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岩手のエンジニア転職の実態|リモート求人と年収の位置

監修・編集責任者:牛尾 昭昌(株式会社LASSIC 執行役員)

岩手のエンジニアがリモート転職で年収を上げる方法|物価がのイメージ写真

岩手に住み続けながら、ITエンジニアとして正社員のまま年収の水準を上げたいと考えたとき、「地方だから生活費が安い」という前提だけでは判断できません。物価も賃金も、全国のなかでどの位置にあるかを先に確認しておく必要があります。

岩手県の物価は総合が全国10位、住居は全国13位で、いずれも全国平均に近い中位の水準です*1。生活費を大きく削れる県ではない一方、リモートワーク対応の正社員求人まで視野を広げれば、年収の水準を上げるという選択肢が現実的になります。

Relasic(株式会社LASSIC運営)|リモートワーク対応の転職支援

数字で見る、物価と賃金の位置 この記事の要約 総合の物価指数 *1 100.0 全国10位・中位 全国平均=100(2024年) 地方だからといって低いわけではな 住居の物価指数 *1 95.7 全国13位・中位 全国平均=100(2024年) 総合と同じく中位の水準 一般労働者の賃金(全国計)*2 340.6千円 東京都は418.3千円 月額・2025年調査 地域による差はここに表れる 物価は中位、賃金は地域差がある。両方を数字で見ておく必要があります *数値の出典は記事末尾「出典・参考情報」参照

この記事のポイント

  • 物価地域差指数は、総合が100.0で全国10位、住居が95.7で全国13位です。いずれも全国平均に近く、極端に安い県ではありません*1。
  • 一般労働者の賃金は全国計が月340.6千円、東京都は418.3千円です。リモートワーク対応の正社員求人であれば、岩手に住んだままこの水準に近づく余地があります*2。
  • 「地方だから生活費が安い」という前提をそのまま当てはめると、実際の順位とのずれに転職後に気づくことになります。中位という位置を先に把握しておくことが、暮らしの見通しを誤らないための土台になります*1。

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1. 岩手の物価は、総合も住居も中位にあります。

岩手在住のITエンジニアが年収の水準を上げるには、リモートワーク対応の正社員求人を候補に加える方法があります。総務省の消費者物価地域差指数(2024年)では、総合の物価指数が100.0で全国10位、住居が95.7で全国13位でした*1。全国平均に近い中位の水準であり、「地方だから生活費が全部安い」と単純に言える県ではありません。厚生労働省の調査では、一般労働者の賃金の全国計は月340.6千円でした*2。生活費が全国平均並みのまま、年収の水準だけを上げる方法として、リモート正社員という選び方があります。

岩手の生活費は「地方だから安い」という言葉だけでは説明できません。総合の物価指数は100.0で全国10位、住居は95.7で全国13位と、いずれも全国平均に近い中位の位置にあります*1。

生活費が全国平均並みであるなら、年収を全国平均より上げる方法は別に用意する必要があります。県内の求人だけに範囲を絞ると、その選択肢は限られます。求人票に書かれた勤務地の条件を確認しないまま応募先を絞ると、比較の対象そのものが狭くなってしまいます。

リモートワーク対応の正社員求人を選べば、住んでいる自治体の企業数に選択肢を縛られません。住み続けながら、賃金水準の高い地域の企業に所属するという選び方が現実的になります。

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2. 総合10位という数字は、「地方だから安い」を裏付けません。

総合の物価指数の順位は47都道府県のなかで10位です。指数そのものは100.0で、全国平均とほぼ同じ水準にとどまります*1。上位10位という数字だけを見ると生活費が特に低いように受け取りがちですが、指数の値そのものは平均を示す100.0です。

住居の物価指数も95.7で全国13位にとどまり、突出して低い順位ではありません*1。生活費全体を大きく押し下げる要因として住居費を見込むと、想定との差が生じます。

「地方だから生活費が安い」という前提を岩手にそのまま当てはめると、実際の数字とのずれに転職後に気づくことになります。全国平均に近い中位という位置を先に把握しておくことが、暮らしの見通しを誤らないための出発点になります。

