく、なぜその選択をしたかを短く言えるかどうかが、書類と面談の両方で問われます。

午後試験の対策を始めることは、試験の合否だけに向かう準備ではありません。前提・判断・理由の順で書く練習を重ねるほど、職務経歴書と面談の言語化も並行して進みます。

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2. 転職で賃金が増える人は、4割を超えています。

転職で賃金が増加した割合 40.5% 転職入職者のうち賃金が増加した割合 令和6年・雇用動向調査 厚生労働省の雇用動向調査による集計です 資格試験の合否とは別に集計された指標です 対策で鍛えた説明力は、賃金が増える転職にも関わります *数値の出典は記事末尾「出典・参考情報」参照

対策を、資格取得だけの目的で終わらせる人もいます。しかし転職入職者のうち、賃金が「増加」した割合は40.5%でした*1。転職者の4割を超える人が、賃金の増加を経験しています。

賃金が増える転職と、記述式の対策には共通点があります。どちらも、これまでの判断を整理して、相手に伝わる形に直す作業を含みます。対策で作った「前提・判断・理由」の型は、職務経歴書の1行を書くときにも使えます。

賃金が増えた転職の多くは、応募先に自分の判断を具体的に伝えられたかどうかで結果が変わります*1。書く力を鍛える対策は、この場面に直結します。

この数字は、書く力そのものが賃金を上げることを示すものではありません。あくまで転職者全体の集計であり、対策が直接の原因かどうかまでは分かりません。それでも、応募先に判断の理由を伝える練習をしておくことは、選考のどの場面でも無駄になりません。

3. 午後試験の記述は、職務経歴書の書き方に重なります。

午後試験の設問は、状況の説明から、自分が選んだ対応、その理由という順に書かせます。職務経歴書で成果を1行にまとめるときも、何を作ったかだけでなく、なぜその方法を選んだかまで書くと、読み手に判断の跡が伝わります。

面談で聞かれる質問の多くも、「なぜそう決めたのか」という理由を求めます。午後試験の対策で、前提と理由を分けて書く練習を重ねていれば、口頭でも同じ順番で答えられます。

記述式の答案は、字数の上限が決まっています。長く説明できないからこそ、要らない情報を削って、判断の理由だけを残す練習になります。この削る作業は、職務経歴書の1行を絞り込む作業と同じです。

対策を学習のためだけに終わらせず、書いた答案を職務経歴書の材料として見返すと、そのまま言い回しを使える箇所が見つかります。

例えば、担当した不具合の修正を説明するとき、「原因を調べて直した」で終わらせると、判断の跡が読み手に伝わりません。記述式の答案と同じ順番で、何が起きていたか、どの対応を選んだか、なぜその対応にしたかを分けて書くと、同じ経歴でも読み手が判断できる文章になります。

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4. 求人倍率と平均年齢を、表で確認します。

採用の需要と年齢構成の位置関係を、厚生労働省の統計から確認します。転職入職者の賃金の変化とあわせて、数字を並べて見ていきます。3つの数値はいずれも出典が異なるため、それぞれの調査年と対象を確認してから読むと、数字どうしの関係を取り違えずに読めます。

【表1】採用需要・年齢構成・賃金変化の比較(厚生労働省)

指標数値出典・備考
情報処理・通信技術者の新規求人倍率3.92倍令和7年12月・一般職業紹介状況*2
一般労働者の平均年齢44.4歳令和7年・賃金構造基本統計調査*3
転職入職者の賃金増加割合40.5%令和6年・雇用動向調査*1

表にまとめると、採用の需要と年齢構成の位置関係が見えます。新規求人倍率は3.92倍で、情報処理・通信技術者への需要は高い水準にあります*2。

一般労働者の平均年齢は44.4歳です*3。年齢を理由に選考で不利になるとは言えませんが、経験の年数を並べるだけでは差がつきにくくなります。何を作ったかより、なぜその判断をしたかを短く言えるかどうかが、年齢を問わず評価の分かれ目になります。

3つの数値を並べると、採用の需要は高く、対象となる層の年齢は幅が広く、賃金は転職を機に増える場合が4割を超えている、という位置関係が見えます。数字そのものは表で確認できるため、次は書く力をどう積み上げるかに話を進めます。

5. 対策から面談まで、時間の流れで並べます。

対策開始から面談までの4段階 対策を始める 記述式の過去問に取り組み 、前提・判断・理由の3つに 分けて書く練習をします。 設計の意図を書き出す 過去に担当した開発で、 なぜその設計や方法を選ん だかを短い文で書き出します。 職務経歴書に転記する 書き出した理由の文を、 職務経歴書の実績欄に転記 します。 面談で口頭にする 職務経歴書に書いた理由を 、面談で聞かれたときに同 じ順番で口頭で答えます。 対策で作った文章は、書類にも面談にもそのまま使えます

午後試験の対策は、試験当日で終わる作業ではありません。対策の過程で書いた文章が、そのまま転職の準備に流用できます。

対策を始めた時点では、答案の書き方を練習する段階です。次に、過去に担当した開発の設計意図を書き出す段階に進みます。ここで書いた文章は、職務経歴書の実績欄に転記できる形になっています。

