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セキュリティエンジニアのリモートワーク転職2026年版|売り手市場で年収を伸ばす3つの専門領域を分析

監修・編集責任者:牛尾 昭昌(株式会社LASSIC 執行役員)

セキュリティエンジニアのリモートワーク転職イメージ

攻撃は進化し続けています。守る側も、同じ速さで進化しなければなりません。

セキュリティエンジニアという仕事は、企業の存続に直結する責任を担います。生成AIの普及・クラウド移行の加速・サプライチェーン攻撃の増加——これらの変化が、2026年のセキュリティ人材市場を「売り手市場」の構造へと押し上げています。

リモートワーク対応の求人も増える中、キャリアの方向性と転職のポイントを、エージェント視点で整理します。

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この記事のポイント

  • セキュリティエンジニアは2026年も求人が旺盛な売り手市場です。経済産業省が2030年のIT人材不足を最大約79万人と推計する中、セキュリティ領域の不足は特に顕著です。
  • 年収はスキル領域と経験年数で大きく異なります。クラウドセキュリティ・ゼロトラスト・AIセキュリティの専門性がある上位人材ほど高い年収水準になる傾向があります。
  • リモートワーク対応求人は増加中。フルリモート+一部リモートで全体の83.4%(フリーランスボード2026年1月調査)。正社員求人でも相当数が存在します。
  • インフラ・ネットワーク経験者はセキュリティへのキャリアチェンジが有利。登録セキスペ(情報処理安全確保支援士)がリモート転職の信頼性証明として機能します。

1. セキュリティエンジニアの転職市場|2026年の需給実態

セキュリティエンジニアの転職市場のイメージ

セキュリティエンジニアとは、企業・組織のシステムやネットワークをサイバー攻撃・情報漏えいから守るための設計・構築・運用・対応を担う職種です。インフラエンジニアやシステムエンジニアが担う領域の延長線上にある職種でありながら、求められるスキルの幅と責任の重さは別次元にあります。

セキュリティエンジニアとは、企業のシステムをサイバー攻撃から守るために設計・構築・運用・対応を担うエンジニア職種です。2026年も深刻な人材不足が続いており、経済産業省が2030年のIT人材不足を最大約79万人と推計する中、セキュリティ領域は特に顕著です。情報通信業のテレワーク導入率は94.3%(総務省「令和6年通信利用動向調査」2025年公表)に達しており、リモートワーク対応求人も増加しています。

1-1. 需要が高い3つの構造的要因

なぜセキュリティエンジニアの需要がこれほど高いのでしょうか。背景には3つの構造的な要因があります。

① サイバー攻撃の高度化・増加
総務省「令和6年版情報通信白書」によると、サイバー攻撃に関連するパケット数は増加傾向が続いています。ランサムウェア攻撃・サプライチェーン攻撃の増加を受け、特に金融機関や製造業での採用ニーズが高まっています*1。

② クラウド移行に伴う新たなセキュリティ課題
企業のクラウドサービス利用率は2024年時点で72.2%(総務省「令和6年通信利用動向調査」2025年公表)に達しており、クラウド環境でのセキュリティ設計・監視・ポリシー管理に対応できる人材の需要が急増しています*4。

③ 生成AIの普及によるリスク拡大
AIを悪用したフィッシング攻撃・ソーシャルエンジニアリング・コード生成による自動化攻撃が現実の脅威として顕在化しています。AIセキュリティの知見を持つエンジニアへの需要は2026年以降も増加する見通しです。

📖 あわせて読みたいインフラエンジニア転職2026年版|市場動向・年収相場・スキルロードマップ完全ガイド

2. セキュリティエンジニアの年収相場(2026年)

セキュリティエンジニアの年収は、専門領域・経験年数・企業規模によって大きく異なります。以下の表は、公開求人情報と公的統計をもとに編集部が整理した目安です。

年代・ポジション年収レンジ(正社員・目安)評価されるスキル
20代・入門〜中堅350万〜600万円インフラ・ネットワーク経験が前提
30代・中堅600万〜850万円クラウドセキュリティ・インシデント対応経験
40代・スペシャリスト800万〜1,100万円設計・ガバナンス・チームリード経験
CISO・セキュリティマネージャー900万〜1,500万円戦略立案・全社横断のセキュリティ体制構築
クラウド・AI・ゼロトラスト専門800万〜1,400万円 ★2026年最注目。希少性高く需要旺盛