生活費が全国平均並みであるということは、住み続けても生活コストで大きな不利益を受けにくいという意味でもあります。課題は生活費の低さではなく、年収の水準をどう確保するかにあります。

順位だけを見て「安い」「高い」を判断すると、指数の実際の値を見落とします。転職先の生活費を見積もるときは、順位と指数の両方を確認しておくことが、暮らしの見通しを誤らないための備えになります。

3. 物価と賃金を、表でまとめて確認します。

岩手県の物価と賃金を、全国平均・全国計・東京都と並べて確認します。総務省の消費者物価地域差指数(2024年)と厚生労働省の賃金構造基本統計調査(2025年)から、費目と賃金の位置を数字で見ていきます。表にすることで、順位だけでは見えにくい指数の実際の値も併せて確認できます。

【表1】物価地域差指数と賃金の比較(2024年・全国平均=100/賃金は月額千円)

指標岩手県比較対象順位・備考
総合の物価指数100.0全国平均=100.0全国10位*1
住居の物価指数95.7全国平均=100.0全国13位*1
一般労働者の賃金全国計340.6千円/東京都418.3千円*2

表のとおり、岩手県の総合の物価指数はちょうど全国平均と同じ100.0です。地方だからといって生活費全体が押し下げられているわけではなく、全国のなかでは10位という中位の位置にあります*1。

住居の物価指数も95.7で全国13位にとどまり、総合と同様に中位です*1。一方で賃金は、全国計340.6千円に対して東京都は418.3千円で、地域による差がはっきりと出ています*2。物価の差より賃金の差のほうが大きく開いている点が、表から読み取れます。

4. 住居費の順位も、中位という結果になります。

総合だけでなく、住居費についても全国のなかでどの位置にあるかを確認します。

住居の物価地域差指数(全国平均=100) 全国平均 100.0 岩手県の住居 95.7 全国平均を100とした指数です。百分率ではありません *数値の出典は記事末尾「出典・参考情報」参照

住居の物価指数は95.7で全国13位です*1。全国平均の100を下回ってはいますが、下位に近い水準ではなく、全国のなかでは中位にとどまります。

住居費の低さを移住や転職の主な理由にする場合、想定していたほどの差にならない可能性があります。全国平均に近い水準であることを、先に確認しておく必要があります。

一方で、賃金は地域による差がはっきりと出ています。全国計340.6千円に対し、東京都は418.3千円でした*2。生活費の差が小さいところに、賃金の差だけが大きく開いているという構図が見えてきます。

5. 地元で働く場合とリモートで働く場合とでは、選べる範囲が変わります。

岩手に住み続けながら地元企業に勤める場合と、リモートワーク対応の正社員求人に応募する場合とで、何が変わるかを比べます。

地元企業と、リモート勤務の求人の比較 地元企業に勤める場合 応募先は、住んでいる自治体や近隣の企業が中心になります 給与水準は、地域の相場に沿って決まりやすくなります 勤務地の選択肢は、通勤できる範囲に限られます リモートワークで働く場合 応募先は、全国の企業まで広がります 給与水準は、企業の所在地の相場が基準になる場合があります 勤務地を変えずに、賃金水準の高い地域の企業にも所属できます 生活費の水準は同じでも、選べる求人の範囲は働き方によって変わります

地元企業に勤める場合、応募先は住んでいる自治体や近隣の範囲に集中します。給与水準も、地域の相場の影響を受けやすくなります。

リモートワーク対応の正社員求人であれば、応募先は全国に広がります。勤務地を岩手から動かさないまま、賃金水準の高い地域の企業に所属するという選び方ができます。

生活費の水準が全国平均に近いからこそ、年収の水準をどう引き上げるかが判断の分かれ目になります。働き方の選択肢を広げることは、その分かれ目に対する具体的な手段のひとつです。

どちらを選ぶ場合も、求人票に書かれた勤務地の条件と、給与水準の基準がどこにあるかを確認しておくことが、比較の前提を揃えることにつながります。

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6. 暮らしを変えずに年収の水準を上げる方法を整理します。