職務経歴書に転記したあとは、面談で同じ内容を口頭で答える段階が待っています。書いた理由を声に出して説明する練習をしておくと、面談での回答が対策で作った文章から離れません。4つの段階を順番に踏むことで、対策の成果が試験当日だけで消えずに、書類と面談の両方に残ります。

6. 記述で説明する力を、整理して身につけます。

午後試験の対策を転職の準備としても使うために、確認しておきたい点を整理します。

記述式の対策を転職に活かすための確認点

  • 字数の意識:決められた字数に収めるために、前提・判断・理由の3つに絞って書く練習をします。
  • 設計意図の記録:過去に担当した開発で、なぜその方法を選んだかを短い文で書き出しておきます。
  • 職務経歴書への転記:書き出した理由の文を、実績欄の1行に転記します。作った内容だけでなく理由まで残します。
  • 口頭での練習:書いた理由を声に出して説明する練習をし、面談で同じ順番で答えられるようにします。
  • 複数分の書き出し:1件だけでなく、担当した開発を2〜3件分書き出しておくと、面談で聞かれた設問に応じて選んで話せます。

5つの確認点は、どれも対策だけでなく、転職の準備としても働きます。字数を意識する練習は、職務経歴書の1行を絞り込む作業と同じです。

設計意図を書き出す作業は、面談で聞かれる「なぜその設計にしたのか」という質問への準備にもなります。書き出した文章をそのまま使えば、答案の練習と職務経歴書の作成を同時に進められます。

口頭での練習を対策の最後に置くのは、書く力と話す力が別のものだからです。書けても、声に出すと言葉に詰まる場合があります。書いた理由を声に出す練習を、対策の一部に加えておく必要があります。

書き出す件数を1件に絞ると、面談で聞かれた設問と手元の内容がずれた場合に答えづらくなります。複数件を書き出しておけば、質問の角度に応じて説明する内容を選べます。

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7. よくある質問(Q&A)

Q1. 午後試験の対策と、職務経歴書の作成はどちらを先に始めればよいか。

A. どちらを先にしても構いません。午後試験の対策で書いた設計意図の文章は、職務経歴書にそのまま転記できるため、同時に進めるほうが効率的です。

Q2. 記述式の対策で身につく力は、面談のどの場面で使えるか。

A. 「なぜその設計にしたのか」を聞かれる場面で使えます。前提・判断・理由の順で答える練習を午後試験の対策で重ねていれば、面談でも同じ順番で口頭で答えられます。

Q3. 未経験からエンジニアに転職する場合でも、午後試験の対策は役に立つか。

A. 役に立ちます。実務経験の年数に関わらず、これまでの業務で判断した理由を短く書く練習は、職務経歴書の実績欄を書くときの土台になります。

Q4. 記述式の答案と、職務経歴書の文章は、どのくらい近い形にすればよいか。

A. 一言一句同じにする必要はありません。前提・判断・理由という順番と、字数を絞る意識だけを共通させれば十分です。答案の言い回しをそのまま流用すると、書類の文体としては硬く見える場合があるため、語尾は書類向けに整え直します。

Q5. 情報処理・通信技術者の求人倍率が高いなら、対策をしなくても転職できるか。

A. 求人倍率の高さは、応募先の選択肢が多いことを示すだけです。情報処理・通信技術者の新規求人倍率は3.92倍でした*2が、選考では判断の理由を説明できるかどうかが問われます。

Q6. 面談で午後試験の対策について話す場合、何を伝えればよいか。

A. 得点そのものより、書き方の練習をどう転職の説明に活かしたかを伝えるほうが評価につながります。対策で書いた前提・判断・理由の文章を、実際の開発でどう使ったかを一言添えると伝わりやすくなります。

8. まとめ:記述で説明する力は、転職の準備として使えます。

この記事の要点

  • 午後試験の記述式で問われるのは、知識の量ではなく、前提・判断・理由の順に短くまとめて書く力です。
  • 転職入職者のうち賃金が「増加」した割合は40.5%でした*1。書く力を鍛える対策は、賃金が増える転職の準備としても働きます。
  • 情報処理・通信技術者の新規求人倍率は3.92倍です*2。需要が高い分野だからこそ、判断を短く説明できるかどうかが選考で問われます。
  • 対策で書いた設計意図の文章は、職務経歴書に転記し、面談では同じ順番で口頭にすることで、そのまま転職の準備として使えます。

午後試験の対策を、試験当日だけの準備にする必要はありません。書いた文章を職務経歴書に転記し、面談で同じ順番で話せるようにしておくことが、次の一歩になります。

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※公開中の求人数は時期によって変わります。記事中の求人の傾向は執筆時点のものです。

出典・参考情報

*1 厚生労働省「令和6年雇用動向調査結果の概況」(2025年公表)
*2 厚生労働省「一般職業紹介状況」(令和7年12月分)
*3 厚生労働省「令和7(2025)年賃金構造基本統計調査の概況」(2026年3月公表)

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