参考:公開求人情報・厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査」をもとに編集部が作成した目安です。個人のスキル・企業規模・勤務地により変動します。

📊 参考データ:厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査」によると、情報処理・通信業に従事するシステムコンサルタント・設計者(企業規模計)の平均年収は約660万円です。セキュリティ専門職はこの水準を上回るケースが多く見られます。

2-1. 年収アップのための3つの条件

セキュリティエンジニアとして年収を上げるには、次の3条件を意識することが重要です。

条件年収上限の目安(現状)追加で得られる水準
ネットワークセキュリティのみ〜550万円程度
+クラウドセキュリティ〜700万円程度+100〜150万円
+ゼロトラスト/SASE設計〜900万円程度+200万円以上
+AIセキュリティ/LLM対応1,000万円超も現実的希少性により上振れ

参考:公開求人情報をもとに編集部作成。個人のスキルや実績によって変動します。

3. 2026年のセキュリティエンジニアに求められるスキルセット

2026年の転職市場において、採用企業が求めるスキルと人材像は変化しています。単なる「運用・監視業務」の担当者ではなく、戦略的なセキュリティ設計やリスクマネジメントを担えるスペシャリストへの需要が高まっています。

スキル領域具体例市場評価
インフラ・ネットワーク基礎サーバー・ルーター・FW設計と運用○ 必要スキル
クラウドセキュリティAWS/Azure/GCPのセキュリティ設定・IAM管理◎ 高評価・必須化傾向
ゼロトラストアーキテクチャSASE・IDaaS・マイクロセグメンテーション★ 希少性高・上振れ要因
インシデント対応SOC運用・CSIRT対応・フォレンジック◎ 高評価
脆弱性管理・ペネトレーションテストOWASP対策・脆弱性診断・攻撃シミュレーション○ 中〜高評価
AIセキュリティLLMの悪用対策・生成AI環境でのリスク管理★ 2026年最注目領域
コンプライアンス・法令個人情報保護法・サイバーセキュリティ基本法・ISMS○ 必要スキル

参考:公開求人情報・業界動向をもとに編集部が作成。2026年時点の傾向を示します。

ISC2「2025年版サイバーセキュリティ人材調査」では、世界の回答者の95%が何らかのスキル不足を抱えていると回答しており、特にクラウド・AI・ゼロトラストの3領域でギャップが大きいとされています*2。この3領域のいずれかに専門性を持つことが、2026年の転職市場での最大の差別化要因です。

3-1. AIとセキュリティの関係を正しく理解する

AIが普及した2026年において、セキュリティエンジニアとAIの関係は2つの軸で考える必要があります。

AIを「脅威」として対処する能力:生成AIを悪用したフィッシング攻撃・ソーシャルエンジニアリング・コード生成による自動化攻撃が現実の脅威として顕在化しています。AIリスクに対応したセキュリティポリシーの設計・AIシステムの脆弱性評価・LLMに関するセキュリティ知識を持つエンジニアへの需要は急速に高まっています。

AIを「ツール」として活用する能力:AIを活用してセキュリティ運用の効率化・異常検知の精度向上・インシデント対応の自動化を実現できるエンジニアは、人材市場で一段高い評価を得られます。AIツールを使いこなせるかどうかは、同じ経験年数のエンジニア間での最大の差別化要因になりつつあります。

セキュリティエンジニアのリモート求人を確認したい方へ

Relasic(株式会社LASSIC運営)は、リモートワーク対応の正社員求人を専門に扱う転職エージェントです。セキュリティエンジニア向けのフルリモート・ハイブリッド求人を取り扱っています。

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4. リモートワーク対応のセキュリティ求人の実態

セキュリティエンジニアのリモートワーク対応求人は、2026年時点でどのような状況にあるのでしょうか。

フリーランス・業務委託市場のデータですが参考として示すと、2026年1月時点のセキュリティエンジニア向け求人におけるリモートワーク比率は、フルリモートが22.1%、一部リモートが61.3%、常駐が16.6%と、フルリモートと一部リモートを合計すると83.4%に達しています(フリーランスボード 2026年1月調査)*3。正社員求人においても、情報通信業全体のテレワーク導入率が94.3%(総務省「令和6年通信利用動向調査」)であることを踏まえると、リモートワーク対応の正社員求人は相当数あると考えられます。