岩手に住み続けながら年収の水準を上げるために、確認しておきたい点を整理します。

暮らしを変えずに年収を上げるための確認点

  • 求人の範囲:全国どこからでも勤務可能な求人かどうかを、求人票で確認します。
  • 勤務地の条件:出社が必要な頻度や、対象となる勤務地域を事前に確認します。
  • 賃金水準の基準:給与が企業の所在地の相場に基づくのか、居住地に基づくのかを確認します。
  • 生活費の前提:物価が全国平均に近い水準であることを踏まえ、生活費の低さに頼らない年収の計画を立てます。

求人票に「全国どこからでも勤務可」と書かれていても、実際の運用は企業によって異なります。過去の採用実績や、対象となる勤務地域を面談で確認しておくと、判断のずれを防げます。

給与水準の基準が居住地ではなく企業の所在地に基づく求人であれば、住み続けたまま、東京都など賃金水準の高い地域の相場に沿った年収を目指せます*2。

物価が全国平均に近いという事実は、生活費の低さに頼った年収設計ができないことも意味します。年収の水準そのものを引き上げる働き方を選ぶことが、暮らしを変えない前提での現実的な手段になります。

4つの確認点はどれも単独では判断材料として不十分です。求人の範囲・勤務地の条件・賃金水準の基準・生活費の前提をあわせて確認することで、暮らしを変えない転職の全体像が見えてきます。

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7. よくある質問(Q&A)

Q1. 住んでいる地域を変えずに、県外企業のリモートワーク対応求人に応募できるか。

A. 応募できます。「全国どこからでも勤務可」と明記された求人であれば、居住地は選考の妨げになりません。過去の採用実績や対象となる勤務地域を、求人票や面談で確認しましょう。

Q2. 実務経験は何年あればリモートワーク対応の求人に応募できるか。

A. 目安は実務3年です。リモート環境では自走力が重視されるため、指示がなくてもタスクを進められる経験の厚みが問われます。3年未満でも、複数の技術を掛け合わせた経験があれば評価される場合があります。

Q3. 住居費が全国平均に近いなら、住み続けるメリットはあるか。

A. 住居費だけで判断すると、突出した安さはありません。ただし総合の物価指数も全国平均に近く、生活費が急に膨らむわけでもありません。何を優先するかによって評価は変わります。

Q4. 給与水準は、勤務先の所在地と居住地のどちらで決まるか。

A. 求人ごとに異なります。企業の所在地の相場を基準にする求人もあれば、居住地の相場を踏まえる求人もあるため、求人票や面談で基準を確認しておく必要があります。

Q5. 面接では、地元に住み続ける理由をどう伝えればよいか。

A. 生活費の安さだけを理由にすると、全国平均に近い物価の地域では説得力を欠く場合があります。暮らし慣れた土地であることや、働き方を変えたい理由を具体的に伝えるほうが伝わりやすくなります。

8. まとめ:岩手は生活費だけでは語れない転職を選べる県です。

この記事の要点

  • 総合の物価指数は100.0で全国10位、住居は95.7で全国13位です。いずれも全国平均に近い中位の水準です*1。
  • 一般労働者の賃金は全国計が月340.6千円、東京都は418.3千円です。地域による賃金の差は、物価の差より大きく開いています*2。
  • 「地方だから生活費が安い」という前提は、岩手にはそのまま当てはまりません。中位という位置を先に把握しておくことが、暮らしの見通しを誤らないための土台になります。
  • リモートワーク対応の正社員求人であれば、住んでいる場所を変えずに、賃金水準の高い地域の企業に所属するという選び方ができます。

岩手を選ぶ理由は、生活費の安さだけではありません。次の一歩は、これまでの経歴がリモートワーク対応の求人でどう評価されるかを知ることです。物価と賃金、その両方を数字で確認したうえで、転職の設計を組み立てていきましょう。

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出典・参考情報

*1 総務省統計局「消費者物価地域差指数-小売物価統計調査(構造編)2024年(令和6年)結果-」(2025年6月公表)
*2 厚生労働省「令和7(2025)年賃金構造基本統計調査の概況」(2026年3月公表)

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