勤務形態比率特徴
フルリモート22.1%全国どこからでも勤務可能
一部リモート(ハイブリッド)61.3%週1〜3日出社が多い
常駐(出社中心)16.6%機密性の高いプロジェクトに多い

出典:フリーランスボード「セキュリティエンジニア案件調査レポート 2026年1月」(INSTANTROOM株式会社)。フリーランス・業務委託案件のデータです。

📖 あわせて読みたいフルリモートの正社員求人の探し方とリモートワーク可能なおすすめの職種まで解説

4-1. リモート転職前に確認すべき3つのポイント

  • 機密情報の取り扱い要件:端末管理・VPN設定・ゼロトラストネットワークの要件が厳格なケースが多くあります。入社前に勤務環境の要件をご確認ください。
  • インシデント対応時の体制:緊急対応が発生した際の方針(リモート対応可か・オンコールの頻度など)を面接時に確認することをおすすめします。
  • 勤務地要件の確認:「リモートワーク可」でも週1〜2日出社が前提のハイブリッド型が多くあります。地方在住の方は特に実態をご確認ください。

5. セキュリティエンジニア転職を成功させるキャリア設計

セキュリティエンジニアのキャリア設計のイメージ

5-1. キャリアチェンジの場合:インフラ・ネットワーク経験が強みになります

セキュリティエンジニアへの転職では、インフラエンジニア・ネットワークエンジニアとしての経験が強力なベースになります。サーバー・ネットワーク設計の経験者は、セキュリティの観点を加えることで転職市場での評価が大きく上がります。DX推進に伴うSOC(Security Operation Center)・CSIRT内製化の需要が高まっており、運用経験のある人材への採用意欲が強い状況です。

5-2. 現役エンジニアの年収アップ転職:専門性の深化が鍵です

すでにセキュリティエンジニアとして活躍されている方が年収アップを目指す場合、クラウドセキュリティ・ゼロトラスト・AIセキュリティのいずれかへの専門性の深化が最も効果的です。汎用的なネットワークセキュリティ経験のみでは年収上限が頭打ちになりやすく、特定領域のスペシャリストとしての実績が高年収求人へのアクセスを広げます。

💡 エージェントからのポイント:「どのインシデントに対応したか」「どんなセキュリティポリシーを設計したか」という具体的な経験の提示が選考の核心になります。資格は入り口であり、面接での実体験の語り方が評価を左右します。

6. セキュリティエンジニア向け取得推奨資格一覧

資格名対象レベル転職での効果優先度
情報処理安全確保支援士(登録セキスペ)中〜上級国家資格。リモート正社員転職での信頼性が高い★★★
CISSP上級グローバル標準。ハイクラス転職で有利★★★
AWS Certified Security – Specialty中〜上級クラウドセキュリティ特化。需要急増中★★★
CompTIA Security+入門〜中級キャリアチェンジ時の基礎証明に有効★★
CEH(Certified Ethical Hacker)中級ペネトレーションテスト・攻撃的セキュリティに★★

IPA情報処理安全確保支援士の詳細はIPA公式サイトをご確認ください。

📖 あわせて読みたいフルリモートで働きたい人が急増中!在宅ワークの仕事に転職するための成功のコツ7選

7. セキュリティエンジニアのリモート転職活動の流れ(4ステップ)

7-1. スキルと経験の棚卸し

「どんな技術を使っていたか」より「どんな課題を解決したか」を整理します。稼働率向上・インシデント件数削減・セキュリティポリシー整備など、定量的な成果を「Before / After」でまとめましょう。資格保有は必ず明記します。

7-2. リモート求人に特化したサービスで求人を探す

「リモートワーク可」と「フルリモート」は別物です。週1〜2日出社が前提のハイブリッド型が多く、地方在住の方は勤務地の実態を必ずご確認ください。Relasicのようにリモートワーク対応の正社員求人に特化したサービスの活用が有効です。

7-3. 書類作成と面接対策

職務経歴書では、担当したインシデント対応・セキュリティ設計・資格をもとに、企業に貢献できる具体的な実績を示します。面接では「どう判断したか」「何を設計したか」という思考プロセスを語ることが重要です。

7-4. 入社前の勤務環境確認

リモート転職後のミスマッチを防ぐために、機密情報の取り扱い要件・端末貸与の有無・インシデント時の対応方針(オンコール等)を内定後にも確認することをおすすめします。

8. よくある質問(FAQ)

Q1. セキュリティエンジニアはリモートワークできますか?

A. はい、セキュリティエンジニアはリモートワークが可能です。フリーランスボード2026年1月調査によると、フルリモート22.1%・一部リモート61.3%・常駐16.6%となっており、フルリモートと一部リモートを合計すると83.4%に達しています。ただし機密情報の取り扱いや端末管理の要件が厳格なため、入社前に勤務環境の要件を確認することが重要です。

Q2. インフラエンジニアからセキュリティエンジニアへの転職は難しいですか?

A. インフラ・ネットワーク経験はセキュリティエンジニアへの転職で強力な土台になります。サーバー・ネットワーク設計の経験者は、セキュリティの観点を加えることで転職市場での評価が大きく上がります。DX推進に伴うSOC・CSIRT内製化の需要が高まっており、運用経験のある人材への採用意欲は強い状況です。CompTIA Security+などの資格取得と組み合わせると書類選考通過率が高まります。

Q3. セキュリティエンジニアの需要はAIによってなくなりますか?

A. なくなりません。むしろAIの普及によってセキュリティエンジニアの需要は増しています。AIを悪用した攻撃手法の増加により、AIセキュリティの知見を持つエンジニアへの需要が急増しています。「どこに自動化を適用するか」「リスクをどう評価するか」という意思決定は、引き続き人間のエンジニアが担います。経済産業省の推計では2030年に最大79万人のIT人材不足が見込まれており、セキュリティ領域は特に顕著です。

Q4. セキュリティエンジニアへの転職に最も有効な資格は何ですか?

A. 国内では情報処理安全確保支援士(登録セキスペ)が最も信頼性が高く、リモート正社員転職でも高く評価されます。クラウドセキュリティ特化ではAWS Certified Security – Specialtyの需要が急増中です。グローバル企業への転職を目指す方にはCISSPが有効です。キャリアチェンジ初期はCompTIA Security+から始めるのが現実的です。

Q5. 地方在住でもセキュリティエンジニアとしてリモート転職できますか?

A. はい、可能です。Relasicのようにリモートワーク対応の正社員求人に特化した転職エージェントを活用すると、地方在住のまま都市部企業のセキュリティエンジニアポジションを狙えます。ただし「フルリモート可」と表記されていてもハイブリッド型(週1〜2日出社)の場合があるため、求人条件の詳細を確認することが重要です。

9. まとめ:セキュリティエンジニアのリモート転職の要点

この記事のまとめ

  • セキュリティエンジニアは2026年も人材不足が続く売り手市場です。サイバー攻撃の増加(総務省「令和6年版情報通信白書」)・クラウド移行加速・AI脅威の顕在化が需要を押し上げています。
  • 年収はスキルの専門性と経験によって大きく異なります。クラウド・ゼロトラスト・AIセキュリティの専門性を持つ人材ほど高い年収水準の求人にアクセスできます。
  • リモートワーク対応求人はフルリモート+一部リモートで全体の83.4%。勤務形態の実態と機密情報管理の要件を事前に確認することが重要です。
  • インフラ・ネットワーク経験者はキャリアチェンジに有利。登録セキスペ(情報処理安全確保支援士)がリモート転職での信頼性証明として機能します。
  • AI時代においてセキュリティエンジニアの需要はなくなりません。AIを「脅威として対処」「ツールとして活用」できる両面の能力が差別化要因です。

セキュリティエンジニアとしての専門性を活かして、リモートワーク対応のポジションへキャリアアップしたいとお考えの方は、まず現在の求人市場を確認することから始めてみてください。

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Relasic(株式会社LASSIC運営)は、リモートワーク対応の正社員求人に特化した転職支援サービスです。セキュリティエンジニアをはじめとする専門職の転職支援を行っています。地方在住のままで都市部企業へのキャリアアップを目指したい方、リモートワークで働きながら年収アップを実現したい方のご相談をお待ちしています。

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出典・参考情報

*1 総務省「令和6年版情報通信白書」(2025年公表)
*2 ISC2「2025年版サイバーセキュリティ人材調査」
*3 フリーランスボード「セキュリティエンジニア案件調査レポート 2026年1月」(INSTANTROOM株式会社)
*4 総務省「令和6年通信利用動向調査」(2025年公表)
*5 経済産業省「IT人材需給に関する調査」(2019年3月、みずほ情報総研)
*6 厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査」

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